値上げ交渉・価格交渉まとめ|取引先との交渉をどう進めるか
値上げ交渉・価格交渉の進め方 価格の根拠をどう伝え、どう納得してもらうかを解説
詳細な値上げ金額を示しても、取引先との交渉が進まなければ利益は増えません。
実際には値上げ金額を計算し、値上げ金額と詳細な資料を提出しても、その金額が認められるとは限らないからです。
値上げ交渉では多くの会社が、次のような困難に直面しています。
- 交渉の経験がないため、何から始めればよいのか分からない
- 値上げ金額の根拠をどう説明すればよいのか分からない
- 取引先が値上げに応じてくれない
値上げ交渉は、いきなり交渉してもうまくいきません。
資料を作り、準備をした上で、段階を踏んで進める必要があります。そして取引先の立場や考え方を理解することも必要です。
このページでは「値上げ交渉をどのように進めるのか」「なぜ交渉が進まないのか」「取引先にどう説明し、どう対応すべきか」を順に解説します。
このページでは、次の順序で値上げ交渉・価格交渉を解説します。
- 値上げ交渉の進め方
- 値上げ資料のつくり方
- なぜ交渉が止まるのかを理解する
- 取引先への説得と反論への対応を学ぶ
- 購買や外注管理の考え方を理解する
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値上げ交渉の進め方
値上げ交渉の経験がない場合、必要なのは「どのような順序で進めるのか『値上げ交渉の手順』を知ること」です。
値上げ交渉は、取引先にいきなり話を持ち出してもうまくいきません。
原価の確認、対象製品の選定、値上げ金額の検討、資料の準備といった準備を行い、段階を踏んで進める必要があります。
また値上げ交渉に慣れていない社員は、失注が怖いため値上げ交渉に消極的になってしまいます。
最初は値上げは担当者に任せず、経営者が率先して進めることが重要です。
値上げ資料はどう作るのか
値上げ金額は、一律何パーセントでなく、製品毎に金額を示す必要があります。
最近は、金額だけでなく詳細な資料の提出や値上げの根拠を提示することが要求されます。
具体的にどの費用がどれだけ上昇し、それが製品毎の値上げ金額にどう反映されたかを金額で示すことが重要です。
また値上げ資料は、値上げ金額をどう表記するかにも工夫が必要です。
相手が理解しやすく、また受け取った相手が今度は社内で説明しやすい資料にすることがポイントです。
一方で値上げ資料は、細かければよいというわけではありません。自社のノウハウや利益のカギとなる数字は出さないようにします。
そこで「どこまで見せるのか、どこを要点として伝えるのか」を事前に計画することで、必要以上に追究されず、しかも相手が納得し交渉が進みます。
なぜ交渉が進まないのか 交渉のポイント
実際には、段階を踏んで準備し十分な資料を用意しても、値上げ交渉が進まないことがあります。
その背景には、「担当者が自分では値上げ金額を決められない」、「社内で値上げを認めにくい」など組織の事情があります。
まずは、相手の立場や体制など組織の問題を理解することが必要です。
また、下請法やガイドラインを交渉の後押しに使う方法もあります。
さらに「他社へ転注する」と言われた場合、それが「脅しなのか、本当に転注するのか」見極めることも必要です。
取引先への説得と交渉を有利に進める方法
取引先との交渉では、相手からさまざまな反論が出ます。しかし中には取引先が誤解している場合も少なくありません。
たとえば「アワーレートが高い」「販管費や利益が高い」といった指摘は、根本的に原価の考え方に違いがあるためです。
その背景を理解し、自社の実情を説明することで、交渉を有利に進めることができます。
また、値上げが認められやすいタイミングがあります。これをうまく活用します。
値上げをお願いすれば、取引先は他に安い仕入先がないか検討します。実際、そういった仕入先は大抵は見つかります。
そこで値上げを実現するには、そういった競合より少し高くても受注できる状況が必要です。
そして値上げが成功している多くの会社には、少し高くても受注できる共通点があります。
価格以外に、なぜ自社が選ばれているのかを理解して、それを訴えることが重要です。
値上げが認められるかどうかは、価格だけではありません。
相手が「何を不安に感じ、何を基準に判断しているのか」を理解すると、交渉の進め方は大きく変わります。
取引先の外注管理とコストダウン活動を理解する
値上げ交渉を本当に理解するには、取引先が仕入先をどのように考えているのかを知る必要があります。
発注先は、単に価格だけを見ているのではなく、品質、納期、供給体制、経営の安定性、提案力などを総合的に評価しています。
その一方で、購買は継続的な原価低減の目標があります。それにうまく対応することも取引先と良好な関係を築くためには重要です。
値上げ交渉・価格交渉 まとめ
値上げ金額が分かっただけでは、値上げ交渉は進みません。
「交渉をどのように進めるのか」「どのような資料を用意するのか」「なぜ相手が応じないのか」を理解して、はじめて具体的に進められます。
特に、取引先の担当者の立場、購買の役割、評価の仕組みまで理解することで、交渉の進み方は大きく変わります。
値上げは金額をお願いするのではなく、根拠を持って説明し、相手の事情を理解した上で論理的に説得します。
値上げ交渉の次に必要になるのは、見積と実績の差を把握し、改善につなげることです。
その考え方は、次の原価管理のまとめページで確認できます。
原価管理の仕組みづくりとは何か
値上げ交渉のあと、実績をどう見て、どこで利益が減っているのかを把握し、改善につなげる考え方を次のまとめページで確認できます。
原価の基本を理解できれば、次は「見積と価格の決め方 まとめ」へ進むか、「書籍・無料PDF・関連コラムからさらに詳しく学ぶ」で 知識をさらに深めることをお勧めします。
見積の考え方を理解すると、
「自社の原価は正しく計算できているのか」「販管費や利益は適切に見積に反映されているのか」
といった疑問が出てきます。
これらを実際に計算し、製品ごとの原価や利益を確認したい場合は、 原価計算システム「利益まっくす」の詳細を見る で確認できます。
