ありきたりの商品をいつもの200倍売ったストーリーとは

営業や販売の現場において、商品の差別化が重要と言われています。

しかし現実に売っている商品が差別化できるものとは限らない場合があります。

その場合、価格競争に陥りがちです。

以前、100円のコーラを1000円で売る方法という本がベストセラーになりました。

なにか特別な営業ノウハウがあるのかと思い、即買って読みましたが、

マーケティングの基礎的な話でがっかりしたことがありました。

内容は決して悪くはないのですが、営業ノウハウと思って

中身も見ずに買った私に問題があるのですが。

でも、1000円で売る方法が、「リッツカールトン」とは、中小企業ではなかなかまねできない方法です。

しかし、以下の方法は参考になるかもしれません。

日経MJのコラム「招客招福の法則」を書いておられる、

小阪裕司氏の著作「『買いたい!』のスイッチを押す方法」に載っていた事例です。

 

以下、「『買いたい!』のスイッチを押す方法」から、引用

どこでも売っている大手メーカー製のプリンです。

ある地方都市の小規模スーパーでの話。

そこではそのプリンは5個/月も売れれば良い方でした。

そこで店主が誤って96個発注してしまいました。

さあ大変です。

賞味期限があるため、早急に売らなくてはなりません。

そこで店主の取った行動は、結果的にその店で1000個/月も売る結果をもたらしました。

 

その1 来店したお客さんに「おいしいプリンが入荷していますよ!」と店頭で声をかけました。

その結果、2日で96個が完売

これは行けると思った店主、さらに追加発注

 

その2 チラシに「○○(個人名)さ~ん、あのプリンだよ~。試食した全員がうまいと言いました。」

さらに店の入り口に「あのプリンあります」とPOPを掲示。

陳列棚にも、「あのプリンあります」

「たった二日間で96個も売れた!」とPOPで訴求。

レジにも「あのプリンお見逃しなく!」とPOP。

二日間で240個を完売

こうして1ヶ月平均500個にまでなりました。

そしてさらに目標を倍にしようとして取組んだチラシがこれです。

 
「いろいろお話を聞いていくうちにこのプリンが何でおいしいのかがわかったのです。

実はこのプリンを開発した人はテレビチャンピオンのプリン王だったのです。

数年前、まだ高校生だったプリン好きの女の子が、

その番組でプリン王の座に輝いたんですって。

その後その子が森永乳業に入社してきたというのです。

でも最初から商品開発部に配属されていたわけでなく、

最近になってようやく念願かなってプリンの開発担当になれたんですって。

(よかったですね~)

で、その子が全てを注いで開発したプリンが

この「黄金比率プリン」(当店では別名あのプリン♪)なんです。

プリン王が作ったんだからそりゃおいしいわけです。(ガッテン)

でもありがたいですよね。

だって考えてもみてください。

テレビ番組のプリン対決で一番になった人のプリンなんて

普通食べれませんからね。

よくテレビでいろいろ美味しいものを紹介していますけど、

私たちの口に入るなんてないですもんね。

いつも「あ~おいしそうだな~。芸能人ていいな~。」と言って指をくわえて見ているだけ。

でもこのプリンだけは、森永乳業さんとプリン王のおかげで私たち庶民も食べれるんですから。

ありがとう!プリン王!

ありがとう!森永乳業!って感じですよね。(笑)」
 

こうしてついに1ヶ月の販売個数は1031個を記録しました。

それまで5個/月しか売れなかったプリンがです。

それでこのプリンが1000個も売れてしまうと他のデザートは売れなくなってしまうのか。

実は他のプリンも前年を上回る数量が売れたのです。

引用、ここまで

 

プリンの販促

ありきたりのプリンを200倍売る方法

 

あのプリンと言っただけで、大幅に売上が増えました。

さらにこのチラシが秀逸です。

 

顧客が買うためには、感情の変化を起こす必要があります。

そして、この感情を変化させる方法は、多くの人に共通しているようです。

ですから、納豆がダイエットにいいとテレビで流れると、

買いたいという感情の変化が多くの人に起きて、人々が納豆売り場に殺到します。

従って、この感情の変化を起こすコピーライティングができれば、

相当強力な武器を手にしたといえるでしょう。

参考書籍 「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21)
小阪裕司 著

 

マーケティング事例 タイで売っていた商品を1兆円ビジネスにした男については、こちらから参照いただけます。

 
 

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