異性の部下育成の難しさは、男と女の言葉の受取り方の違いが原因

中小企業において、人材の育成は大変重要な課題です。

しかし部下育成のために叱咤激励しているはずが、

部下が非難されていると思い込み、元気がなくなってしまう。

とくに男性の部下が女性の上司に叱られると、

ダメージが大きい。

そんな時は、男と女の言葉の受取り方が原因かもしれません。

 

本のタイトルを忘れましたが、心理学関係の本を読んでいたら、

面白い発見があったのでお伝えします。

夫が妻に、

「仕事がうまくいっていないんだ。
会社を辞めて新しい事業を始めようと思うのだけれど…」

このとき、妻の意見とそれを聞いた夫の受取り方は、

夫と妻

会社を辞めて新しい事業を始めようと思うのだけれど…

 

例1

「ねぇ、冷静に考えてみて、難しいんじゃないの?」

このときの妻の意見が夫にはこのように聞こえます。

(いっつも熱くなって、冷静に考えられないのね。
ちょっとどころじゃなく難しいことがあなたにはわからないの。)

 

例2

「うーん、確かにあなたには実力はあるけど、失敗する可能性だってあるし…」

このときの妻の意見が夫にはこのように聞こえます。

(まあ、実力はあるといっても成功できるほどじゃないのよねぇー。)

 

例3

「自分でできると思うのならやってみて。でも絶対失敗しないといえる?」

このときの妻の意見が夫にはこのように聞こえます。

(できるものならやってみなさいよ?
まぁ、できないと思うけど…。失敗するに決まっているわ。)

 

どうしてこうなるのでしょうか。

 

実は「会話」に対する認識が、男女間で大きく異なり、

「言った側に全く悪意がなくても、言われた男性は悪意としてとらえることがある。」

からです。

ある社会心理学者の研究によると、会話は女性にとっては、

「ともに話し合い、問題を解決するための手段」であるのに対し、

男性にとっては、「闘争の一形態」だと報告されています。

歴史的にも、言葉による論争で地位を失ったり、

命を落としたりする事もあるわけですから、男性は言葉に対して敏感ともいえます。

従って特に男性に対して一方的に指導すると、

それを敵意と受け取って指導の効果は半減し、

モチベーションの低下を引き起こす恐れがあります。

では、どうしたら部下を効果的に指導できるでしょうか。

その本では、その方法を「絹のトランポリン」と言っています。

これは人を説得するのに、自分の意見を一方的に投げつけるのではなく、

最初に相手を無条件で認めて、それから選択肢を示す方法です。

 

具体的には、先ほどのケースでは

「あなたがやりたいのなら、やってもいいと思う。

でも、もう少しゆっくり考えてみてはどうかしら。」

と再考を促します。

 

あるいは、部下が仕事の失敗をしたとき、一方的に部下を

責めるのではなく、まず部下の言い分を聞きます。

そして、

「キミの言いたいことは分かった。確かに***が○○○○したことは

仕方がなかった。でも、あのとき△△△△すれば、どうなっただろうか。」

このように、まず相手の言葉を受け止めてから、アドバイスを行うと

相手は自分が認められたことで安心し、アドバイスが効果的に伝わります。

特に女性が男性の部下を指導するときは、この言語感覚の違いが大きく現れるため注意が必要です。

 

では、その心理学関係の本にあった、部下の指導するシーンでのクイズです。

Q1 新規プロジェクトのリーダーを社内で募集しています。
立候補したそうにしている部下に、どんな声をかけますか。

A1 キミなら絶対大丈夫だよ。

A2 もりダメでも、またウチの部署で頑張ればいいし、出てみれば?

A3 キミみたいな人がリーダーになってくれるといいんだけどなあ。

A4 本当は立候補したいんじゃないの。

 

Q2 よく頑張っている部下に対して、その気持ちを伝え、
より士気を高めてあげるには、どんな言葉をかけるのがベスト?

A1 ○○君が頑張ってくれるから、僕はラクできるよ。

A2 今月も業績が良くて○○君には関心するよ。

A3 優秀な○○君がいる限り、うちの部署は安泰だなあ。

A4 ○○君を信頼しているよ。

 

Q3 あなたは住宅販売のセールスマン。マンション購入を
検討しているお客様を、よりその気にさせるアピールはどれ?

A1 当社が自信を持ってオススメする物件なんですよ。

A2 人気物件なので、迷っていると他に予約が入ってしまうかもしれませんよ。

A3 今月中にご契約頂ければ展示用の家具もおつけします。

A4 ここに決めましょうよ~、お願いします!

 

正解

Q1 A3 キミみたいな人がリーダーになってくれるといいんだけどなあ。

A1は後押ししているようで、実はただ励ましているだけ。
A2やA4のような言い方は、不安や羞恥心をかえってあおる可能性があります。
A3 なら上司が希望していることが理由付けになって、堂々と立候補することができます。

Q2 A4 ○○君を信頼しているよ。

せっかく相手をほめても、そこにA1~A3のように条件付けが入っていると、
「頑張っているから」「業績が良いから」「優秀だから」○○君を認めていることになります。
相手のことを本当に思い、ヤル気を引き出すのなら、「無条件のやさしさ」がより効果的です。

Q3  A1 当社が自信を持ってオススメする物件なんですよ。

決心が必要な高額な買い物では、A3のようにおまけをつけると、
商品の質がかえって低く見えてしまいます。
またA2、A4のような決心をうながす言葉は、まだその気になっていないお客様には逆効果になります。

 

最後に、あまり好みでない男性から、人気のレストランで
食事を誘われたとき、相手を傷つけずに交わす方法、

「あの店に!?行ってみたいです!!あっ、でも今晩は用事があって…ごめんなさい。」

女性を誘ってみたものの

女性を誘ってみたものの

女性の用事は、相手を傷つけないための断り文句です。

くれぐれも真に受けて空いている日を期待しない方がいいようです。

指導においては、言葉の受取り方がもんだいとなりますが、

営業の場面では質問の仕方が重要です。

 

営業の場面では質問の仕方については、こちらから参照いただけます。

 
 

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