書籍「中小企業・小規模企業のための個別製造原価の手引書」【基礎編】【実践編】

ある製品の引き合いがあった時、

見積をいくらにすれば必要な利益があるでしょうか?

また毎月生産しているある製品は、

実際はどれだけの利益があるでしょうか?

製造業の経営で、このような個別製品の原価(個別原価)はとても重要です。

この計算、かつては昔から同じアワーレートで

「この製品は何分かかるから、いくら」

と決めてきました。

かつてはそれでも利益はありました。しかし価格に対する要求は厳しくなり、そのようなやり方では利益を確保するのが難しくなってきました。

これからは

個別原価を正確に計算し
個別原価を根拠に顧客と粘り強く価格交渉する

必要があります。
 

しかし、これまで製造業の経営者や管理者にとって個別原価のわかりやすい参考書がありませんでした。
 

原価計算は財務会計の重要な分野で多くの専門書がありますが、大半が決算での製造原価、つまり会社全体の1年間の製造原価について書かれた本です。

また個別原価の計算方法について書かれた本も、書いてある方法は発生する費用を細かく積み上げて、部門別に集計する大企業のやり方でした。実際に行うには高価な原価計算システムの導入や多くの人員が必要でした。

マンパワーや資金の制約のある中小企業・小規模企業は、このようなやり方は困難でした。
 

実は個別原価の計算が複雑になってしまうのは、財務会計の厳密なルールに従って個別原価を計算するためです。

しかし財務会計の原価計算は今までも会計事務所や顧問税理士が適切に行っています。上場企業のように四半期決算や月次決算が必要でない中小企業・小規模企業は、わざわざ複雑な計算をして個別原価と財務会計の整合をとるメリットはありません。
 

そこで財務会計の原価計算は今まで通り会計事務所や顧問税理士が行い、個別原価は見積の作成と実績原価の収集など受注や製造工程の改善に限定すれば、計算方法はシンプルになります。
 

企業自ら個々の製品の原価を計算するための手引書

そこで中小企業・小規模企業がマンパワーと費用をかけずにタイムリーに個別原価がわかる方法をわかりやすく解説した

「中小企業・小規模企業のための個別製造原価の手引書」

を制作しました。
 

この書籍は中小・小規模の製造業の社員や経営者が、自ら個々の製品の原価を計算するために、以下の2点を重視しました。

 難しい会計の知識がなくてもできる
 原価計算の専任者がいなくても事務や経営者が日常業務の中でできる
 

これを実現するため本書は、

 個別原価を決算に使用しない。会計的な正確さよりも、実務での使いやすさを追求する
 できる限り費用は細かく分配せず、一律に分配する

という方法を採っています。
 

加えて極力専門的な言葉を使わず、できる限り図を多用し、分かりやすく書きました。

本書は【基礎編】【実践編】の2部構成です。

本書は2019年の発売以来多くの方にご利用いただきましたが、この度内容を全面的に見直し

【新版】として再発売しました。

より分かりやすく、直感的に理解できるように図を多用し、数式の説明も追加しました。

 

中小企業・小規模企業のための個別製造原価の手引書 【基礎編】

製造原価の構成から、人と設備のアワーレートの計算方法、間接製造費用、販管費の分配の仕方など、個別原価計算の基本的な計算方法を示しました。
 

目次
(第1章、第2章はクリックするとpdfをご参照いただけます。)
第1章 なぜ個々の製品の製造原価が必要なのか?

第2章 どうやって個別原価を計算するのか?

第3章 アワーレート(人)はどうやって計算する?
第4章 アワーレート(設備)に必要な減価償却費
第5章 アワーレート(設備)はどうやって計算する?
第6章 間接製造費用と販管費の分配
第7章 個々の製品の原価計算
 

中小企業・小規模企業のための個別製造原価の手引書 【実践編】

基礎編で示した計算方法を金属切削加工や樹脂成形加工のモデル企業の具体的な数値を用いて、アワーレートや製品の製造原価の計算を具体的に計算したものです。

またロットの大きさによる原価の違い、無人加工や多台持ちによるコストダウン効果、検査追加や不良の損失金額などをモデル企業の数値で具体的に示しました。

さらに個別原価の意思決定に活用する例として、赤字受注の判断や内製・外製の意思決定、設備投資や開発費の回収についても具体的な数字で検証しました。
 

目次
(第3章の一部はクリックするとpdfをご参照いただけます。)

第1章 製造原価の計算方法

第2章 難しい原価計算を分かりやすく解説

第3章 原価を活かした工場管理
1.設備の大きさによって原価は違うのか?
2. 自動化と多台持ち、ロボットの活用
3. ロットの違いによよる原価の違い
4. 段取時間の短縮と外段取化

第4章 原価を活かして見えない損失を発見する
1. 検査追加による損失
2. 材料価格の変動
3. 不良による損失
4. 経費の増加による原価の上昇
5. 設計の失敗
6. 間接部門の増員
7. イニシャル費の回収

第5章 意思決定への原価の活用
1. 売上が不足している時、何を受注すべきか?
2. 内製・外製はどちらが正解か?
3. 設備投資すべきかどうか?
4. 研究開発費と節税
 

本書を手にとられた方は、個別原価に対し、なんらかの課題や疑問点をお持ちだと思います。

本書が皆さんの課題解決に役立てば幸いです。

 

書籍『個別製造原価の手引き』 のご購入方法

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