原価計算や原価管理、価格転嫁と値上げ交渉に関する疑問と回答例を掲載したサイトです。利益まっくすのお客様からのご質問の一部も(守秘義務に抵触しない質問のみ)掲載しています。
他に原価計算や原価管理、価格転嫁と値上げ交渉に関する疑問がある場合、質問欄に投稿すればご回答します。
原価計算
- 製造業の利益はどうやって計算すればいいのか？
製造業の場合、
個々の製品の利益(営業利益)=受注金額－製造原価－販売費および一般管理費(販管費)
です。小売り・サービス業の場合、
粗利=売価－原価
で管理しますが、製造業は製造原価も販管費も経費なので、どちらも原価と考えます。 - 利益率はどのくらいが適正だろうか？
製造業の利益率(売上高営業利益率)は企業により様々です。40%以上の高収益企業もありますが、多くの企業は10%以下です。
中小企業の場合、利益率に影響するのは借入金です。借入金の返済原資は以下の式でおよそ計算できます。
借入金の返済原資=営業利益+営業外収支－法人税+減価償却費
借入金が多い企業は、借入金の返済原資が確保できる営業利益が必要です。
原価管理とコストダウン
- 固定費の回収とは？
変動費は販売量(生産量)により変動しますが、固定費は販売量にかかわらず一定の費用です。ある月の販売量がゼロの場合、変動費はゼロですが、固定費は変わりません。売上はゼロでも、固定費が発生するため、固定費の分赤字になります。つまり固定費を賄うだけの売上が必要です。この固定費を賄う売上を固定費の回収と呼びます。
値上げと価格交渉
- 適正なアワーレートはあるのか？
工場の各工程の人や設備のアワーレートは、人件費、設備の費用、工場の間接費によって変わるため、ある工程(例えばマシニングセンタ)のアワーレートの適切な金額はありません。それぞれの工場の費用によって変わります。特に間接部門の人件費の影響は大きく、工場の管理部門が大きい工場のアワーレートは、そうでない工場に比べて高くなります。
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経営コラム「ものづくりの未来と経営」は、技術革新や経営、社会の変革などのテーマを掘り下げ、ニュースからは見えない本質と変化を深堀したコラムです。「未来戦略ワークショップ」のテキストから作成しています。過去のコラムについてはこちらをご参照ください。
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