実務における原価の疑問

実務における原価の疑問

【実務における原価の疑問】 10 「間接費用は労働生産性に影響するのか?」

昨今は、働き方改革と合わせて、労働生産性の向上が求められています。働き方改革で労働時間が減少する分、労働生産性を向上して補おうというわけです。この労働生産性は、以下の式で示されます。 製造業では、工場が生み出す付加価値は工場が生産する製品で...
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【実務における原価の疑問】 9 「アワーレートはいくらだろうか?設備のレートについて」

製造業の個別原価計算7 「アワーレートはいくらだろうか?人件費について」で、人のアワーレートの考え方について説明しました。では、設備のレートのどのように計算するのでしょうか?以下に説明します。設備のアワーレートの計算方法設備のアワーレート、...
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【実務における原価の疑問】 8 「減価償却費とアワーレートの関係」

アワーレート、中でも設備のアワーレートを計算する際に必要な費用は、設備の減価償却費とランニングコストです。では、減価償却費とはどのような費用でしょうか設備購入のお金の動きと費用計上例えば、1,000万円の設備を今年購入した場合、1,000万...
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【現場で役立つ原価のはなし】 アワーレート(人)とは?その1 計算方法

このコラムの概要人が1時間作業した時の費用「アワーレート(人)」は、年間人件費を実働時間と稼働率で割って算出します。その際、給与以外に賞与や社会保険料も含みます。また稼働率によってアワーレート(人)は変動します。また人の賃金によって異なるた...
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【実務における原価の疑問】 6 「その見積に販管費、営業利益は入っていますか?」

つくるほど安くなる経験曲線家電製品やパソコンなどの量産品では、最初の段階は赤字になっていることがあります。つまり製造原価が受注価格を上回っています。例えば、ソニーが初めてトランジスタラジオを発売した時、トランジスタの歩留まりは3%、大赤字で...
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【実務における原価の疑問】5 「負荷と工数バランスの難しさ」

利益を増やすためには利益とは、図のように売上高に対し、費用を差し引いたものです。従って、利益を増やすためには、売上高を増やすか、費用を減らすか、いずれかの方法しかありません。 売上高を増やすことは、現在の人員で生産量を上げることです。費用を...
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【実務における原価の疑問】 4 「設備投資と現場の誤った判断」

減価償却費の意味を誤解することで、現場が誤った判断をする例についてご紹介します。減価償却費の特徴減価償却費は、税法や会社法の影響を受け、実際の設備の価値の低下とずれています。また減価償却費は、設備や資産を購入した費用ですが、そのお金は購入し...
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【実務における原価の疑問】3 「補助金でアワーレートは変わるのか?減価償却費の謎」

個々の製品の原価を計算する場合、例えば機械の加工時間が1時間、オペレーターも1時間作業した場合、製造原価はどうなるのでしょうか。製造原価は製造原価=アワーレート(人)×製造時間(人)+アワーレート(設備)×製造時間工数(設備)となります。こ...
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【実務における原価の疑問】 2 「値段が安いから外注へ出すのは正解?」

工場の目的は、製品や部品を最適なQCD(品質、コスト、納期)で製造することです。特に最近はコストの要求が厳しく、製造原価を下げることは必須です。現場での製造原価は、多くの場合、加工時間とアワーレートで管理されます。そのため、それぞれの現場で...
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【実務における原価の疑問】 1 「利益と値引きの関係、見積の重要性」

絶え間なく技術が進歩する今日、製造業の企業は定期的に最新の設備に更新し、自社の技術を高めることが必要です。そのためには利益を上げなければなりません。利益の公式は、利益=売上-費用 =売価×個数-費用です。従って利益を増やすためには、 費用を...