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インダストリー4.0はものづくりを変えるのか? その1
インダストリー4.0とは?
インダストリー1.0 産業革命
18世紀の終わりに起きた産業革命は、蒸気機関の発達により、動力を利用してものづくりを行い生産性が飛躍的に向上しました。
毛織物の生産性は、手工業の時代に比べ飛躍的に高まり、大量の衣類が安く提供され、人々の暮らしは豊かになりました。
その過程の中で、資金を持った人々は工場を経営し、収入を増やし、新たな中産階級、つまり資本家が誕生しました。
一方当時の工場の労働環境は、劣悪で安全面も不十分でした。そのため事故や長時間労働など様々な問題がありました。
労働者の賃金は低く、新たな格差が生まれるという負の側面もありました。
インダストリー2.0
ワットの蒸気機関の発明から110年経った1879年エジソンが電球を発明しました。
これにより大規模な電力の需要が生まれ、発電施設と送電網の整備が始まりました。
そして電力網の整備により電気エネルギーが安定して供給されるようになりました。
同時に科学技術の発達により、様々な工業製品が大量生産されるようになりました。
20世紀初頭、ヘンリーフォードは、ベルトコンベアを使用した大量生産システムを生み出しました。
安価に大量生産することで、自動車は広く普及しました。
この大量生産システムは、戦後も、家電製品等様々な分野で生かされました。
インダストリー3.0
1980年代に入ると、コンピューターの発達により生産設備や製造ラインの高度な制御が可能になりました。
そして産業用ロボットやNC工作機械が発達し、組立てや加工の無人化が実現しました。
あるいはリレー回路で行っていた設備の制御は、コンピューターを活用したPLC(Programmable Logic Controller)に置き換わることでプログラムプの変更が容易になりました。
これらのロボットやNC工作機械を活用して、完全に無人の製造ラインや、様々種類の製品を自動で製造する設備ができるようになりました。
コンピューターによる多品種少量生産システムFMS(Flexible Manufacturing System)やコンピューターによる統合生産システムCIM(Computer Integrated System)が開発されました。
しかし大規模なFMSシステムは、需要の変動や製品の大きさの変化など環境の変化に弱いという欠点があり、その後大きくは発展しませんでした。
GMのCIMによる無人化工場、ヤマザキ マザックの24時間無人のFMsラインなども他社には広がりませんでした。
一方で自動車の組み立てラインなどは、多品種混流生産が進み、1台1台車種や色の違うモデルが生産されるようになりました。
そのため部品や製品の流れはコンピューターにより高度に制御されています。ある意味CIMの発展形とも言えます。
GMの失敗
1980年代、アメリカのGMは400億ドルを投じて17工場にCIMを中心とした自動化を行いました。
コンピューター化された「かんばん方式」により、開発から生産まで迅速かつ柔軟な連携を行い、受注生産の対応と在庫の縮小を目指しました。
しかし計画していたように進みませんでした。
自動化されたハイテク工場はしばしば大きなトラブルに見舞われ、多大な資金を投じたロボットは正常に動きませんでした。
原因はエレクトリック・データ・システムズ社のコンピューターソフトの開発が遅れ、最新鋭のロボットが有効に機能しなかったためでした。
その背景には、自動化に伴う現場の変化を配慮せずに、コンピューターの専門家の主導で自動化を急いだという問題がありました。
溶接、組み立て、塗装などそれぞれの工程には、性格の異なるソフトが必要でした。
しかもこれらの工程に一貫性を持たせるのは大きな困難を伴いました。
事前に予知できない異常がどこかの工程で起こった場合、他の工程への影響を防止し、異常に対する迅速に対応することは、コンピューターや記号化されたソフトだけに依存すると、むしろ危険であることが分かりました。
インダストリー4.0
インダストリー4.0のカギは、人工知能による高度な生産管理です。
インターネットを使って、あらゆるセンサーや機器から逐一情報を収集することで、今まで考えられない大量のデータを収集することが可能になりました。
このデータを、人工知能を使って分析すれば、熟練の管理者以上に高度できめ細かな管理が実現します。
その上、各機器間同士も相互に通信することで、設備間での最適化を行います。
各設備の稼働を最適化することで、エネルギー消費を最小化したり、今までのものづくりでは困難な1個1個完全に異なる個別生産を実現します。
ドイツでの取組
このインダストリー4.0は、2006年からドイツ政府が推進してきた「高度技術戦略」により生まれました。
その目的は、ものづくりの革新的な研究によりイノベーションを生み出しドイツの高い競争力を堅持することにあります。
「高度技術戦略 2020年に向けた実行計画」には、「気候・エネルギー」「健康・食品」「モビリティ」「セキュリティ」「通信」の5つの重点分野があり、10~15年先を見据えた中期的な目標が掲げられています。
ドイツがものづくりのリーダーの地位を維持するためには、目標達成が必須条件と考えメルケル首相自らが活動を推進しています。
スマートファクトリーやスマートホームなどに思い切った予算を振り分け、2025年までに4250億ユーロの経済的付加価値を生み出す計画です。
さらにICT及びデジタル化の力で、5年間で+18%の労働生産性向上を実現すると考えています。
(2015年4月ハノーバーメッセにて、ベックマイヤー政務次官)
各国で異なる呼び名
このインダストリー4.0は、国やメーカー毎に異なる呼び方をしており、混乱しやすいので注意が必要です。
また呼び方が異なると、その機能も異なります。
- ドイツ インダストリー4.0
- アメリカ インダストリアル・インターネット(GE)
- IoE(Internet of Everything)シスコシステムズ
- 中国 中国製造2025(中国版インダストリー4.0)
- 日本 共生自律分散制御システム(日立製作所)
- 富士通 スマートなものづくり
- 三菱電機 e-F@ctory
- 日本電気 次世代ものづくりソリューション NEC Industrial IoT
- 東芝 次世代ものづくりソリューション Meister
今までの工場管理とスマートファクトリーの背景
ここで改めて最新の工場のシステムを見ると以下のようになっています。
実作業
設備、加工機械や人が、それぞれ計画に従って製造します。
設備や加工機械は、モーター、エアーシリンダー、油圧シリンダーなどの駆動機器と、センサー、カメラなどが組み合わさり、組立や加工を行います。
これらの駆動機器やセンサー、カメラなどは、PLC(Programmable Logic Controller)、専用のコントローラやパソコンなどにより制御されます。
工程計画や工程管理
「個々の設備や人をどのように配置し、どのような製品をいつ生産するのか」という生産計画は、従来は高度なスキルを持った生産管理の担当者が行っていました。
しかし工程が複雑化し、生産品種も増えると、人による管理は限界に達し、工程管理システム(MES : Manufacturing Execution System)を導入する企業が増えてきました。
このMESとは、工場管理者レベルの業務を支援するシステムです。
生産計画に基づいて、個々の製造設備に何を、いつ、どれくらい製造するか指示したり、その実績を集計したりします。
近年はその管理サイクルが日刻みから、時間、又は分刻みと細かくなっています。
MESが生まれた背景に製造機械のインテリジェント化があります。
PLCの発達により様々な設備が柔軟な制御や通信インターフェースを持つようになりました。
これにより、それまで点状に孤立した機械を、協調して制御できるようになりました。
一方、それぞれの工場は固有の特徴があるため、どの産業にもフィットするような汎用型パッケージ商品はなかなか現れませんでした。
近年は、多くの製造業で、誰が、いつ、何を製造したか、製造履歴の管理(トレーサビリティ管理)が必要になってきました。
そのため、バーコードや端末での入力を行うようになりました。
このMESには、生産完了をリアルタイムで管理するPOP(Point of Production)や各工程の計画を行う生産スケジューラなども含まれます。
生産管理、資材管理
販売予測や受注実績に基づき、生産計画が立てられ、資材発注や納期管理が行われます。
従来は、各企業が自社専用のシステムを使って行っていました。
近年は生産計画、販売、在庫管理、購買などを統合したERP(Enterprise Resource Planning)を導入するケースが増えています。
ERPには、実績に基づき個々の製品の原価の計算や、生産計画に基づき自動的に資材を発注する機能(MRP)も含まれることがあります。
制約された条件から、「潤沢な世界」へ
今まで、様々なデータを活用する際に以下の制約がありました。
- ハードディスク、メモリ容量によるデータサイズの制約
- 通信回線の速度によるデータ量の制約
- データを分析するコンピューターの処理能力の制約
- データを収集する機器のコストの制約
しかし、近年これらの制約は大幅に小さくなり、従来は不可能であった大量のデータを扱うことができるようになりました。
「制約された世界」から「潤沢な世界」に移行しつつあります。
「潤沢な世界」のカギ クラウド・コンピュータティング
クラウド・コンピュータティングにより、誰もがスーパーコンピューターの性能を自由に使える時代になりました。
グーグルは、100万台以上のサーバーを分散処理することで、膨大な演算を高速で実行しています。
そのグーグルのGmailなどのサービスは、今は誰もが無料で利用出ます。
そしてグーグルは膨大なGmailのデータを蓄積し自社で分析しています。
これは技術の進歩によりハードディスクやSSDなどの記憶装置のコストがどんどん下がってきたからです。
またスマートフォンの普及に伴い、データ通信量はどんどん増えています。
それを支えるために通信速度は速くなり、今やデータ通信の際、データの大きさを気にすることはなくなってきました。
潤沢な世界では、情報をいちいち選別せず、収集できる情報はすべて集めて、強力なコンピューターを使って分析することができます。
ビッグデータと検索技術
従来は、データベースに蓄えたデータを分析していました。
データベースは予めデータの構造を設計し、その構造に従ってデータを格納します。
分析は格納したデータから必要な要素を抽出して行います。
そのためデータベースをつくる際、最初のデータ構造の設計が重要です。
後からデータを追加すると、場合によってはデータベースの再構築になることもあります。
クラウド・コンピューティングによる強力なデータ処理能力と検索技術の進歩により、ランダムに収納された構造化されていないデータから、様々な特徴や共通点を抽出できるようになりました。
これがビッグデータ解析技術です。
その結果、今まで価値がないと思われた情報も膨大な数を分析することで、役に立つ情報を導き出せるようになりました。
グーグルなどの検索エンジンがインターネットで検索する技術も同様です。
検索エンジンは、キーワードに関連する膨大なWEBページの中で、最も有益なページを順番に表示します。
IoTと、Ipv6
近年全ての機器をインターネットに接続するIoTが脚光を浴びています。
実は、従来も制御機器やコントローラはLANで接続されていましたし、機器によってはインターネットにもつながっていました。
現在のIoT技術がそれらと異なるのは、全ての機器が固有のIDを持つことです。
これによりあらゆる機器の情報を世界中から集めることが可能になりました。
これはIpv6の普及によるものです。
インターネット上のコンピューターの番地(IPアドレス)は、従来はIpv4でした。
Ipv4は32ビットで43億種類ありました。
しかし世界中のコンピューターの数の増加に比べ十分でなく、IPアドレスの枯渇が問題でした。
そこで、128ビットのIpv6が普及しました。
これにより全ての機器をインターネットに接続し、固有の番地を割り振ることができるようになりました。
スマートファクトリーとは
では、スマートファクトリーとは、どのような工場でしょうか。
ひと言でいうと、人工知能により高度に最適化された工場のことです。
では、今までの工場との具体的な違いは何でしょうか。
そのキーワードは、3つあります。
- サイバーフィジカルシステムと人工知能、機械学習
- IoTとビッグデータ解析
- 標準化(OPCとORiN)
サイバーフィジカルシステムと人工知能、機械学習
手元のデータを解説すれば、ビッグデータ解析はできます。
そして分析結果を元に製造条件を変えるとどのように変化するのか、予測できればより正確な工程のチューニングができます。
そこで、コンピューター上に仮想の工場のモデルをつくり、工程条件を変更して結果をシミュレーションします。
この仮想工場のモデルがサイバーフィジカルシステムです。
コンピューター上でシミュレーションするために、短時間で何度も条件を変更する事ができ、シミュレーション上で最適解を見つける事ができます。
シミュレーションと最適条件を見つける作業に、人工知能による機械学習が使われます。
IoTとビッグデータ解析
センサー、モーターなどの全ての機器に固有のIPアドレスをつけて、インターネットにつなぎます。
各機器で起きたことは、全てインターネットを経由して蓄積されます。
これを、ビッグデータ解析技術を用いて分析することで、今までベテランの管理者でも気づかなかった特徴や、きめ細かな工程管理を実現します。
標準化(OPCとORiN)
多くの機器がネットワーク上で接続される際に重要なのは、インターフェースの共通化です。
ドイツでのインダストリー4.0でも、標準化が最大の課題となっています。
これについて、以下の3つの取組があります。
1. OPC(OPC-UA)
現在、ERPやMESなどの上位システムと、PLCやパソコンなど設備を制御している機器とデータ通信を行う場合、通信のやり方が各社バラバラなため、それぞれのメーカーに合わせてアプリケーションを開発しなければなりません。
そこでシステムと制御機器の通信ソフトの標準化の取組としてOPCがあります。
異なるメーカーの制御機器同士の通信は、異なる国の言語を話すようなものです。
そのためPLCと上位システムを接続する際は、それぞれ固有の翻訳を行う必要がありました。
しかしOPCという共通言語に対応していれば、どんな制御機器や上位システムも自由に通信ができます。
OPC-UAは、マイクロソフトが開発したプロセス制御向け規格のOLE/ COM/ DCOMから発展したものです。
応答性は劣るものの、セキュリティーレベルが高くプラットフォームに依存しないでメーカーやOSを問わず、柔軟に通信ができるという特徴があります。
OPCを使うと、さまざまな上位システムとPLC等のFA機器を簡単に接続することができ、装置毎に使用するシーケンサメーカが違う場合でも、OPCに準拠したインターフェースで、上位システムを構築すれば修正せずに使用できます。
2. ORiN
以前は、センサーやモーターと、PLCなどコントローラとの接続は、直接配線するアナログ接続でした。
今日では、高度なセンサーやモーターの中には、LANでデータ通信を行うものが増えてきました。
あるいは配線を減らすために、センサーの近くに通信ターミナルを設け、通信ターミナルとセンサーは直接配線し、通信ターミナルとコントローラは、LAN等で通信することも増えてきました。
この通信方式は、PROFINET、EtherCAT、EtherNet/IP、CC-Link、MECHATROLINKなど様々な方式があります。
例え通信方式が同一でも、メーカーが異なると通信するデータの定義が異なりPLCやコントローラのプログラムを変えなければならないという問題がありました。
そこで1999年度からNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の3ヵ年プロジェクトとして,日本ロボット工業会のオープンロボットネットワークインタフェース開発専門委員会から生まれたのが、日本初のFAインターフェースの標準規格ORiNです。
ORiNの特長は、次の通りです。
- 統一されたアクセス方法とデータ表現を提供
- 変数だけでなくファイルのアクセスが可能
- ロボットを始めとする各種機器に容易に適用可能
- ORiN を適用するために装置の改造は不要
- XML データを介した他システムとの連携が可能
- 特別な対応無しにインターネット経由でのアクセスが可能
ORiNに準拠した機器を使用することで、開発したプログラムは、どのセンサーを使用しても、機器の内部状態値の取得,ロギングデータの取得,動作指令などを行う事ができます。
従来.これらプログラムの開発は,機器固有の通信手段を使用するため、機器構成に依存した『一品物』となってしまい、異なる機器構成のラインへの適用には多大な労力が必要でした。
また,開発工数の増大は信頼性や保守性の低下を招いていました。
それに対して,ORiNを用いたプログラムは、機器構成に依存しない『汎用品』となり、コスト,開発期間を短縮し,高い信頼性と保守性の獲得が可能となりました。
以上がインダストリー4.0、及びスマートファクトリーの概要と技術です。
では、これが実際のものづくりにどのように活用されているのか、
これについては次の経営コラム「インダストリー4.0はものづくりを変えるのか? その2」でご紹介します。
本コラムは2016年4月21日「未来戦略ワークショップ」のテキストから作成しました。
経営コラム ものづくりの未来と経営
人工知能、フィンテック、5G、技術の進歩は加速しています。また先進国の少子高齢化、格差の拡大と資源争奪など、私たちを取り巻く社会も変化しています。そのような中
ものづくりはどのように変わっていくのでしょうか?
未来の組織や経営は何が求められるのでしょうか?
経営コラム「ものづくりの未来と経営」は、こういった課題に対するヒントになるコラムです。
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ゲームのルールが変わる、コモディティ化 その2
経営コラム第64号では、企業間競争のルールが変わった例として、1988年のドライ戦争や、1973年のオイルショック、そしてデジカメとスマートフォンについて述べました。
そして今まで性能や機能を競っていた製品が「ありふれた品物」になってしまう「コモディティ化」について述べました。
ここでは、何故コモディティ化が起きるのか、そしてコモディティ化を防ぐ方法について述べました。
コモディティ化が価値獲得を妨げる
ものづくりを利益に結びつけるには、価値創造と価値獲得という2点が必要です。
今日では商品の価値としての価値創造だけでなく商品の価値を企業の利益に結びつける価値獲得の重要性が増しています。
この価値獲得を妨げる大きな要因が、コモディティ化です。
価値創造の2つのプロセス
価値創造には、商品・技術を生み出すプロセスと、これを量産するプロセスの2つがあります。
いくら素晴らしい技術や商品を開発しても、量産できなければ事業として成立しません。
この量産技術において、日本企業は世界でも有数の実力で、世界の市場を席巻してきました。
不可能と言われたクロマトロン方式のブラウン管の量産に成功したソニーのトリニトロン、
多くの自動車メーカーが実用化をあきらめたロータリーエンジンを量産したマツダ、
他にも数多くの事例があります。
ところがデジタル時代になって、このような高度な量産技術で創造した価値が、メーカーに利益をもたらさなくなってきました。
コモディティ化の起きる要因
コモディティ化の起きる要因として、モジュール化の進展があります。
モジュール型製品の台頭
価値獲得が困難になった要因のひとつが、モジュール化による製品の過当競争です。
多くのデジタル製品は、それを構成する部品の相互のインターフェースはデジタルで、しかもオープンになっています。
パソコンは、CPUやハードディスクなど、ほとんどのモジュールが標準化されていて、それらを組み合わせれば、必要な性能が実現できます。
その組み合わせはそれほど難しくなく、ちょっと知識のある人ならできます。
対して自動車は、車体、エンジン、足回りなど、多くのモジュールがそれぞれの車種に固有の設計であり、
それらのモジュールの性能を互いに擦り合わせることで、乗り心地や操縦安定性などの機能を実現できます。
日本企業は、擦り合わせ能力に優れ、米国やアジアの企業はモジュラー型製品に強いと一般的に言われています。
日本企業がモジュラー型製品に弱い点
日本企業がモジュラー型製品のものづくりに弱い点は以下の3点です。
I. 生産コストの点で中国などのアジア企業に勝てない
国内市場で多数の企業が競争を繰り広げる日本企業に対し、自国に強大な市場を持つ中国企業は圧倒的に規模が大きく、規模の大きさが製造コストに直結する製品では、コストの点で勝てません。
さらに日本企業は販売費及び一般管理費などの間接コストも大きく、身軽な新興国企業にかないません。
II. グローバルな仕組みづくりが苦手
パソコンのデル社のように世界中で最適な部品を迅速に調達し、顧客に合わせてカスタマイズするようなグローバルな仕組みは、日本企業の不得手とするところです。
III. プラットフォームリーダーになれない
コアとなる部品や技術を持ち、インテルやマイクロソフトのような業界を支配する企業は、日本にはありません。
日本市場は多くのメーカーがしのぎを削り、より良い製品を創り出そうと競争している市場です。
その結果、優れた製品が低価格で供給されていて、顧客にはありがたいのですが、寡占化が進まず、海外の巨大企業と戦うには規模の点で不利です。
コモディティ化のメカニズム
このモジュラー型の製品に共通するのがコモディティ化です。このコモディティ化のメカニズムを以下の三つの要素で考えます。
① モジュール化、② 中間財の市場化、③ 顧客価値の頭打ち
① モジュール化
モジュール化すると、部品間のインターフェースが標準化し、しかも単純化します。
複数の部品を組み合わせて、必要な機能が簡単に実現できるようになり、個々の要素技術や、要素技術を擦り合わせて統合する力がない企業でも、容易に製品を開発・製造できるようになります。
一方でモジュール化により、個々のモジュールが共通になることで、生産規模が拡大します。
これにより、コストが大幅に低下します。
これがさらなる価格競争をもたらし、利益を低下させます。
② 中間財の市場化
モジュール化されても、最終製品メーカーが市場で購入できなければ、製品にすることはできません。
実は、モジュールメーカー自身が生産規模を上げるために積極的に外販しています。
これはモジュールメーカー自身も同様の製品を製造する競合メーカーに対し、規模を拡大して少しでもコストを下げて、競争に有利になろうとしているからです。
高機能・高品質な部品の中には、DVDのピックアップやカメラのイメージセンサーのように日本の企業しか生産できないものも少なくありません。
つまり、日本企業がこれらを販売しなければ中国企業には作ることができません。
しかし日本企業は生産規模を上げるために、自社のライバル企業にも部品を販売しているのです。
例えば、デジタルカメラの心臓部のイメージセンサーは、ソニーが33%のシェアを持ち、世界首位です。
特に高性能なイメージセンサーにソニーは強みを持っていて、キャノンやニコン、中国メーカーもソニーからイメージセンサーを買わなければ、デジタルカメラは製造できません。
しかし実際は、ソニーはキャノンやニコン、さらに中国メーカーにも販売しているのです。
システムICは、かつてはパナソニックや富士通などは、自社の製品に組み込むためにシステムIC部門を持っていました。
しかしデジタル技術の進展に伴い、自社の製品の需要だけでは規模が小さくコスト高となり、それを組み込む最終製品の価格競争力まで落ちてしまいます。
その結果、富士通セミコンダクターとパナソニックのシステムLSI事業を統合し、株式会社ソシオネクストが生まれました。
このように優れた部品メーカーは、積極的に外販し、生き残るために規模の経済性を活用しています。
中間財の市場化により、アジア企業にとっては参入が容易になりました。
彼らはもともと低い人件費と管理コストの低い身軽な組織の為、最終製品のコストでも有利に立ち、競争を有利に進めることができました。
もうひとつは、デジタル化により、モジュール間のすり合わせが用意になっただけでなく、すり合わせの技術も容易に入手できるにようになりました。
アナログ技術のすり合わせは、高度な特性のチューニングが必要で、それにはスキルを持った人材が不可欠でした。
しかしデジタル技術においては、チューニングはデータの設定であり、データは容易にコピーができます。
③ 顧客価値の頭打ち
デジタル家電では、基本的な機能が満たされれば、顧客は満足します。
例えば、パソコンではマイクロソフト・オフィスやインターネットが使えれば良いし、携帯電話も電話とメールができれば多くの顧客は満足します。
つまり、いくらコストをかけて、特性をチューニングし、性能の高い製品を提供しても、顧客が価値を認めなければ仕方ありません。
一方顧客の要求レベルが下がるほど、そのような製品を提供できる企業は増えます。
従って、顧客ニーズが早期に頭打ちする製品では、商品ライフサイクルの早い段階からコモディティ化が始まり、価格競争が激化します。
さらに元々の顧客ニーズが高くない場合もあります。
例えば、新興国では、今まで携帯電話を持っていない、パソコンを持っていない層がいます。
彼らに対し、低価格スマートフォンを提供し、通話に加えてメールやインターネット閲覧が可能になれば、その価値は非常に大きなものになります。
その場合、標準的に入手できる部品を組み合わせて、競合よりも 性能が劣っていても価格が安ければ顧客は満足します。
なぜなら他の選択肢は、スマートフォンを持たないことですから。
一方、新興国でのこのような潜在的購買人口は膨大なため、大きな市場を獲得できます。
そして高度なすり合わせ技術で高性能な製品を製造してきた企業文化は、このような割り切った製品を開発するのが苦手です。
これはあのトヨタ自動車が新興国市場向けの低価格車の販売で苦しんでいることからもわかります。
コモディティ化に陥らないようにするには
コモディティ化の原因のひとつが、製品の機能が顧客のニーズを追い越してしまうオーバーシューティングです。
その場合、いくら技術開発を行って製品の機能を向上しても、競争が有利にはなりません。
ではどうしたら良いでしょうか。
方法は、2つあります。
a) 顧客のニーズを高める
b) 機能以外の価値を生み出す
機能以外の価値を顧客に提供する例として「社会的価値」や「情緒的価値」などがあります。
(1) 顧客のニーズを高める 高性能なパソコンを求める人たち
例えば、パソコンは一般のユーザーには、インターネットを見て、メールを書き、オフィスソフトを使用する分には、今やどのメーカーの製品でも十分な性能があります。
ところが3Dゲームをオンラインで楽しむ一部の顧客には、性能は不十分です。
そのためゲーミングPCというジャンルがあり、そこでは20~50万円という価格で一般の人たちが必要としない高性能なパソコンが売られています。
(2) 自動車は機能以外の価値
コモディティ化していない商品の代表でもある自動車はではどうでしょうか。
エンジン性能や高速走行性、乗り心地は大半の乗用車が顧客のニーズを満足しています。
では、なぜ顧客は高価な乗用車を買うのでしょうか。
彼らは、高価な乗用車を所有するというライフスタイルを買っているのです。
そのライフスタイルを実証するためのものが、高性能なエンジンや高級な乗り心地です。
この部分の顧客の価値を高める努力を続けている限りにおいて、コモディティ化を回避することができます。
事実、中国などの新興国に置いて、自国メーカーの自動車は、日本や欧米の車に比べ、価格は安く、移動手段としては十分な性能があります。
それでも彼らは、日本車や欧米の自動車を求めます。
(3) 「情緒的価値」
例えば、シャンプーの価値で、頭髪を洗って汚れを落としたり、フケ・カユミを抑えるのは、シャンプーが提供する機能的価値に含まれます。
一方香りによってリラックス感を感じたり、ブランドの高級なイメージから満足感を味わうことは、情緒的価値に相当します。
この情緒的価値は、製品の使用や保有で生れるプラスの感情による価値です。
シャンプーなどの日用品の代表的なメーカーである花王は、それまで製品の機能を中心に訴求してきました。
しかし近年は、下記の尾崎社長の発言に見られるように情緒的価値を意識するようになっています。
「機能的価値に加えて情緒的価値もないと、成熟した国内市場では高付加価値商品として認められない。
社長に就任して以来、両方が必要だと折に触れて言ってきた」
(出典:日経ビジネスオンライン07年10月26日)
(4) 価値獲得についてのお手本 アップル
今まで述べたことから、日本メーカーが最もやってこなかったことが、価値獲得のプロセスです。
競合に負けない優れた製品を作ることには一生懸命でしたが、それが顧客にとって素晴らしい価値があるような環境を創造してきませんでした。
アップルのiPodはどうして爆発的に売れたのでしようか?
ソニーの社員がiPodを見て、「明日にでもソニーでつくれる」と発言をしていました。
彼はiPod の本質を理解していませんでした。
iPodが売れたのは、音楽配信サイトiTunesがあったからです。
ジョブスが音楽レーベル会社と粘り強く交渉して、アルバムの曲を1曲ずつ低価格でダウンロードできるようにしました。
顧客は気に入った曲を低価格で1曲ずつダウンロードできました。
それをランダム再生して楽しむことができました。
そしてiTunes直感的な使いやすいGUIで誰もが使えたので、iPodは売れたのです。
私はかつてauの携帯を使っていた時、ソニーの音楽配信サイトLISMOを使っていましたが、使いやすさではiTunesにかないませんでした。
今では多くのWindowsPCユーザーでもiTunesを使っています。
またアップルのMacが多くのユーザーに支持されている理由の一つが、豊富なフォントとグラフィックの再現性が優れていることです。
その点では、WindowsPCに対して大きなアドバンテージがかつてはありました。
そのため今でもデザイナーやDTPの専門家にはMacユーザーが多いです。
(5) 3Dテレビ、4Kテレビ
これに対して、3Dテレビ、4Kテレビが広まらなかったのは、3Dテレビ、4Kテレビでなければならないようなコンテンツがなかったからです。
映画はその一つですが、映画を見るためだけに4Kテレビを買う人は多くはないと思います。
4Kにしろ3Dテレビにしろ、それでなければ楽しめない独自コンテンツを創り出すことこそ、メーカーがやらなければならない最も重要なことだったのです。
最近話題のハイレゾ音源にしても同様です。
従来の音楽をハイレゾ音源で聞くのは一部のマニアだけです。
一般の人にとって従来の音楽がハイレゾ音源かどうか、違いはほとんどわからないと思います。
一般の人がハイレゾ音源を聞きたいと思うような、音響効果の高いコンテンツが必要です。
例えば、デジタルカメラでも、写真好きな人たちが使用する高級デジタル一眼レフは、コモディティ化していません。
彼らはカメラの高性能を認め、その性能に対して喜んでお金を払います。
それは写真好きな人たちは、カメラの性能を実感できるような使い方をしているからです。
つまり市場をよく見て、顧客の望むもの「あったらいいな」を実現すること、
あるいは、「そんな良いことがあったのか!」を実現することです。
1988年のドライ戦争や、1973年のオイルショック、そしてデジカメとスマートフォンについて述べた「ゲームのルールが変わる、コモディティ化 その1」は、こちらから参照願います。
本コラムは2015年5月17日「未来戦略ワークショップ」のテキストから作成しました。
経営コラム ものづくりの未来と経営
人工知能、フィンテック、5G、技術の進歩は加速しています。また先進国の少子高齢化、格差の拡大と資源争奪など、私たちを取り巻く社会も変化しています。そのような中
ものづくりはどのように変わっていくのでしょうか?
未来の組織や経営は何が求められるのでしょうか?
経営コラム「ものづくりの未来と経営」は、こういった課題に対するヒントになるコラムです。
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中小企業でもできる簡単な原価計算のやり方
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過去の歴史や事例やシンクタンクの予測や統計数値を元にした資料を学び、ものづくりや経営の未来を考えるワークショップです。
講師の話を聞くだけでなく、後半は参加者の皆さんでテーマについて語り合い、考えを深めます。
ワークショップの時間や場所、お申し込み方法はこちらからお願いします。
過去のワークショップの資料
第117回「複雑で不確実な世界の予測の問題」~多くの人が気づかない統計の危うさとリスク~
テーマは統計と不確実性です。
リーマンショックのような市場の急激な縮小が起きる確率は、計算上はありえないはずでした。
専門家の予測では起きないはずのことが起きたのです。
なぜこのようなことが起きるのか、
現代の金融、災害、システムの堅牢性の元となるモデルはどのようなものなのか
「ブラック・スワン」の著書でトレーダーでもあるナシーム・ニコラス・タレブ、
そしてレノワ・マンデルブロの著作から、
統計モデルの違いと発生する現象について考えます。
テキストは、以下からダウンロードできます。
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勉強会資料「「複雑で不確実な世界の予測の問題」~多くの人が気づかない統計の危うさとリスク~
第116回「ヒューマンエラーの原因と対策 その2」~ヒューマンエラーの発生原因と対策、未然防止の方法~
ヒューマンエラーはなぜ起きるのか?
どうすればヒューマンエラーをなくすことができるのか?
2回目は、認知、判断、行動に人間の活動を分解して、それぞれに生じるヒューマンエラーの原因と対策を考えました。
また問題が発生した場合の原因分析と再発防止についても説明しました。
テキストは、以下からダウンロードできます。
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勉強会資料「ヒューマンエラーの原因と対策 その2」~ヒューマンエラーの発生原因と対策、未然防止の方法~
第115回「ヒューマンエラーの原因と対策その1」~人間の認知のゆがみとヒューマンエラー、ポカミスを防ぐ方法~
テーマはヒューマンエラーです。
1月には羽田空港で日航機と海上保安庁機が衝突する事故が起きました。
原因は管制官の指示の聞き間違いでした。
このようにヒューマンエラーによって、不良品の発生から大事故まで起きています。
このヒューマンエラーはなぜ起きるのか?
どうすればヒューマンエラーをなくすことができるのか?
不良・事故とヒューマンエラーについて2回に分けて考えます。
1回目は、人間の認知のゆがみとヒューマンエラー、そしてポカミスを防ぐ方法について です。
テキストは、以下からダウンロードできます。
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勉強会資料「ヒューマンエラーの原因と対策 その1」~人間の認知のゆがみとヒューマンエラー、ポカミスを防ぐ方法~
第114回「価格の本質と価格戦略」~中小企業は価格競争を避けることができるのか?~
テーマは価格の力と価格戦略です。
原材料、人件費など費用が上昇し、価格転嫁は大きな課題です。
では、いくらが適正な価格でしょうか?
「価格競争は最悪の戦略」とも言われます。
特に中小企業は安売りに走らず価値を訴求するようにと言われます。そして高く売れた成功事例が紹介されます。
一方私たちは買い物に行けば、食品は安いものを買います。高いものを好んで買う人は稀です。
この価格の力とはどのようなものなのか、
本当に高く売り続けることは可能なのか、
ジャグモハン・ラジュー「スマート・プライシング」
エレン・ラペル・シェル「価格戦争は暴走する」から
価格の力と価格戦略について考えました。
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勉強会資料「価格の本質と価格戦略」~中小企業は価格競争を避けることができるのか?~
第113回「変化する社会と高い成果を出す組織とは?」~従来の組織論と「心理的安全性の高いチーム」の比較~
テーマはチームです。
グーグルは社内プロジェクト「プロジェクト アリストテレス」で、社内で高い成果を上げるチームについて調べました。
その結果、高い成果を上げるには、メンバーやリーダーの能力には関係がないことが分かりました。
高い成果を上げたチームに共通していたのは「心理的安全性が高い」ことでした。
この心理的安全性が高いチームとはどのようなものなのか、
これに対して日本のこれまでの組織は何が問題なのか
チームと組織について考えました。
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勉強会資料「変化する社会と高い成果を出す組織とは?」~従来の組織論と「心理的安全性の高いチーム」の比較~
第112回「変化する社会・人と若手社員の育成」~21世紀の人を育て、戦力化する方法~
テーマは若者たちの育成です。
言われたことしかやらない、メンタルが弱い、今どきの若者たちに対する批判は多くあります。
実は若者たちがダメなのでなく、社会や人が変化しているのに組織や仕事のやり方が合わなくなっているからです。
では、社会や人はどのように変わってきたのか?
若者たちを育て、彼らの能力を引き出すにはどうすればいいのか?
21世紀の「人を育て戦力化する方法」について考えました。
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勉強会資料「変化する社会・人と若手社員の育成」~21世紀の人を育て、戦力化する方法~
第111回「これから求められるアイデアを生み出す方法」~AI時代に必要な発想法とアイデアを実現する組織~
テーマは発想法です。
新たなアイデアが次々と出れば問題解決や企画もどんどん進みます。
発想法は実は技術で、誰でも習得可能です。
ただしこの発想法、コピーライターなど広告業界の発想法と技術開発の発想法は違います。
ではどのような違いがあるのでしょうか。
そこで技術開発や新製品開発に必要な発想法について考えます。
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勉強会資料「これから求められるアイデアを生み出す方法」~AI時代に必要な発想法とアイデアを実現する組織~
第110回「イノベーションとは?」~イノベーションは意図的に起こすことは可能なのか~
テーマは「 イノベーションとは本当は何か? 」です。
「○○イノベーション推進会議」「○○イノベーション戦略」
多くのイベント、方針、記事にイノベーションという言葉がかかれています。
安倍政権の成長戦略でも第三の矢は「イノベーション」でした。
企業や個人が努力して、それを国が支援すれば、起こすことができるのでしょうか。
そしてイノベーションが起きれば、経済は成長するのでしょうか。
そもそもイノベーションとは何なのでしょうか。
イノベーションについて、考えます。
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勉強会資料「イノベーションとは?」~イノベーションは意図的に起こすことは可能なのか~
第109回「本物の変革か、ただのバズワードか?」~最新の技術・話題を検証する~
テーマは「流行の技術やビジネス手法は本当なのか」です。
DX、IoT、インダストリー4.0、これがなんだか具体的に説明できるでしょうか?
それでも「今DXに取り組まないと遅れる」と国も率先して旗を振っています。
そうしてかつてERP、FMS、SIS、3Dプリンターなど様々なバズワードが脚光を浴びた後、ひっそりと消えていきました。
そこで楠木健氏の 「逆・タイムマシン経営論」から、インダストリー4.0、AI、DX、などのバズワードは本物なのか、検証します。
そして現在の電池の限界と次世代バッテリーから、今のEV報道について考えます。
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勉強会資料「本物の変革か、ただのバズワードか?」~最新の技術・話題を検証する~
第108回「人を活かす未来の組織とは?」~人の本質と生き生きと働く環境を考える~
テーマは「希望と闘争、未来の組織、会社」です。
状況により普通の人でも悪事に手を染めることもあれば、困っている人を身の危険も顧みず助ける人もいます。
前回は、このテーマについてスタンリー・ミルグラムやフィリップ・ジンバルドーの実験から状況の力と服従について取り上げました。
果たして人間の本質は、どちらなのか?
今回、ルトガー・ブレグマン 著「希望の歴史」を参考に人類の希望と闘争を振り返ります。
そして未来の組織、会社について考えます。
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勉強会資料「人を活かす未来の組織とは?」~人の本質と生き生きと働く環境を考える~
第107回「服従の心理学」~普通の人が違法に手を染める「状況の力」について~
テーマは「状況の力と服従の心理学」です。
大手中古車店の保険金不正問題、大手自動車メーカーのデータ改ざん問題などコンプライアンスが問われる不祥事が起きています。
このような問題はコンプライアンス体制の構築や人間性を高める教育で解決するのでしょうか。
「服従実験(アイヒマン実験)」のスタンリーミルグラム、
スタンフォード監獄実験のフィリップ・ジンバルドーの著作から、
どのような時、普通の人が悪事に手を染めるのか、状況の力と服従の心理について考えます。
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勉強会資料「服従の心理学」~普通の人が違法に手を染める「状況の力」について~
第106回「 稲盛会計学と中小企業経営 」~ 部門別損益管理の光と影を考える ~
テーマは「アメーバ経営」です。
稲盛和夫氏が創業した京セラは、7人のメンバーで創業した中小企業が、その後好業績を続け、現在では連結売上高2兆円の大企業になりました。
その京セラの経営手法が部門別採算管理を追求したアメーバ経営です。
JALの再生をはじめとして多くの企業で採用されています。
一方で、中小企業には導入が大変など否定的な意見もあります。
一方、このアメーバ経営は、稲盛和夫氏の経営に対する考え方、人生観が強く反映されています。
では、このアメーバ経営とはどのようなもので、
どのような良い点、悪い点があるのでしょうか。
アメーバ経営と部門別採算管理について考えました。
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勉強会資料「 稲盛会計学と中小企業経営 」~ 部門別損益管理の光と影を考える
第105回「なぜ品質管理を徹底しても品質問題が起きるのか?」~品質の本質、量産と小ロットの違いと過剰品質を考える~
9月のテーマは「品質と品質管理」です。
品質・品質管理の本はとてもたくさんあります。
それらを読むと、以下の疑問がわいてきます。
「なぜ品質第一で高い品質の自動車は年間300件以上のリコールがあるのか?」
「トランクの内側のキズまでダメ出しする製品は本当に品質がいいのか?」
「なぜ多くの人が高品質の日本メーカーより中国製の液晶テレビを買うのか?」
そこでこの疑問に答えるために、
「品質とは何か」
「品質と品質管理の関係」
「TQCとTQM」
について考えました。
テキストは、以下からダウンロードできます。
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勉強会資料「なぜ品質管理を徹底しても品質問題が起きるのか?」~品質の本質、量産と小ロットの違いと過剰品質を考える~
第104回「中小企業は特許を取るべきか?」~自社のノウハウや知的財産を守る方法~
テーマは「特許か秘匿か、中小企業の知財戦略」です。
特許は自社の技術やノウハウを守るために取ると考えられています。
本当に特許を取れば、自社の権利は守られるのでしょうか。
特許制度とは何か?
白色LEDを世界最初に開発した日亜化学が自社の技術を守るために行ったことは何か?
中小企業が自社のノウハウを守るためにするべきことは?
取引先からノウハウを盗まれないために必要なこと?
書籍「レシピ公開『伊右衛門』と絶対秘密『コカ・コーラ』どっちが賢い」を参考に
特許とは何か、そして中小企業はどうやってノウハウを守るかについて考えます。
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勉強会資料「中小企業は特許を取るべきか?」~自社のノウハウや知的財産を守る方法~
第103回「あなたはなぜチェックリストを使わないのか?」~ヒューマンエラーを防ぐチェックリストの使い方~
テーマは「ヒューマンエラー対策とチェックリスト」です。
不注意による不良品から重大事故まで、うっかりミス(ヒューマンエラー)は様々な場面で大きな損失を発生させます。
なぜミスが起こるのでしょうか?
その原因は
「知っていればできるのに知らなかった=無知」と
「知っていてもできない=無能」の二つがあります。
この無能をカバーするのがチェックリストです。
そこでアトゥール ガワンデの
「アナタはなぜチェックリストを使わないのか?」
を取り上げ、チェックリストの効果について考えます。
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勉強会資料「あなたはなぜチェックリストを使わないのか?」~ヒューマンエラーを防ぐチェックリストの使い方~
第102回「なぜセグウェイは失敗しダイソンは成功したのか?」~新事業の成功要因と成功に不可欠な錬金術~
6月のテーマは「マーケティングとイノベーション」です。
飲食店の新メニューから新車開発まで、企業は競争に打ち勝ち売上を伸ばすために新製品を開発します。
新製品開発については、これまでアイデア発想法やイノベーション、価格設定について取り上げました。
今回は、どのようにして顧客は新製品を買うのか?
どうやって企業は新規事業を拡大させるのか?
について、ジェフリー・ムーアの「キャズム」とローリー・サザーランドの「欲望の錬金術」を取り上げます。
新製品の販売が拡大すると、顧客が変化し、それに応じた製品のアップグレードが必要な点と、それぞれの顧客にどのようにPRすべきか、そして従来の経済性の観点の間違いなどを考えます。
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勉強会資料「なぜセグウェイは失敗しダイソンは成功したのか?」~新事業の成功要因と成功に不可欠な錬金術~
第101回「なぜ世界の成長し続けたのか?」~アメリカ経済の終焉とこれからの成長を考える~
5月のテーマは「経済成長と産業史」です。
失われた20年と言われ、日本は先進国の中でも低成長が続きました。
これを解消しようと国は「成長戦略」を掲げています。
しかし本当に再び成長できるのでしょうか。
ノースウェスタン大学教授ロバート・J・ゴードンは、際立った成長を記録した19世紀から20世紀にかけての100年が、むしろ異常だったと言います。
そこで氏の著作「アメリカ経済 成長の終焉」から過去の経済成長の要因と
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勉強会資料「なぜ世界の成長し続けたのか?」~アメリカ経済の終焉とこれからの成長を考える~
第100回「なぜ高くても、安くても買ってしまうのか?」~価格を決定する要因と企業の価格戦略~
4月のテーマは「価格」です。
これまで私たちは、商品を購入する際に店頭で商品と価格を見て選びました。
あるいは、複数のディーラーで営業担当者から車の見積を取って比較しました。
今はインターネットで最も安い商品を簡単に買うことができます。
中国製品などは、競合の1/10の価格で手に入ります。
その一方で、16万円もするiPhoneが売れています。
また最近は様々な商品が値上げしました。我々は新たな価格を受け入れざるをえません。
そこで今回は、様々な価格決定の方法と製品・事業の特徴、そして価格が顧客の行動に及ぼす影響について考えます。
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勉強会資料「なぜ高くても、安くても買ってしまうのか?」~価格を決定する要因と企業の価格戦略~
第99回「型にはめて考えると創造性は生まれる」~インサイドボックス思考と水平思考~
3月のテーマは「創造性は枠の中で生まれる」です。
これまで未来戦略ワークショップでは、イノベーションや発想法を何度も取り上げました。
紹介した発想法の多くは、独創的な発想には現在の制約を排除した自由な発想の必要性が書かれていました。
これに対してロニ・ホロウィッツは、過去の創造的な解決方法を分析して、革新的な解決策は、問題周辺の狭い領域「閉じた世界」で生まれていたと主張しました。
この考え方から、ジョンソン・エンド・ジョンソンのドリュー・ボイドは、あえて制約の中で考えて独創的なものを生み出す「インサイドボックス思考法」を提唱しています。
果たして革新的なアイデアは、枠の中で考えるべきか、枠の外で考えた方がいいのか、二つの発想法を比較しました。
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勉強会資料「「型にはめて考えると創造性は生まれる」~インサイドボックス思考と水平思考~
第98回「企業不祥事と組織文化2」~日野自動車、三菱自動車の事例から不正の原因と組織文化を考える その2~
2月のテーマは「企業不祥事と組織文化 その2」です。
三菱自動車は新型軽自動車の燃費データを捏造し、大きな問題となりました。
さらに日産、スバルは、法令に違反して資格のないものが完成車検査を行っていました。
こういった問題はなぜ起こるのか?
三菱、日産、スバルの事例と日野自動車の調査報告書にある社員の声から、企業不祥事の背景について考えました。
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勉強会資料「企業不祥事と組織文化2」~日野自動車、三菱自動車の事例から不正の原因と組織文化を考える2~
第97回「企業不祥事と組織文化」~日野自動車、三菱自動車の事例から不正の原因と組織文化を考える~
1月のテーマは「企業不祥事と組織文化」です。
燃費不正問題のため、日野自動車は遂に大半のトラックを販売できなくなりました。
日野自動車以外にもスバル、日産、フォルクスワーゲンなどで不正問題が起きました。
これに対し、企業のコンプライアンス強化の指摘がされています。
本当にコンプライアンスの問題なのでしょうか?
どうして不正問題が起きたのか?
こういった問題を防ぐにはどうしたらよいのか?
現場の視点で不正問題について考えます。
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勉強会資料「企業不祥事と組織文化」~日野自動車、三菱自動車の事例から不正の原因と組織文化を考える~
第96回「労働生産性向上と人材教育」~企業の業績向上に本当に必要なことは何か?~
12月のテーマは「労働生産性と人材教育」です。
日本は一人当たりのGDPで多くの国に抜かれました。
さらに円安で購買力も低下しています。
これに対して「もっと生産性を高めるべき」「働き方改革」といったかけ声が上がっています。
なぜ日本の会社の生産性は低いのか?
生産性向上は正しいのか?
熊野英生氏の「なぜ日本の生産性は低いのか?」と
ルディー和子氏の「勤勉な国の悲しい生産性」から、
生産性向上と効率化について考えます。
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勉強会資料「労働生産性向上と人材教育」~企業の業績向上に本当に必要なことは何か?~
第95回「ハッキングから会社を守る」~情報セキュリティ・個人情報保護法の課題~
11月のテーマは「情報セキュリティ」です。
今年3月には、トヨタ自動車の1次下請 小島プレス工業の子会社のシステムがコンピューターウイルスに感染、小島プレス工業の主要なサーバーも感染し、生産が不可能になり、この影響でトヨタ自動車は国内14工場の生産を1日停止しました。
今日、自社のコンピューターの感染が取引先や社会に大きな影響を与えます。
これを防ぐためにはどうしたらよいのか?
ウイルスや攻撃者から自社を守る情報セキュリティに関しては国は様々な資料、法規制をつくりました。
また多くの本もあります。
しかしこれらに欠けているものがあります。
「攻撃者の視点」です。
そこで今回、著名なハッカーで、逮捕後は情報セキュリティのコンサルティングをしているケビン・ミトニックの著作を参考に自社を攻撃から守る方法について考えます。
また営業秘密や個人情報保護についても取り上げます。
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勉強会資料「ハッキングから会社を守る」~情報セキュリティ・個人情報保護法の課題~
第94回「行動を支配する8つの要素」~心理学・行動経済学から学ぶ人を動かす方法~
10月のテーマは「影響力の武器」です。
日常の買い物から、就職先の選定や経営の意思決定まで、私たちが決断する際、条件は複雑で多岐にわたります。
実際はそれらをすべて分析するのでなく、特定の切り口から見た一面で判断します。
それを利用すれば人を特定の方向に誘引できます。
社員や子供に積極的に学習させることも、通りすがりの人に高価な品物を売りつけることも可能です。
心理学者のロバート・チャルディーニは「影響力の武器」の中で返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性などを解き明かしました。
10月の未来戦略ワークショップはこの 「影響力の武器」の中から、人々の行動を誘引する要素について学びました。
テキストは、以下からダウンロードできます。
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勉強会資料「行動を支配する8つの要素」~心理学・行動経済学から学ぶ人を動かす方法~
第93回「粉飾決算と経営破綻」~大企業の粉飾に至る過程とその背景~
9月のテーマは「粉飾決算」です。
カネボウ、三洋電機、東芝
過去に決算を粉飾した企業の多くが経営が破綻したり、
大幅な人員整理を余儀なくされました。
なぜこのようなことが起きるのか?
そこには株式市場からの圧力と企業会計規則の変化、
そして激変する経営環境の変化に苦しむ企業の姿がありました。
それはあのジャック・ウェルチが率いたGEもそうだったのです。
そこでカネボウ、三洋電機、オリンパス、GEを取り上げ、
粉飾に至った過程とその結果について学び、
企業経営と会計について考えました。
テキストは、以下からダウンロードできます。
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勉強会資料「粉飾決算と経営破綻」~大企業の粉飾に至る過程とその背景~
第92回「企業組織と日本人の共同体文化の矛盾」~頻発する企業不祥事の真の原因とコンプライアンスでは防げない理由~
8月のテーマは「企業組織と日本人の共同体文化」です。
なぜ企業不祥事が後を絶たないのでしょうか?
毎回コンプライアンス軽視が叫ばれ、企業は対策を取ります。
しかし組織は規則や法令に従って活動する以前に、
日本社会特有の共同体の価値観に基づいて、メンバーは行動しています。
この日本社会の共同体の実体を考慮せずにルールで縛ろうとしても無理があります。
そしてコンティジェンシー理論や組織文化、リーダーシップ論など経営学の経営組織論は、日本の共同体文化の議論が抜け落ちています。
どうやら、それが経営組織論を学んでも「実際は違う」という原因です。
そこで日本陸軍士官でフィリピンで過酷な体験をした故山本七平の著書「指導者の条件」から、
共同体としての日本社会の特徴と、日本型組織の課題を取り上げ、欧米の組織論と対比して考えました。
そして未来の組織のあるべき姿について考えました。
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勉強会資料「企業組織と日本人の共同体文化の矛盾」~頻発する企業不祥事の真の原因とコンプライアンスでは防げない理由~
第91回「複雑化する社会やシステムとヒューマンエラー」~複雑化するシステムの問題を食い止める組織とは~
7月のテーマは「複雑化する社会・システムとヒューマンエラー」です。
スリーマイル島原子力発電所の事故は、些細な機器の故障が問題の連鎖となって炉心融解という自由大事故につながりました。
イェール大学チャールズ・ペローは、こういった事故は
- システムが相互に影響する複雑性
- システムの構成要素が短時間に影響する密結合が高いこと
により起きると主張しました。
実はIoTや自動運転など身の回りのものの複雑性は高くなっています。
今まで経験したことのない事故やトラブルが起こる可能性があります。
この複雑性を増したシステムの問題と、これに適切に対処する組織について考えました。
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勉強会資料「複雑化する社会やシステムとヒューマンエラー」~複雑化するシステムの問題を食い止める組織とは~
第90回「危機管理とBCP」~企業経営の本当のリスクとリスクマネジメントを考える~
6月のテーマは「事業継続計画(BCP)」です。
日本は地震、豪雨による水害など災害が多い国です。
災害の規模によっては事業の継続が困難になることもあります。
そこで万が一に備えた事業継続計画(BCP)を作成することが求められています。
ところが国が求めるBCPは自然災害のみを対象としています。
本当に企業の経営リスクは自然災害だけなのでしょうか?
中小企業における事業のリスクとは何か、
企業経営の危機管理についてまとめました。
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勉強会資料「危機管理とBCP」~企業経営の本当のリスクとリスクマネジメントを考える~
第89回「中国経済の誤解」~学ぶべきマクロ経済コントロールと今後の課題~
5月のテーマは「中国政府の経済政策」です。
中国経済については「不動産バブル」「シャドーバンク」などマイナスの面をことさら強調して、危機を煽り立てるような報道や書籍が目につきます。
現実には、不動産バブルは崩壊せず、リーマンショックも乗り切って、成長を続けています。
どのように中国の指導者層が困難を克服してきたのか、冷静な書籍や報道は多くありません。
今回取り上げる
トーマス・オーリック著「中国経済の謎―なぜバブルは弾けないのか?」
この本は、あえて政治には触れず、中国の指導者層の経済政策に焦点を当てて詳細に書かれています。
今回、この本を取り上げてこれまでの中国経済の巧みな運営と、今後のリスクについて学びました。
テキストは、以下からダウンロードできます。
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勉強会資料「中国経済の誤解」~学ぶべきマクロ経済コントロールと今後の課題~
第88回「若者の価値観とやる気を引き出すには?」~適応できないのは若者なのか、シニア世代なのか?~
4月のテーマは「若者の価値観とやる気を引き出す方法」です。
これまで若者の特徴については、ゆとり教育世代などを取り上げ、主に我々上の年代の視点から、若者たちの違いと彼らのやる気を引き出す方法について考えました。
今回、ひきこもり、ニートを題材に彼らの視点から、価値観、社会をどのように見ているのか、取り上げます。
そこには20世紀型価値観と21世紀型価値観の違いがありました。
「親より豊かになれない世代」の彼らが社会をどのように捉えているのか、
そして私たちはどう接すればよいのか、
考えを深めたいと思います。
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勉強会資料「若者の価値観とやる気を引き出すには?」~適応できないのは若者なのか、シニア世代なのか?~
第87回「イノベーションを実現する組織(体制)」~新しいアイデアを実現する仕組みとは?~
3月のテーマは「イノベーションを実現する組織(体制)」です。
革新的な技術や製品は、思いついた直後は不完全でとても実現できるとは思えません。
この「醜い赤ん坊」は大抵は、多くの批判にさらされ、日の目を見ません。
そこでヴェネヴァー・ブッシュは「醜い赤ん坊」を生み出すアーティストを、既存事業を行うソルジャーから守る仕組みをつくりました。
これはアメリカで数多くの先端技術を生み出しました。
国防高等計画局(DARPA)です。
この「醜い赤ん坊」を育てる仕組みは、研究機関、大企業だけでなく、中小企業でも新たな取組を実現するために取り入れることができます。
そこで3月のワークショップは、サフィ・バーコールの「LOON SHOTS」から、この革新的な製品を守り育てるシステムについて考えます。
テキストは、以下からダウンロードできます。
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勉強会資料「イノベーションを実現する組織(体制)」~新しいアイデアを実現する仕組みとは?~
第86回「イノベーションとは何か?改めて考える」~実現する手法は存在するのか、後付け理論なのか~
国の成長戦略にも書かれているイノベーション
いろいろな場面でよく使われる言葉ですが、本当はどのようなものなのでしょうか?
発明と技術革新、生産革新、新規事業とイノベーションの関係はどうなっているのでしょうか。
これまでもイノベーションについては取り上げてきましたが
改めてその意味するところと実情について考えます。
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勉強会資料「イノベーションとは何か?改めて考える」~実現する手法は存在するのか、後付け理論なのか~
第85回「粉飾決算の原因と結果」~東芝不適切会計問題の実情とその震源地~
東芝の粉飾決算(不適切会計)は経営を大きく揺るがし
上場停止にまでなりました。
今回はこの粉飾決算について
・なぜ粉飾決算を行うのか?
・どのような手法があるのか?
・粉飾決算はどのような結果をもたらすのか?
取り上げました。
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勉強会資料「粉飾決算の原因と結果」~東芝不適切会計問題の実情とその震源地~
第84回「SDGsの真実」~私たちは、本当は何をすべきか?~
持続可能な開発、低炭素化社会の実現、などSDGsに関して、様々なキーワードが報道されています。
しかしSDGsと言われてもピンと来ない方も多いのではないでしょうか?
ではSDGsとはどんなものなのでしょうか?
実は、環境問題は背景に政治的、思想的な対立があり、一筋縄ではいきません。
しかも二酸化炭素排出削減は、EVや太陽光発電よりももっと大きな問題があるのに、それについてはほとんど報道されていません。
そこで
地球温暖化と二酸化炭素排出量の関係はあるのか?
二酸化炭素排出量削減に本当に必要なことは何か?
SDGsと環境問題の本質について考えました。
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第83回「政府債務がどれだけ増えても破綻しない?」~話題の『現代貨幣理論』MMTを考える~
今回の衆院選では多くの候補者や政党が積極的に財政出動して景気浮揚を訴えました。
しかし財政は大丈夫でしょうか?
そこで「財政は問題ない」とした拠り所が
「自国通貨を発行できる国はいくら財政赤字を拡大してもデフォルトしない」
というMMT(現代貨幣理論)です。
MMTはステファニー・ケルトン教授が提唱し、
下院議員のオカシオ・コルテス氏が積極的な財政政策の根拠として主張し、
日本でも西田昌司参院議員(自民党)などが取り上げました。
一方従来の経済学者から「ブードゥ―経済学」とまで言われ、激しく批判されています。
MMTの主張は本当なのか?
MMT推進派と反対派、双方の主張を取り上げました。
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第82回「組織に存在する『空気』とは何か?」~誤った意思決定と同調圧力の原因を考える~
10月のテーマは、組織における「空気」です。
第二次世界大戦中、戦艦大和は100%成功の見込みのない沖縄への特攻に出撃しアメリカ軍に撃沈されました。
当初は反対だった第二艦隊長官 伊藤中将が最終的にこの作戦命令に従ったのは、その場の空気でした。
この「空気」は今も日本の組織に存在し、
企業不祥事の多くはこの空気によるものと考えられます。
では、この空気とはどのようなもので、なぜ空気が生まれたのか
山本七平氏の「空気の研究」
鈴木博毅氏の「『超』入門 空気の研究」
池田信夫氏の「空気の構造」
などの著作から
日本社会と日本の組織に存在する空気とその影響について考えました。
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第81回「『直感』による意思決定はうまくいくのか?」
9月のテーマは、意思決定における「直感」です。
ベンジャミン・フランクリンは
「迷っているなら、メリットとデメリットを紙に書き出して考えるように」
と言っています。
ある経済学者がどちらの大学の終身在職権をとるか悩んでいる時、知人が
「君が講義でいつも言っているようにメリットとデメリットを書き出せばいいじゃないか」
とアドバイスしたら、
「いい加減なことは言わないでくれ。こっちは真剣なんだから」
と怒ったそうです。
では、私たちはどうやって意思決定しているのか?
それが 「直感」 です。
一方自信がある人ほど強引に自分の考えを通して、大失敗を起こします。
はたして直感による意思決定は正しいのでしょうか?
そこでマックス・プランク人間発達研究所のゲルト・ギーゲレンツァーの著作から、
「直感による意思決定の方がうまくいく」という説と
レナード・ムロディナウ、マイケル・J・モーブッサンの著作から
直感による意思決定のワナを取り上げ、
二つの意思決定の違いについて考えます。
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第80回「経営と会計 固定費の役割と設備投資のリスク」~低成長時代の設備投資を考える~
売上が減少すると経理、会計事務所から固定費の削減を言われます。
しかし固定費を削減は間違った意思決定です。
それはなぜでしょうか?
一方固定費を増やす設備投資は、確実に投資を回収できる計画が求められます。
しかし売上が拡大期と、減少期では回収の様相が全く変わります。
これを数字で検証し、設備投資について考えます。
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第79回「なぜ指導したことができないのか?」~「教えはず」と「分かったつもり」の原因を探る~
仕事のやり方、手順を指導した
マニュアルや手順書を渡した
にもかかわらず、新人や部下が内容を理解していない。そしてこれによる事故や不良はなくなりません。
なぜ、教えたことを理解していないのか?
実は理解するためには、対象だけでなく、その背景や関連する事柄なども含めてその集団の共通の知識が必要なのです。
しかし新人や外部の人間には、その集団特有の共通知識がないため理解できないのです。
そこで7月の未来戦略ワークショップは、
「理解するとは」を掘り下げて、今までの指導の問題と新人が理解するために必要なことを考えます。
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第78回「デジタルトランスフォーメーションの真実と本当の怖さ」
昨今マスコミに頻繁に登場するデジタルトランスフォーメーション(DX)、
どんな意味なのか、漠然としか理解していない方も多いのではないでしょうか?
その一方、 「DXに乗り遅れるな!」と多くの企業がDX推進部をつくり予算を投入しています。
はたしてDXとは何でしょうか?
今回調べていく中で、DX本に書いてあることの多くは、ツールが先にあって必要性が後から書かれていると感じました。
その一方、多くの人は気づいていませんが、製造業のDXは深く確実に進行し、
将来日本のものづくりの優位性はなくなることが分かりました。
そこで6月は、DXを取り上げ、DXの話題と実体、そして静かに進行する本当の変革について考えます。
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勉強会資料「デジタルトランスフォーメーションの真実と本当の怖さ」
第77回「カオス理論が常識を覆す」~バブルは再発し、野生動物は激減する~
ポートフォリオ理論など現代の金融工学は様々なリスクを盛り込み、リスクを最小にして利益を最大化するように設計されています。
この理論から何人ものノーベル賞受賞者が出ています。
そして金融工学の世界では、バブルは起きないはずです。
ではなぜ、バブルは起きたのか?
数学者マンデルブロ氏は、証券や通貨の変動を調べた結果、価格の変動は金融工学の前提よりずっと激しく変動していることを発見しました。
原因はマンデルブロ氏は多くの事象はカオス理論(フラクタル)に従うと考えました。
つまり金融以外にも、今まで正しいと思っていた物理現象も理論よりももっと激しく変動しています。
そこで5月のワークショップはマンデルブロ氏の「禁断の市場」より、現在の金融工学の問題点と、カオス理論について学びます。
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勉強会資料「カオス理論が常識を覆す」~バブルは再発し、野生動物は激減する~
第76回「『生まれ』か『育ち』か、若者育成の課題」
「『生まれか?』『育ちか?』若者の育成の課題」
人が持っている能力・才能は遺伝子に組み込まれたものか、
それとも学習の成果か?
これまでも二分した議論について
「子育ての大誤解」と「天才を考察する」という相反する2冊を取り上げ、
遺伝子の働きと学習の効果について学び、
社員教育と採用について考えます。
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第75回「ティール組織」
企業は階層型の組織をつくり
「上司と部下」の関係で仕事をマネジメントします。
しかしこういった従来のマネジメントはうまく行っているとは言い難く、
上司と部下のコミュニケーションは不十分、
パワハラの問題、
部下の意欲の低下と退職など多くの問題が起きています。
この従来の組織に対し「管理をしない」ティール組織が話題になっています。
はたしてティール組織は未来の組織なのか、一過性のものなのか
フレデリック・ラルーチ著「ティール組織」から組織と管理について考えます。
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第74回「創造性を高める二人で考える力」
発想法について、この勉強会でも過去に何度か取り上げました。
発想法の基本は、
・徹底的に材料を集める
・行き詰まる
・手放す
・ひらめく
です。
ホンダジェットを開発した藤野道格氏は、
寝る前に翼の上にエンジンを置いた飛行機の姿が浮かび、
壁のカレンダーを破いて急いでその姿をスケッチしました。
しかし、このひらめき「Aha! Moment」はなかなか起きません。
一方、素晴らしい作品を残した人たちにはパートナーがいました。
ジョンレノンとポールマッカートニー、
井深大と盛田昭夫、
スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック
なぜ彼らは二人で取り組むことで一人では成し遂げられないようにことができたのか?
ジョシュア・ウルフ・シェンク著「二人で一人の天才」より、
ペアによって生まれる創造性について考えます。
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第73回「過去の経営の失敗と危機の克服事例」~過去を振り返り激変する未来への対処を考える~
1月のテーマは、これまでの経営の失敗事例を総括しました。
その上で、この勉強会の出発点
「現在の延長線上に未来はあるのか?」
「これから私たちが考えるべきこと?」
についてディスカッションしました。
今までに取り上げた経営の失敗事例や変化への対応
・シェア1位でも成長期の競争に遅れたトーハツ
・M&Aの失敗から破綻した曙ブレーキ
・市場の急激な変化に何とか対応したフジフイルム
・普及品市場を明け渡し中国企業と手を組んだダイキン
・コピーメーカーと手を組んだホンダ
・汎用品を捨ててもシェアを維持した日亜化学
などです。
さらに経営環境の変化として
・世界の人口増加と日本のGDP順位の下落
・日本の生産年齢人口の急激な減少
・AIはどこまで人に代わるのか
などを取り上げました。
これらを再度総括して、
「現在の延長線上に未来はあるのか?」
「これから私たちが考えるべきこと?」
についてディスカッションしました。
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第72回「複雑な問題を『未来から解く』U理論とは?」
12月のテーマは、U理論です。
組織、企業、社会において、お互いの利害がぶつかり合う問題は
全員が納得する解決策をつくるのはとても大変です。
それは過去の経験が役に立たず
全く新しい「解」を創造しなければならないからです。
こういった複雑性が高い問題に対し、
MITのオットーシャーマー博士は
「出現する未来」から新たな解決策を創造する「U理論」を提唱しました。
このU理論は、企業でのイノベーション創出ワークショップなど発想法だけでなく
南アフリカの人種問題やコロンビアの反政府ゲリラなど対立する組織の対話にも
活用されています。
そこで今回はU理論とは「どのようなものなのか」学び
身近に活用できるのか話し合いたいと思います。
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第71回「中小企業の視点から考えるトヨタ生産方式の光と影」
11月のテーマは、トヨタ生産方式(TPS)です。
半導体、家電とかつて栄華を誇った多くの日本企業が不振に陥る中
自動車は高い競争力を維持し、好業績が持続しています。
中でもトヨタ自動車は売上、収益性共群を抜いています。
そのトヨタ自動車の生産の仕組み「トヨタ生産方式(TPS)」は
トヨタの強さの源泉として高く評価されています。
そして経営改善の切り札として、トヨタ生産方式は
メーカーのみならず、日本郵便や行政機関にまで導入されました。
ところがトヨタ生産方式は、自動車に最適化されたシステムで
他の業界ではどのうな問題が起きるのか、
掘り下げた議論は、あまりありません。
そこで今回は、自らトヨタ自動車で期間工として働いた経験のある
岐阜大学准教授 伊原亮司氏の著作を元に
トヨタ生産方式の光と影について考えました。
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第70回「次世代移動体通信5Gでビジネスはどう変わるか?」
10月のテーマは次世代移動体通信5Gです。
ZTE、ファーウェイに対するアメリカの厳しい措置を発端とした米中貿易摩擦は、情報通信をめぐる覇権争いに発展しています。
これは次世代通信規格5Gの普及とその機器メーカーの問題と合わせて、日本、ヨーロッパを巻き込んだ争いになっています。
では、この5Gとはどのようなものか、その特徴と可能性について考えました。
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第69回「思想の対立か、パラダイムの転換か?」~脚光を浴びるベーシックインカム~
9月のテーマは、ベーシックインカムです。
ベーシックインカムは、社会保障として国民1人1人に毎月定額の現金を支給する政策です。
この思想は17世紀から既にありましたが、
最近になって海外でも様々な学者や団体が導入を提唱しています。
ひとつには年金や生活保護などの社会保障制度は行政コストが非常にかかるため、
むしろ一律給付の方が効率的だという考えです。
さらに非正規雇用など不安定な生活に置かれた人々に安心を提供し、
起業に失敗しても生活できるため起業が活発になるといわれています。
今提唱されているベーシックインカムはどのような制度で、
経済的に成立するのか?
その結果社会はどうなるのか?
考えます。
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第68回「行動経済学から考える『行動を促す方法』」~コロナに見られるリスク選好とリスク回避~
8月のテーマは、行動経済学です。
伝統的な経済学が人は合理的に考えて最適な行動を取るとしたのに対し、
人は必ずしも全て合理的に考えて行動するわけではないことを示し、
従来の経済学モデルでは説明できないことを解き明かしたのが行動経済学です。
例えば、人は喜びよりも損失の方が大きく感じることや
将来の利益よりも目先の得になることに飛びつくことです。
これは現在のコロナウィルスに対する人々の反応にも表れています。
どうして人はリスクに過剰に反応するのか?
行動経済学から考えました。
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第67回「なぜ人は忘れるのか、記憶のメカニズムと特徴」
7月のテーマは、ヒューマンエラーの原因「記憶について」です。
日常業務において、私たちは見たり聞いたりしたことをいったん記憶し、
次の行動の判断に使っています。
記憶したことが変容したり、忘れてしまうことでミスが起きます。
事務作業から大規模なプラントの運転まで、
多くの業務はこのあいまいな記憶に依存し
記憶ミスが原因で大きな問題が起きます。
今回は、記憶の仕組みと、どのような時に忘れてしまうのか
記憶が変容するのかを取り上げ
記憶ミスによる問題を防ぐ方法を考えます。
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第66回「世界恐慌」~金融危機と通貨危機の同時連鎖はなぜ起こったのか?~
6月は、いつもと趣向を変えて、
現在に直接影響はないけど知っておいたら面白いテーマとして、
世界恐慌を取り上げました。
歴史の教科書には、第一次世界大戦後の好景気に沸くアメリカで
投資バブルが発生、バブルがはじけたため、世界恐慌が発生したと書いてあります。
当時の世界の置かれた状況は?
各国の中央銀行はどう動いたのか?
ヨーロッパ、アメリカ、日本の金融政策は?
金本位制と金融政策、経済発展と通貨の役割、などを取り上げ、
現在の不況を理解する手がかりにしたいと思います。
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第65回「グーグルに見るこれからの組織と人材2」~これからの企業の企業文化、組織、人事評価~
5月のテーマは、これからの企業に必要な社員のスキル、育成と組織 その2です。
従来、日本企業は難易度の高い大学から新卒一括採用し、
教育、育成してきました。
一方、グーグル、アマゾンなどのIT企業は、
優秀でなく、傑出した人材のみを採用しています。
そのため広くリクルートした人材を徹底期に面接、評価し、
それでもわずかな人しか入社できません。
その反面、自由にとれる軽食など社内の管理は今までの企業とは大きく異なっています。
対して日本企業の終身雇用、年功序列賃金は様々な問題を抱えています。
その対策として導入した成果主義もうまくいっていません。
これからの企業に必要な人材、組織はどのようなものか?
2回にわたりグーグルなどIT企業と日本企業とを比較し、考えます。
第2回目は、「組織と評価制度」について行います。
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勉強会資料 「グーグルに見るこれからの組織と人材2」~これからの企業の企業文化、組織、人事評価~
第64回「グーグルに見るこれからの組織と人材」~これからの企業に必要な採用、育成、組織~
4月のテーマは、これからの企業に必要な社員のスキル、育成と組織についてです。
従来、日本企業は難易度の高い大学から新卒一括採用し、
教育、育成してきました。
一方、グーグル、アマゾンなどのIT企業は、
優秀でなく、傑出した人材のみを採用しています。
そのため広くリクルートした人材を徹底期に面接、評価し、
それでもわずかな人しか入社できません。
その反面、自由にとれる軽食など社内の管理は今までの企業とは大きく異なっています。
対して日本企業の終身雇用、年功序列賃金は様々な問題を抱えています。
その対策として導入した成果主義もうまくいっていません。
これからの企業に必要な人材、組織はどのようなものか?
2回にわたりグーグルなどIT企業と日本企業とを比較し、考えます。
第1回目は、4月に「これからのスキル、採用、育成」について行います。
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勉強会資料 「グーグルに見るこれからの組織と人材」~これからの企業に必要な採用、育成、組織~
第63回「なぜ中小企業の商品開発は失敗するのか?」~ランチェスター戦略から考える商品開発~
3月のテーマは、ランチェスター戦略と新製品開発です。
創業・起業を増やそうと国は様々な支援を行っています。
私もコーデネーターとして、起業や新製品開発の支援に関わってきました。
その中で「これはうまくいかない」と思えるプランも多く見ました。
ただ、全く新しい製品が売れるかどうかは、予測できません。
これは私も断言してはいけないと肝に銘じています。
それでも「中小企業が手を出してはいけない事業」はある気がします。
これについて、ランチェスター戦略から考えると整理できました。
そこで3月の勉強会は、新製品開発をランチェスター戦略でひもといて
「なぜ中小企業の商品開発は失敗するのか?」
そして、中小企業が新製品開発で成功するためにはどうすれば良いかを考えます。
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勉強会資料 「なぜ中小企業の商品開発は失敗するのか?」~ランチェスター戦略から考える商品開発~
第62回「独創的な考えを生み出す柔軟的思考」
2月のテーマは、発想法です。
理論物理学者レナード・ムロディナウ著「柔軟的思考」によると
独創的なアイデアを出すためには頭がぼーっとしている方がよい
という実験結果があります。
理由は左脳には常識的な考えに固執し自由な発想を妨げる機能があるため、
脳が疲れて左脳が働かない時の方が
右脳が活発に働き革新的なアイデアを出るからです。
これは今までの発想法とは逆の考え方です。
今回はこの「柔軟的思考」を元に独創的なアイデアを出す方法について考えます。
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第61回「なぜ曙ブレーキは破綻したのか?」~中小企業が取引先の破綻の予兆を察知できるのか?~
1月は経営の失敗事例を取り上げていて、今回は曙ブレーキがテーマです。
多くの中小企業にとって取引先の業績不振や倒産は経営に大きな影響があります。
ティア1のブレーキメーカー曙ブレーキは1月29日に私的整理手続きの1つ、事業再生ADRを申請しました。
その前の期まで黒字で順調だった曙ブレーキに何が起きたのか?
このような取引先の変調は事前に予測できるのか?
上場企業の経営悪化とその要因について考えました。
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第60回「これからの日本の産業は何か?」~日本の産業発展の歴史とグローバル環境から次の産業を考える~
これからの日本を支える産業がテーマです。
紡績・繊維から、鉄鋼・造船、そして電気・半導体から自動車と日本の輸出を支える産業は変化してきました。
その過程で多くの企業が栄枯盛衰の憂き目に遭いました。
では、これからの日本を支える産業は何でしょうか?
医療? 航空機?
これからの産業については情報が少なく、しかも行政やシンクタンクの一方的な情報ばかりです。
しかし過去に発展した産業や企業は、常にこうした公の予想の外で起きました。
そこで12月の勉強会は、
これまでの日本の産業発展の歴史と現在の日本の企業の規模と業界のデータから、
今後どのような産業が発展するのか、
ディスカッションしました。
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勉強会資料 「これからの日本の産業は何か?」~日本の産業発展の歴史とグローバル環境から次の産業を考える~
このテキストの別紙資料「2018年産業別主要企業と売上高」は、こちらからダウンロードできます。(パスワードは同じです。)
第59回「組織が社員をダメにする?組織文化の問題」~AI時代に必要な人材と彼らを生かす組織~
縦割りで横のつながりがない、
自分の仕事だけ行い、部門間の協力が弱い。
このような問題は大企業だけでなく多くの中小企業にも見られます。
近年の企業の不祥事や過労死、パワハラなどは、組織や組織文化にも原因があります。
現在の組織や日本企業の組織文化の問題点は何か?
欧米の組織の問題点は何か?
人に変わってAIが活用される時代になった時、人が活躍できる組織とは?
日本と欧米の組織の問題点と事例から、
これから求められる組織と組織文化について考えます。
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勉強会資料 「組織が社員をダメにする?組織文化の問題」~AI時代に必要な人材と彼らを生かす組織~
第58回「人工知能AIの発達で仕事はどうかわるのか」~その2 AIによって変わるとビジネスと仕事~
9月と10月の2回にわたり、人工知能について取り上げました。
10月は、AIと仕事についてです。
2013年にオクスフォード大学のオズボーン氏は、今後10~20年の間に47%の仕事が機械に代替されると発表しました。
オズボーン氏の発表は多くの議論を巻き起こし、
その説に対して賛否両論があります。
一方マスコミは「AIに仕事が奪われる!」と煽り立てています。
実はコンピューターに奪われるのは仕事全体でなく、仕事の中の細分化されたタスクです。
では、どのタスクがコンピューターに取って替わり、
どのタスクが人でなければできないのか?
AIと仕事について考えました。
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勉強会資料 「人工知能AIの発達で仕事はどうかわるのか」~AIによって変わるとビジネスと仕事~
第57回「人工知能AIの発達で仕事はどうかわるのか」~その1 知能とは何か?AIの知能は人を超えるのか?~
AIが進化すれば、なんでもできるようになるかのようにマスコミは報道しています。
2045年にはAIが人間の知能を超えるシンギュラリティが来ると予言する科学者もいます。
しかし、知性や感情、人の意識とは何なのか、我々はよくわかりません。
そこで9月と10月の2回にわたり、人工知能について取り上げます。
9月は、知性と感情、意識について、認知心理学とサイバネティクスの観点から、将来AIで世界はどう変わるのか、AI万能論とAI限定論の意見対立をふまえてAIとは何なのか考えました。
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勉強会資料 「人工知能AIの発達で仕事はどうかわるのか」~その1 知能とは何か?AIの知能は人を超えるのか?~
第56回 「人間の注意力とは? 注意不足の原因と対策」
自動化、コンピューター化が進んでも、製造業に限らず多くの企業では人が行う仕事は多くあります。
コンピューターやシステムが行う仕事は不良やミスが激減し、今や不良の最大の原因は人のミス、ヒューマンエラーです。
製造業では、
「確認したはずなのに見落とした」、
「うっかり確認を行わなかった」
という不注意による問題が発生し、管理者は「もっとしっかり注意しろ!」と叱責します。
では、この人の注意力とはどのようなものでしょうか。
今回はヒューマンエラーの中でも不注意について、その原因と対策を考えます。
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第55回 「米中半導体戦争」
アメリカは5月にファーウェイに制裁措置を発動し、
ファーウェイは、アメリカ、日本でスマホの販売ができなくなりました。
このファーウエイは、人民解放軍の技術者 任正非が創業した会社で、
主力事業は携帯電話の基地局のシステムのソフトとハードです。
この分野は、ヨーロッパのエリクソン、ノキア、中国のZTEとファーウエイで
世界のシェアの大半を占め、なかでもファーウエイは世界のトップシェアです。
アメリカも日本も、携帯電話の通信は必ず基地局を通ります。
その気になればファーウエイはアメリカや日本から情報を盗むことも可能です。
このような背景を踏まえて、
今後米中貿易戦争はどのようになっていくのか?
アメリカ、中国の半導体技術とシェアの観点から考えました。
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第54回 「産業ロボットの進化と変わるものづくり」
AIの発達により、今後ロボットはより身近になるといわれています。
ソフトバンクは、Pepperを発売し、今ではロボットが接客するホテルもあります。
ところがロボットを最も多く使用している製造業において
今後ロボットがどのように発展するのかあまり知られていません。
一方で、経産省は企業の生産性向上のために製造業のロボット導入を後押ししています。
今起きているロボットの大きな潮流は、従来の速さと正確さでなく
遅くてもいいから人の作業に代わることができる、人と一緒に作業できるロボットです。
そのためにセンサや制御に新しい技術がどんどん開発されています。
そこで6月の勉強会では、技術の視点から
「産業ロボットの進化と変わるものづくり」
について考えました。
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第53回 「モチベーションとやり抜く力『GRIT』」
難関大学の卒業生は優秀な社員になるのでしょうか?
グーグルは、学歴や面接での評価が採用後のパフォーマンスに無関係なことが分かり、採用のプロセスを見直しています。
心理学者アンジェラ・ダックワースは、陸軍士官学校の地獄の特訓を耐え抜いたのは、学校の成績やスポーツの実績でなく、やり抜く力GRITにあることを発見、このGROTをスコアリングする方法を開発しました。
そして、このGRITこそが、仕事やスポーツの成果を決めることが分かりました。
このGRITとは何か、どうしたらGRITを伸ばすことができるのか、
逆に私たちの組織はGRITを下げるようなことをしていないか、
モチベーションとGRITについて考えます。
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第52回 「インターネット以来の大発明、ブロックチェーン」その2 ~ブロックチェーン技術とフィンテック~
2009年、サトシ・ナカモトという人物の書いた9ページの論文から生まれた
ビットコインは多くの人々を熱狂させ、
ビットコインバブルを生み出しました。
その一方で、彼の考えたブロックチェーン技術は、
インターネット以来の発明といわれ、
今やメガバンクや各国の中央銀行がその仕組みの導入を検討しています。
このブロックチェーンとは何なのか、世界はどう変わるのか、
2回に渡って考えました。
4月は、第2回目として「ブロックチェーン技術とフィンテック」
ブロックチェーン技術の将来性と中央銀行が暗号通貨に取り組む理由、そして最新のフィンテックについても考えました。
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勉強会資料 「インターネット以来の大発明、ブロックチェーン」その2 ~ブロックチェーン技術とフィンテック~
第51回 「インターネット以来の大発明、ブロックチェーン」その1 ~ブロックチェーン技術とビットコイン~
経営勉強会「未来戦略ワークショップ」3月は、
ブロックチェーンです。
2009年、サトシ・ナカモトという人物の書いた9ページの論文から生まれた
ビットコインは多くの人々を熱狂させ、
ビットコインバブルを生み出しました。
その一方で、彼の考えたブロックチェーン技術は、
インターネット以来の発明といわれ、
今やメガバンクや各国の中央銀行がその仕組みの導入を検討しています。
このブロックチェーンとは何なのか、世界はどう変わるのか、
2回に渡って考えます。
3月は、第1回「ブロックチェーン技術とビットコイン」
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勉強会資料 「インターネット以来の大発明、ブロックチェーン」その1 ~ブロックチェーン技術とビットコイン~
第50回 「なぜアイデアが出ないのか? 製品開発と発想法の関係」
経営勉強会「未来戦略ワークショップ」2月は
「なぜアイデアが出ないのか? 製品開発と発想法の関係」
新しいアイデアを出すための発想法は、ブレインストーミングやKJ法など様々な方法が紹介されています。
しかしいざ新しい商品を考えようとしてブレインストーミングを行っても、単なる雑談会で終わってしまったことはないでしょうか。
その結果、
「ブレストをやってもアイデアは出ない」
「メンバーの質が悪いとアイデアは出ない」
という方もいます。
実は創造的な活動は「アイデア出し」に入る前の活動が重要なのです。
そこで2月の勉強会では、東京大学 中尾教授の「システムで思考する」
京都大学 逢沢気陽樹の「結果が出る発想法」
から、新しいものを生み出す発想プロセスについて学びました。
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勉強会資料 「なぜアイデアが出ないのか? 製品開発と発想法の関係」
第49回 「家電から自動車へ、中国企業の競争戦略」~戦略的市場攻略と異質競争の徹底~
経営勉強会「未来戦略ワークショップ」1月は
「家電から自動車へ、中国企業の競争戦略」~戦略的市場攻略と異質競争の徹底~
11月に中国 深センと湖南省に行き、
中国市場の大きさと市場を武器にした積極的な投資や若い起業家の熱意を実感してきました。
その中国は、今、米中貿易摩擦が話題となっていますが、
実は彼らは自分たちの弱い点を正確に分析し、
戦略的に市場を攻略しています。
中国企業の戦略を分析した立正大学の苑教授などの論文から、
自動車とテレビ市場における中国企業の戦略を学びます。
そして、あえて自社技術を供与してでも、
中国企業の格力と提携したダイキンの戦略から、今後の市場戦略を考えます。
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勉強会資料 「家電から自動車へ、中国企業の競争戦略」~戦略的市場攻略と異質競争の徹底~
第48回 「事務ロボットによりホワイトカラーの仕事がなくなる!」~話題のRPAの特徴と課題~
経営勉強会「未来戦略ワークショップ」12月は
「事務ロボットによりホワイトカラーの仕事がなくなる!」~話題のRPAの特徴と課題~
2015年野村総研とマイケルAオズボーン氏の研究によれば、日本では49%の仕事がロボットやAIに代替可能ということです。
今、定型業務を自動的に処理する事務ロボットRPAが大きな話題となっています。
このRPAによりどこまでの仕事がコンピューターに代替できるのか?
将来はどこまで事務作業がコンピューター化されるの?
話題のRPAの特徴とその課題について考えました。
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勉強会資料 「事務ロボットによりホワイトカラーの仕事がなくなる!」~話題のRPAの特徴と課題~
第47回 「捨てられる銀行、中小企業の資金調達の課題2」~米国の中小企業金融との比較~
10月21日に第46回 「捨てられる銀行、中小企業の資金調達の課題1」~国の金融政策と銀行経営の変節~について行いました。
11月は、アメリカの中小銀行と中小企業のテーマを取り上げました。
日本はオーバーバンキングという意見がありますが、金融機関の数だけでいえば、日本は銀行と信用金庫を合わせて387行に対して、アメリカの銀行数は7,083行と、日本の約18倍です。
そしてアメリカの中小銀行は、担保や個人保証に頼らず、経営者や経営状況を見て融資を行うという「事業性評価による融資」を実行しています。
そこで11月は、アメリカの銀行の実情と、経営者と金融機関の間の信用について、日本と欧米の違いを考えました。
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勉強会資料 捨てられる銀行、中小企業の資金調達の課題2~米国の中小企業金融との比較~
第46回 「捨てられる銀行、中小企業の資金調達の課題1」~国の金融政策と銀行経営の変節~
10月21日に第46回 「捨てられる銀行、中小企業の資金調達の課題1」~国の金融政策と銀行経営の変節~について行いました。
10月の勉強会のテーマは、金融機関です。
日銀のマイナス金利の導入もあって金融機関の収益は厳しくなり、2017年度は地域銀行の約半数54行が本業では赤字となっています。
一方、金融機関は保証協会付融資を優先し、企業経営を顧みなくなっています。これを問題視した金融庁は、金融機関に事業性評価を重視した融資に注力するように指導しています。
なぜ、このような状況になったのか?
それはバブル崩壊後の不良債権処理と金融庁の指導が原因でした。これが今日の中小企業と金融機関との関係に大きな影響を与えました。
この中小企業と金融機関の関係の変化と、債務者区分や個人保証の問題、短期借入金から長期借入金への切り替えの問題などについて考えました。
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勉強会資料 捨てられる銀行、中小企業の資金調達の課題1~国の金融政策と銀行経営の変節~
第45回 「一時の話題か、新市場へと広がるのか、ドローンの可能性と課題」
9月16日に第45回 「一時の話題か、新市場へと広がるのか、ドローンの可能性と課題」について行いました。
9月の勉強会のテーマは、ドローンです。
ドローンは、2010年にフランス パロット社がAR Droneを発売後、急速に広まりました。
今では、趣味の空撮から、ビジネスとしての映像撮影や測量、さらにインフラ点検など様々な用途に使われています。
さらに豊田市の団体カーティペーターは2020年の東京五輪で人が乗ったドローンをお披露目すると宣言しています。
しかしこのドローン、調べてみるとまだまだ問題が多く、マスコミの報道にはかなり誇張が見られます。
では、今後ドローンはどのように活用され、それによりビジネスに革新が起きるのか、考えました。
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勉強会資料 一時の話題か、新市場へと広がるのか、ドローンの可能性と課題
第44回 「中小企業が使える経営戦略手法はあるか?」
8月26日に第44回 「中小企業が使える経営戦略手法はあるか?」について行いました。
経営戦略については過去に
第12回「戦略とは何か?戦略と戦術について考える」
第21回「経営戦略の発展の歴史とその特徴」
で学びました。
経営戦略手法は、過去のポーターやPPMに対して、新しいリソースペーストビューやVRIOなどがあります。
また中には、戦略でなく戦術レベルのものや、個別企業の成功事例を戦略として紹介しているものもあります。
このような状況下で、経営環境も技術も大きく変わったのに、ファイブフォースやSWOTをいつまでも使っていていいのだろうかという疑問もあります。
さらに過去に学んだ中国企業の価格戦争は、戦略の教科書には載っていません。
そこで今回は、中小企業にとっての経営戦略とその方法論に絞り、今出ている手法の中から中小企業が使えるもの、使えないものを考えました。
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第43回 「なぜ間違えるのか?誤った意思決定について」
7月22日に第43回 「なぜ間違えるのか?誤った意思決定について」について行いました。
ヒューマンエラーの中でも、人間の意思決定のミスについて、進化心理学から掘り下げました。
人間の意思決定が経済学者が考えているように合理的でないことを、ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーが解き明かし、行動経済学を確立し、ダニエル・カーネマンはノーベル経済学賞を受賞しました。
実は、この非合理な決定を行う原因は、何万年もの間、人間が生物として環境に適応するために獲得した能力のためでした。
これを解き明かしたのが進化心理学でした。
今回、進化心理学の視点から、人間の意思決定の誤りについて学びます
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第42回 「シンギュラリティ、2045年人工知能が人間の知性を超える?」
6月17日に第42回 「シンギュラリティ、2045年人工知能が人間の知性を超える?」について行いました。
2045年にはシンギュラリティがやってきて人工知能が人間の知性を超えると言われています。
そして人の仕事の半分は人工知能に置き換わると言われています。
しかしマスコミの報道はセンセーショナルに人工知能の成果を発表しますが、人工知能がどのようなものなのか、今後どのように発展するか、詳しい情報は多くありません。
実は人工知能に対する欧米の主流は、機械的な人間観に基づいていて、意識すらも作り出せると考えています。
そこで人工知能の歴史と今後の発展と限界について考え、未来の仕事がどう変わっていくのか考えました。
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勉強会資料 シンギュラリティ、2045年人工知能が人間の知性を超える?
第41回 「今までのやり方が通じない!現代若者考」~若者を取り巻く社会環境とのやる気を引き出す方法~
5月20日に第41回 「今までのやり方が通じない!現代若者考」~若者を取り巻く社会環境とのやる気を引き出す方法~ について行いました。
ゆとり教育世代に代表される現代の若者は、
「今までのような指導方法が通用しない」
「少しきつく注意すると心身に不調をきたしてしまう」
このようなことが日常的に発生し、その対処にベテラン社員が振り回されます。
一方で、雇用延長により退職を引き延ばしてきた団塊の世代も本格的にリタイヤを始め、
人材不足が深刻になっています。
しかしせっかく採用した人材が戦力にならず辞めてしまうのは大変な痛手です。
では若者の退職を防ぎ、早期に戦力化するにはどうしたら良いでしょうか。
現在の若者の特徴と育成について考えました。
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勉強会資料 今までのやり方が通じない!現代若者考~若者を取り巻く社会環境とのやる気を引き出す方法~
第40回 「ビットコインの登場で経済政策はどう変わるか? その2」~マネタリズムから仮想通貨まで~
3月18日に第40回 「ビットコインの登場で経済政策はどう変わるか? その2」~マネタリズムから仮想通貨まで~ について行いました。
経済学の発展を背景となる社会環境の変化を2回に分けて行いました。
4月は、2回目として、新古典派から今後の経済までです。
今日、ケインズ派の大きな政府から一転して自由主義、
小さな政府を求める新古典派にが主流となりました。
その一方で、マネーは世界中にあふれ、原油や株、サブプライムローンなどになだれ込み、価格暴騰やリーマンショックを引き起こしています。
そこに仮想通貨という政府の管理の及ばないものが大量に発生すると混乱に拍車をかける恐れがあります。
そこでケインズ以降の経済学の考え方と、今後仮想通貨の影響について考えました。
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勉強会資料 ビットコインの登場で経済政策はどう変わるか? その2~マネタリズムから仮想通貨まで~い
第39回 「ビットコインの登場で経済政策はどう変わるか? その1」
3月18日に第39回 「ビットコインの登場で経済政策はどう変わるか? その1」~古典派からケインズまで~について行いました。
経済活性化、不況対策など政府は様々な手を打っています。
その基本は、経済学者の提案する経済政策にあります。
政府は経済学者の提言を参考に公定歩合の変更や国債の発行を通じて、
経済を良くしようとしています。
アメリカではシカゴ学派の考え方が主流であり、
貨幣供給量の管理を重点的に経済政策が進んでいます。
しかし、今後ビットコインのような政府の規制を受けない代替貨幣が出現すると、これが大きく変わる可能性があります。
そこで、経済学の発展を背景となる社会環境の変化を2回に分けて学びます。
3月は、1回目として、古典派からケインズまでです。
なぜ市場経済という考えが生まれたのか、
それ以前の社会との違い
「見えざる手」に反旗を翻したケインズの考え、
こりらを当時の産業状況と現在を対比し、
今の経済政策の有効性について考えます。
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勉強会資料 ビットコインの登場で経済政策はどう変わるか? その1~古典派からケインズまで~
第38回 「リチウムイオン電池における特許をめぐる戦い」
2月18日に第38回 「リチウムイオン電池における特許をめぐる戦い」について行いました。
世界に先駆けて、画期的な製品を開発した企業が
いつのまにかシェアを失い失速しています。
ノーベル賞を受賞した赤崎教授と共同で青色LEDを開発した豊田合成
今はほとんどシェアがありません。
これに対し、日亜化学がどのように権利を守りシェアを維持したのか
これについて2017年2月の勉強会で学びました。
今回はリチウムイオン電池を取り上げ
世界に先駆けリチウムイオン電池を実用化した旭化成の吉野氏の著作から
どうして特許で防ぐことができないのか
悪魔のサイクルについて学びます。
また特許から見た次世代電池開発競争についても考えます。
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第37回 「中国製品を駆逐したホンダの二輪車戦略」
12月17日に第37回 「中国製品を駆逐したホンダの二輪車戦略」について行いました。
2000年代初頭、アジアの二輪車市場は拡大が続き
ホンダをはじめとする日本メーカーは、現地生産で拡大する市場に対応します。
しかし中国製の安価なコピーバイクにシェアを奪われていきます。
そこでホンダは他ではやらない戦略を採用し、
東南アジアの市場を中国メーカーから奪回しました。
どうしてホンダが中国企業から市場を奪うことができたのか、
その要因を考え、
将来の四輪車における中国企業との競争戦略のヒントを考えました。
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第36回 「電池はエンジンを駆逐するのか?バッテリー戦争」
12月17日に第36回 「電池はエンジンを駆逐するのか?バッテリー戦争」について行いました。
2017年に入りガソリン車やディーゼル車の販売を
フランス、イギリスは2040年に、
オランダとノルウェーは2025年までに禁止すると発表しました。
トヨタ自動車は2020年代には次世代バッテリーの固定電池の量産を発表しました。
バッテリーの進化によりEVはどうなるのか?
最新の電池開発について学びます。
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第35回 「EVの覇者となるのか、教科書に載っていない中国企業の経営戦略」
11月19日に第35回 「EVの覇者となるのか、教科書に載っていない中国企業の経営戦略」について行いました。
家電、スマートフォンなどで世界を席巻しつつある中国企業、
その経営戦略は日本や欧米の企業とは全く異なるものです。
はたしてEV時代が到来すると自動車も中国企業が席巻するのでしょうか?
中国企業の経営戦略について考察しました。
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勉強会資料 EVの覇者となるのか、教科書に載っていない中国企業の経営戦略?
第34回 「IoTは中小企業のものづくりを変えるのか?」
10月15日に第34回 「IoTは中小企業のものづくりを変えるのか?」について行いました。
9月の「IoTとは何か?これから起こる変化を考える」では
今言われているIoTとはどのようなもので、
今後どのようなビジネスが出現するかを考えました。
10月は、
各メーカーがどのようにIoTによるものづくりの最適化に取り組んでいるのか、
これにより中小企業のものづくりがどのように変わるのか考えました。
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第33回 「IoTとは何か?これから起こる変化を考える」
9月24日に第33回 「IoTとは何か?これから起こる変化を考える」について行いました。
「IoTでものづくりが変わる」
新聞、雑誌にIoTの文字を見ない日はありません。
国もIoTに取り組む企業に補助金を支給し、IoTを推進しています。
でも、
「IoTとは何か」
と聞かれると悩んでしまいます。
そこでIoTの本質とこれから起こる変化について、
2回に分けて行います。
第1回は、9月に
「IoTとは何か?これから起こる変化について考える」
今言われているIoTとはどのようなもので、今後どのようなビジネスが出現するか考えます。
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勉強会資料 IoTとは何か?これから起こる変化について考える
第32回 「人はなぜ間違えるのか?ミスの原因と対策」
8月20日に第32回 「人はなぜ間違えるのか?ミスの原因と対策」について行いました。
日常生活の中の様々な場面でミスをします。
多くの場合、当人は間違っていることに気づかず、問題が起きて初めて間違ったことに気づきます。
このようなヒューマンエラーを防止するため、今回は原因として
「不注意」
「見つけにくいものをあきらめる」
「タスク飽和」
「疲労」
などについて考え、
その対策として外化とチェックリストの活用などについて考えました。
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第31回 「ゆとり教育社員への処方箋」
7月23日に第31回 「ゆとり教育社員への処方箋」について行いました。
6月18日に行った第30回「ゆとり世代の特徴と誤解」で、ゆとり教育世代に代表される今の若者の特徴と、企業の人材マネジメントの問題について考えました。
7月23日は、若者たちの弱点を補い、積極性を引き出す具体的な方法について考えました。
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第30回 「ゆとり世代の特徴と誤解」
6月18日に第30回 「ゆとり世代の特徴と誤解」について行いました。
今の若者たちの、今までは考えられないような行動に戸惑う管理職が増えています。
そして「今どきの若者たちは…」という批判が起きます。
それでは今までの人材管理に問題はなかったのか、
社員のモチベーションは高かったのか、
これまでの人材管理の問題について考えました。
そして「ゆとり教育世代」という虚像の実態を解明すると共に、若者の問題の本当の姿について考えました。
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第29回 「グローバル資本とデフレの関係」
5月21日に第29回 「グローバル資本とデフレの関係」について行いました。
円安で輸出企業の利益が増えても企業は内部留保を積み上げ、賃上げや設備投資は依然低調です。
この日本のデフレについて、JPモルガン証券の北野一氏は、
「原因は成長余力の乏しい日本企業がその実力以上に利益を出していることにある」と断言します。
この北野氏の主張するデフレの原因について深掘りし、借入と資本と費用の関係と、購買力平価でみた時の実質為替レート、そして格差の拡大について考えました。
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第28回 「競争戦略としての価格戦争とそのメカニズム」
4月16日に第28回 「競争戦略としての価格戦争とそのメカニズム」について行いました。
新今まで経営戦略の教科書に「価格戦争」はありませんでした。
「必然的に価格競争になった」例はあっても、「自ら価格戦争を仕掛ける」選択肢は、教科書にはありませんでした。
しかし、中国など新興国は、競合をふるい落とすために、価格戦争を仕掛けてきます。
そして、多くの日本企業が「価格戦争を仕掛けられている」ことに気づかず、敗退しました。
それは今後、価格戦争とは無縁だった自動車産業をも巻き込む可能性があります。
では、この価格戦争はどのようなものなのか?
どのような条件で発生するのか?
いくら価格を下げれば、シェアがどのくらい上がるのか?
価格戦争の理論と、中国(電子レンジとカラーテレビ)と日本(HY戦争)について学びました。
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第27回 「独創的なアイデアを生み出すための発想法」
3月19日に第27回 「独創的なアイデアを生み出すための発想法」について行いました。
新製品や新事業だけでなく、日常起きる問題点の解決や改善など様々な場面でアイデアが求められます。
そのためには新しいアイデアを生み出す方法が必要です。
実は、このアイデア発想法はすでに確立されており、これに従えば誰でも新しいアイデアを生み出すことができます。
では、なぜ日本企業からもっと画期的なアイデアが出てこないのでしょうか。
実はイノベーションを起こすには、画期的なアイデアだけでは不十分なのです。
過去の発明を調べると偉大な発明家はひらめきだけでなく、予想外の事態に対処する柔軟さと、コラボレーションを活かしていました。
そこで、3月の勉強会は、基本的なアイデア発想法を学ぶとともに、偉大な発明家の成功から、ひらめきに加えて必要なことを考え、どのように自分達が発想力を豊かにするか、考えました。
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第26回 「発明を守る方法と、権利を守る戦い」
2月12日に第26回 「発明を守る方法と、権利を守る戦い」について行いました。
1月の勉強会で、日本の半導体業界は高い技術を持ちながら、グローバルでの大量生産、大量消費の流れに対応できず、不十分な投資により価格競争力を失い、敗北しました。
では、特許は企業の競争力の源泉になるのでしょうか。
2月の勉強会では、知財を守る方法と、知財からお金を取る目的だけで活動する企業について考えます。
そして自社の技術を守りながら、グローバル競争を生き抜いた日亜化学の取組から、知財について、より深く考えます。
日亜化学は、豊田合成とともに青色LEDを世界に先駆けて開発しました。
そして日亜化学は、今でも一定のシェアを確保していますが、豊田合成のシェアは急落しました。
その違いは、将来のコモディティ品の争いを予想していたかどうかでした。
この両者の違いについて考えます。
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第25回 「半導体の敗北と自動車の将来」
1月15日に第25回 「半導体の敗北と自動車の将来」について行いました。
私が21歳で東芝に入社した時、配属先の隣の工場が半導体の多摩川工場でした。
地方から大量の女の子が就職していました。
当時、最も利益を出していたのは、コンピューター、複写機の情報本部と半導体事業部でした。
あの半導体がどうして韓国、台湾に負けたのか、本や記事を読んでも納得できませんでした。
今回調べて、その敗因は技術で負けて、経営で負けたことが分かりました。
そして、これは今花形の自動車にも起こりうることです。
今回、半導体の敗因を技術と経営から分析し、自動車に対して起こりうる未来を考えます。
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第24回 「これから10年で起こる、社会の劇的変化」
12月18日に第24回 「これから10年で起こる、社会の劇的変化」について行いました。
コンピューターの急速な進歩により、今まで何十年も研究し
コンピューターには困難と考えられていた音声認識、翻訳、自動運転の
実現が目前に迫ってきました。
近い将来、コンピューターが人間の知能を超えるとも言われています。
その結果、ものづくりはどう変わるのか?
その時、人ができる仕事、働き方はどうなるのか?
12月は、人工知能やロボットの進化と雇用、社会での格差の拡大について考えました。
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第23回 「これから10年で起こる、ものづくりの劇的変化 その1」
11月20日に第23回 「これから10年で起こる、ものづくりの劇的変化 その1」
コンピューターの急速な進歩により、今まで何十年も研究し
コンピューターには困難と考えられていた音声認識、翻訳、自動運転の
実現が目前に迫ってきました。
近い将来、コンピューターが人間の知能を超えるとも言われています。
その結果、ものづくりはどう変わるのか?
その時、人ができる仕事、働き方はどうなるのか?
11月と12月の2回に分けてこれから10年で起こる変化について考えました。
11月は、コンピューター、人工知能の進歩とものづくりへのロボット化です。
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勉強会資料 これから10年で起こる、ものづくりの劇的変化 その1
第22回 「合意形成と説得術、B to Bでの価格交渉術」
10月16日に第22回 「合意形成と説得術、B to Bでの価格交渉術」
未来戦略ワークショップ第5回で「価格とは?価格と価値について考える」、
未来戦略ワークショップ第11回で「価格と市場戦略、高く売るために必要なこと」、
と価格について考えました。
今回、価格交渉を念頭に置いて、交渉術について考えます。
従来の交渉のスキル、相手をねじ伏せる方法と、
お互いがWin-Winを目指すハーバード流交渉術の違いを考えました。
そして、ハーバード流がなかなかできない理由や
「戦場の霧」の概念から固定された考えにとらわれず、
新たな解決策を生み出す「創造的な交渉術」についてご紹介します。
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第21回 「経営戦略の発展の歴史とその特徴」
9月21日に第21回 「経営戦略の発展の歴史とその特徴」
未来戦略ワークショップ第12回で、戦略の起源と軍事での戦略と経営での戦略について考えました。
今回、経営戦略の歴史と変遷について考えます。
経営コンサルタントが使う経営戦略のフレームワークはどのような経緯で生れたのでしょうか?
コンサルタントファームの経営戦略手法やフレームワークは、彼らのビジネスのためのツールです。
今や流行が過ぎ、誰も顧みなくなった戦略もあります。
今回1970年代、ボストンコンサルティンググループの黎明期から、
ポーターなど様々な戦略の大家の発展と歴史を振り返り
「経営戦略は役に立つのか」について考えました。
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第20回 「ものづくりにおけるヒューマンエラーの原因と対策」
8月21日に第20回 「ものづくりにおけるヒューマンエラーの原因と対策」
人によるミスは、事務手続きから、組立ミス、交通機関の運行ミスなど様々な場面で大きな問題を起こしています。
しかし多くの場合、自動化、コンピューター化は容易でなく、人に頼っているため、ミスを確実になくすことは容易ではありません。
そこで人のうっかりミス ヒューマンエラーの原因について説明し、
現場でのヒューマンエラーの事例について、
従来のポカヨケやシステム化による対策と
ヒューマンエラーの原因から対策するヒューマンエラー対策を比較し、
これからのヒューマンエラー対策について考えますした。
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第19回 「模倣者に負けるイノベーションの現実」
7
7月17日に第19回 「模倣者に負けるイノベーションの現実」
イノベーションについて経営書や専門家の意見は、
その時点で優れた企業にもっともな理由をつけたという気がします。
実際は、新たな市場を切り開いた企業が、
その後模倣者に市場を奪われてしまう例もあります。
はたしてイノベーションは企業を強くするのか、モルモットに終わるのか
企業の模倣戦略について考えました。
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勉強会資料20160717_模倣者に負けるイノベーションの現実
第18回 「なぜ高くても買ってしまうのか?行動経済学から読み解く」
6月19日に第18回 「なぜ高くても買ってしまうのか?行動経済学から読み解く」
ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーの二人は
行動経済学という新たな分野を切り開き、
ダニエル・カーネマンは2002年にノーベル経済学賞を受賞しました。
この行動経済学と従来の経済学との違いを考え、
人間の非合理な判断をどのように行動経済学は解き明かしたのか、
考えました。
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勉強会資料 なぜ高くても買ってしまうのか?行動経済学から読み解く
第17回 「ゆとり世代の特徴と若者のモチベーションを上げる方法」
5月15日に第17回 「ゆとり世代の特徴と若者のモチベーションを上げる方法」
生れた時から携帯とネットがある環境、ゆとり教育と格差社会、
ワーキングプアなど、現代の若者が置かれている環境を考察しました。
そして彼等のモチベーションを高める方法として、
ダニエル・ピンクのモチベーション3.0を元に
今の若者に合った、報酬や評価にではない方法を考えました。
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勉強会資料 ゆとり世代の特徴と若者のモチベーションを上げる方法
第16回 「インダストリー4.0はものづくりを変えるのか?」
4月17日に第16回 「インダストリー4.0はものづくりを変えるのか?」
インダストリー4.0は、昨年あたりからマスコミにさかんに取り上げられ、
「ものづくりが変わる!」とセンセーショナルに書かれています。
でも具体的には何なのか、良く分からない方も多いと思います。
本当にイノベーションが起きるのか、
それともかつてのFMSやCIMのように、すぐに萎んでしまう花火なのか、
詳しく検証しました。
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第15回 「中小企業の高収益化とその課題」
3月20日に第15回 「中小企業の高収益化とその課題」
中小企業の収益が低い原因を分析したみずほ総研の論文から
中小企業の低収益の原因と対策を考えました。
また、中小企業の独自技術化と収益力の関係を調査した
神戸大学 大学院のレポートから分かった、
中小企業の利益率と技術力の意外な関係を紹介しました。
そして中小企業の利益を高める方法について、考えました。
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第14回 「人口減少社会とこれから起こる変化」
2月21日に第14回 「人口減少社会とこれから起こる変化」
統計数値を基にした少子高齢化の実態と、その原因として政策の失敗、
そして地方行政の失敗と行政に衝撃を与えた増田レポートから
国が日本をどう変えていこうとしているのか学びました。
そこから今後の市場の変化について、考えました。
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第13回 「失敗事例に学ぶ、なぜ、あの企業が破たんしたのか」
1月17日に第13回 「失敗事例に学ぶ、なぜ、あの企業が破たんしたのか」
盤石な財務体質でも倒産したトーハツ、
対して財務内容が悪く倒産しかけたホンダ。
実は、自社がいくら良い経営をしても、
ライバルがそれ以上の攻勢をかけると環境は大幅に変わります。
トーハツとホンダを比較することで、
MBAのような1社だけのケーススタディからは見えない
戦略の本質を考えました。
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第12回 「戦略とは何か、戦略と戦術について考える」
12月20日に第12回 「戦略とは何か、戦略と戦術について考える」
経営書や経営コンサルタントの話に、「経営戦略」という言葉がよく出てきます。
この経営戦略とは、何でしょうか。
経営書にある大企業の戦略は中小企業も有効なのでしょうか。
SWOT分析やバランススコアカードなどのフレーワークは、中小企業でも役に立つのでしょうか。
一方、経営者が独自に考えた戦略で、業界でのシェアを引き上げて例もあります。
この戦略について考えました。
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第11回 「価格と市場戦略、高く売るために必要なこと」
11月15日に第11回 「価格と市場戦略、高く売るために必要なこと」
企業がどのように価格を決めているのか、価格決定の方法と
市場価格を調べる価格調査方法、価格の失敗事例
高く売るための取組について、学びました。
また、PSM法により、思ったより高く価格設定ができた事例についても考えました。
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第10回 「会計が判断を誤らせる、会社の数値と実務の違い」
10月18日に第10回 「会計が判断を誤らせる、会社の数値と実務の違い」
会計上の数値はあくまで会計のルールに基づいて算出した数値です。
時にはその数値を基に判断することで、損失を招くことがあります。
会計数値と実務の違いについて考えました。
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第9回 「人間の失敗メカニズムと、失敗を防ぐリーダーの役割」
9月27日に第9回 「人間の失敗メカニズムと、失敗を防ぐリーダーの役割」
中小企業の現場の多くはポカヨケやコンピューターシステムの構築ができず
人の注意力に頼ってミスを防止しています。
その結果、人のミス、ヒューマンエラーが生じます。
この゜ヒューマンエラーの原因と対策について考えました。
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勉強会資料 人間の失敗メカニズムと、失敗を防ぐリーダーの役割
第8回 「軍事から日本独自の経営戦略へ、ランチェスター戦略」
8月23日に第8回 「軍事から日本独自の経営戦略へ、ランチェスター戦略」
ランチェスター戦略は、経営コンサルタントの田岡信夫氏が、
イギリスの航空技術者ランチェスターの軍事戦略「ランチェスターの法則」を、
企業経営に応用し体系化したものです。
ランチェスター戦略は、松下幸之助氏など多くの企業経営者に採用され、
業績の向上に活用されました。
ランチェスター戦略は経営学などの学問ではないので、
MBAやコンサルタントでも知らない方もいます。
しかし中小企業の経営者の中には熱心に学ばれる方もいますので
必須の知識だと思います。
一方で、ランチェスター戦略にも限界はあり、
これだけで戦略を立案するのは危険です。
このランチェスター戦略の優れた点と、その限界について考えました。
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第7回 「2050年から現在を考える、日本がインドネシアに抜かれる時」
7月19日に第7回 「2050年から現在を考える、日本がインドネシアに抜かれる時」
経営戦略を考える際、今後の経営環境の変化を予測することは重要です。
しかし巷にあふれる「2020年はこうなる!」のような本は、売れるためにセンセーショナルな話題ばかりで、信頼できる内容が少ないです。
実際、今2012年に書かれた「2015年はこうなる!」という本を読めば、予測がことごとく外れていることが分かります。
そこでうんと遠く、2050年の世界を考え、そこから現在を見ることで将来が予測できます。
こうして発表されている2050年の世界は、今とは全く違ったものでした。
これについて、考えました。
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第6回 「どうしてコモディティ化が起こるのか?自社の業界はどうか?」
6月177日に第6回 「どうしてコモディティ化が起こるのか?自社の業界はどうか?」
突然ビジネスのゲームのルールが変わり
それまで市場のトップにいた企業が一気に転落することがあります。
そのひとつがコモディティ化です。
これについて、資料をまとめた結果、
モジュール型、すり合わせ型ものづくりなどの
議論とは別に、大きな変化がやってきていることがわかりました。
また、この変化に日本企業が全く対応できていない
という現実も見えてきました。
このテーマについて考えました。
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勉強会資料20150617_どうしてコモディティ化が起こるのか?
第5回 「価格とは?価格と価値について考える」
5月17日に第五回 「価格とは?価格と価値について考える」
なぜ人はその商品を買うのか?
その時買い手が認める価値とは何か?
そこから価格と価値について考えました。
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勉強会資料20150517_価格とは?価格と価値について考える
第4回 「イノベーションを起こした発明家とその発想術」
4月19日に第4回 「イノベーションを起こした発明家とその発想術」
すぐれたイノベーターは、どのように考えて素晴らしいアイデアを出したのか、
あるいは素晴らしいアイデアがありながら
イノベーションを実現できなかったのは何故か?
調べてゆくと、一般に伝えられていることは結果の良い点だけであり、
アイデアを具体化するにはもっと大事なことがあります。
これについて考えました。
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第3回 「高収益企業の実例と高収益化のポイント」
3月15日に第3回 「高収益企業の実例と高収益化のポイント」
厳しい経営環境の中、多くの中小企業が低収益に苦しんでいます。
その中でも高収益の中小企業があります。
多くの実例企業の例から「どうして高収益なのか」
そしてそれは自社にどう展開できるのか考えました。
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第2回 「イノベーションの誤解!日本でイノベーションが起きない本当の理由」
2月15日に第2回 「イノベーションの誤解!日本でイノベーションが起きない本当の理由」
破壊的イノベーションと持続的イノベーションの違いから
優良企業が新たなイノベーションに駆逐される事例を見て
自社の取引先や環境について考えました。
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第1回 「企業はどう変化に対応すべきか、失敗した企業に学ぶ」
1月25日に第1回 「企業はどう変化に対応すべきか、失敗した企業に学ぶ」
高い技術を持ちながら、社会、産業の大きな変化に対応できなかった池貝鉄工
デジタル化という急激な変化に対応できた富士フイルム
2つの事例から変化への対応と、自社の取引先はどうか考えました。
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ゲームのルールが変わる、コモディティ化 その1
ゲームのルールが変わる
今日では、グローバルで激しい企業間競争が繰り広げられています。
例え新しい技術を開発し画期的な製品が出現しても、短期間で競合製品が出現します。
もし特許を出願していれば、その技術を使われることは防ぐことはできます。
しかし大抵の場合、その特許を迂回した別の技術を使って、競合製品が出てきます。
競合性が次々に出たドライ戦争
1987年アサヒビールは、アサヒスーパードライを発売、その年の販売実績は1350万ケースの大ヒットになりました。
しかし翌年には、各社が競合商品を発売、
キリンは、
1988年2月に『キリンドライ』、
1989年4月に麦芽100%『キリンモルトドライ』を発売しました。
サッポロビールは、
1988年2月に『サッポロドライ』を発売し、
サントリーは
1988年2月『サントリードライ』を発売しました。
アサヒスーパードライの翌年には、各社ドライビールの激しい競争が繰り広げられ、「ドライ戦争」と呼ばれました。
企業間競争のルール
このような企業間競争ではどの企業も、
「より良い製品」を
「より安くつくろう」と努力しています。
その結果、我々消費者は良い製品を安く手に入れることができます。
さらに、どの企業も広く知られるように広告宣伝にも力を入れます。
これが今日までの企業間競争のルールです。
ところが外部環境が変化すると、突然競争の内容が大きく変わってしまいます。
ゲームのルールが変わってしまうのです。
ルールが変わると、上記のように今まで努力して築いてきた優位性がなくなってしまいます。
中小企業は、大手企業からの受注で仕事をする場合が多いです。
いくら自社が努力しても、取引先の大手企業が突然違うルールで戦う羽目になると、事業が急速に悪化します。
ゲームのルールが変わった例 その1 オイルショック
1973年の第四次中東戦争がきっかけで始まったオイルショックにより、原油価格が高騰し、物価は大幅に上昇しました。
アメリカでは、今まで車に求められていたパワー、ゆとり、ステータス性が、
低燃費で経済的であることに変わりました。
しかしGMをはじめとしたビッグスリーは、顧客の求める低燃費で経済的な車をすぐに提供することができませんでした。
結果的にゲームのルールの変化に対応できず、燃費の良い車を供給する日本メーカーがシェアを大幅に伸ばしました。
その2 デジタルカメラとスマートフォン
フィルムカメラからデジタルカメラに移行したのに伴い、写真はプリントするものからデータで保管するものに変わりました。
写真を撮影する機能だけで比較すれば、スマートフォンとデジタルカメラに大きな違いはなくなりました。
(一部の写真愛好家とプロカメラマンは除きます。)
スマートフォンのカメラの性能の向上により、わざわざカメラを持ち歩かなくても、スマートフォンで十分という考えが広まりました。
そしてコンパクトタイプのデジタルカメラの売上は急激に低下しました。
普段必ず持っているスマートフォンに対し、写真を撮るためにわざわざ持って行かなくてはならないのがデジタルカメラです。
勢い普段スマートフォンで撮影する機会が増え、これで十分ということになりました。
つまり
「写真を撮りために持って行くもの」と
「普段持っているものが、十分にきれいな写真が撮れる」ことの違いです。
このゲームのルールが変わったために、どんなにデジタルカメラの性能を高めても、スマートフォンに勝つことはできません。
その3 カーナビ
かつては、10万円から30万円まで幅広い価格帯があったカーナビでしたが、その後ポータブルタイプのカーナビは、米国メーカーのGarminの4万円台のものも出てきて価格競争が激化していました。
そしてグーグルは、グーグルマップのようなナビ機能を追加しました。
カーナビをつけなくても、スマートフォンで十分にカーナビの役割を果たすようになりました。
常に最新の地図が無料で提供されるスマートフォンに対して、カーナビは地図の更新に何万円もかかる弱点がありました。
実際には、カーナビの台数自体は、まだ微増です。
ただし、価格は大幅に下落し、かつてのような20~30万円もするカーナビは見かけなくなりました。
その結果、ケンウッドやパイオニアなどのメーカーの売上は低下し、利益が出なくなりました。
このルールが変わる原因の一つに、「コモディティ化」があります。
2. コモディティ化
コモディティとは
「日用品」のことです。
ウィキペディアによると
コモディティ化とは、マルクス経済の用語。
所定のカテゴリー中の商品において、製造会社や販売会社ごとの機能・品質などの属性と無関係に経済価値を同質化することを指す。
つまり今まで性能や機能を競っていた製品が、
「ありふれた品物」になってしまうことです。
これによりゲームのルールが変わってしまいます。
(1) コモディティ化とは
製品がコモディティ化すると
参入企業が増加し、
商品の差別化が困難になり、
価格競争が激化し
その結果、企業が利益を上げられないほどの価格低下が起きます。
一方で、日用品は価格しか差別化できないかというと疑問があります。
日用品市場にも、し烈な競争があり、他社と差別化すべく努力しているからです。
ハーバード大学のセオドア・レビット教授は30数年前に
「差別化できない製品やサービスはない」
と述べています。
つまり日用品となることが問題なのではなく、
価格以外の「性能や機能で競争している製品やサービス」が、
企業の技術的水準が同質化して、他社と差別化できなくなったことが問題です。
そうなると、顧客にとって、選ぶ根拠は価格以外になくなります。
(2) コモディティ化の原因のひとつ オーバーシューティング
「オーバーシューティング」とはハーバード・ビジネス・スクール教授のクリステンセンが提唱した言葉で、製品の機能や性能が顧客の求める水準を追い越してしまうことです。
例えば、当初は携帯電話に新しい機能が増えるとより便利に使いやすくなりました。
そして顧客は新しい携帯電話を求めました。
つまり機能の向上は価値の向上に結びついていました。
ところが、携帯電話の機能が一定の水準に達すると、それ以上機能を向上しても、顧客にとって何ら価値の向上につながりません。
つまり機能を向上しても新しい携帯電話を買う理由にならなくなるのです。
それでもメーカーは他社と差別化するため、新たな機能を開発します。
それは一部顧客にとっては魅力がある機能かもしれません。
しかし、その他の顧客にとっては、選ぶ理由にならない機能です。
例えば、冷蔵庫の温度調整機能や電子レンジの様々な調理機能、買ってから一度も使っていない機能が沢山あります。
(3) コモディティ化がおきると…
コモディティ化が起きると、顧客が選択する理由は専ら価格になります。
そしてメーカー間の価格競争が激化します。
パソコンの次に、スマートフォンにもコモディティ化の波が訪れました。
そしてシャープ、富士通をはじめ多くのメーカーが不振に苦しんでいます。
スマートフォンの問題は、もう性能で差別化ができないことです。
一般ユーザーが電話やWEB閲覧、動画の視聴に使うのであれば、低価格のスマートフォンでも使えます。
そして一番大事なソフトウェアは、オープン化されたスマートフォンでは、どこのスマートフォンを買っても、同じソフトウェアが使えます。
つまりメーカーが差別化できる点はデザインと価格しかありません。
唯一アップルだけが、独自のソフトウェアとデザイン、品質、ブランドで差別化ができています。
(4) 「コモディティ化にどう対処すべきか?」IBMの決断
IBMのパルミサーノ会長は、長期的な視野に立って経営するため、常に5つの問いを自らに投げかけています。
このうちの3つめの問いは、「コモディティ化にどう対処すべき?」です。
パルミサーノ氏が常に自らに投げかける5つの問い
創業者が退いて以降も企業が永続していくには何をすべき?
「単に製品やサービスだけでなく、企業の理念や価値観を作り上げるべき。これこそがリーダーシップ」組織として相反する要素があったときどうすべき?
「例えば、コスト低減とR&D投資、単にバランスを取るのではなく、M&Aも含めて大切なことはしっかりと継続すること」コモディティ化にどう対処すべき?
「PCのように事業の中核をなさないとわかったら撤退、Reinnovation (再発明) という手法もある。IBMはこれによってメインフレームを再生できた」企業の国籍がグローバル時代にどれほどの意味があるのか?
「各国各地域のニーズをつかみ、それに応じた価値を創造しなければ成功はおぼつかない。市場は参入するものではなく、創造するもの」リーダーとして長期的な視野をどのように貫けばいいのか?
「株式投資もより投機的になっているが、リーダーとして方向性を明確に示せば、社員は付いてくる」
パルミサーノ氏の答えは
「PCのように事業の中核をなさないと分かったら撤退。
時にはReinvention(再発明)という手法もある。
IBMはこれによってメインフレーム事業を再生できた」
と語っています。
かつてIBMはPCで世界一のシェアでした。
しかし、アジアで製造するデルが台頭し、さらに台湾などのアジアメーカーが台頭し、PC市場で利益を出すのが難しくなりました。
パルミサーノ会長は、PCはIBMの中核事業ではなくなると判断、2004年にPC事業を中国のレノボに売却しました。
売却により1000億円以上の資金を得た上、5年間はIBMブランドをつけるという条件でした。
結果的にPC事業の社員を移籍させて、リストラを相手に押しつけて撤退しました。
対して、日本でPC事業のトップのNECは、最終的にレノボと合弁し、PC事業を清算しました。
(2) コモディティ化にリストラとカイゼンで対抗
多くの日本メーカーは、目先の起きている変化をコモディティ化であると見抜くことができず、利益を生まない中核事業を抱えたまま後退していきました。
コモディティ化すれば、勝負は低コストの国に有利となります。
それをリストラとコストダウンで乗り越えるのは極めて困難です。
なぜなら「改善」が有効なのは、競争相手が同じ土俵に乗っている場合だからです。
ゲームのルールが変わってしまえば、相手は違う土俵にいて、カイゼンで対抗するのは無理です。
改善とイノベーションという日本メーカーが得意とする従来の経営改善の手法が効かなくなっているのです。
このコモディティ化の波は終わることがないのか
なぜメーカーは自分たちの首を絞めてまで低価格競争に走るのか
そしてどうすればコモディティ化に対処できるのか
それについては、ゲームのルールが変わる、コモディティ化 その2をご参照願います。
本コラムは2015年5月17日「未来戦略ワークショップ」のテキストから作成しました。
経営コラム ものづくりの未来と経営
人工知能、フィンテック、5G、技術の進歩は加速しています。また先進国の少子高齢化、格差の拡大と資源争奪など、私たちを取り巻く社会も変化しています。そのような中
ものづくりはどのように変わっていくのでしょうか?
未来の組織や経営は何が求められるのでしょうか?
経営コラム「ものづくりの未来と経営」は、こういった課題に対するヒントになるコラムです。
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経営コラムのバックナンバーはこちらをご参照ください。
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