実務者のための原価計算と見積

実務における原価の疑問

【実務における原価の疑問】 13 「人のアワーレートはいくらなのだろうか?」

時間当たりの人の費用「アワーレート(人)」「ずっと5,000円/時間だったが、最近見積が高いといわれる。このレートは高いのだろうか?」「設備投資を行い人も増えたがアワーレートは変えていない。利益が年々減ってきたが、アワーレートはこれでいいの...
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【実務における原価の疑問】 12 「なぜ個々の製品の製造原価が必要なのか?」

1、中小企業・小規模企業の原価計算とその課題製造業が個別原価を計算するのが大変なのは、個別原価の計算に様々な要素があるためです。材料費、製造費用、間接費例えば1、材料費材料の使用量とロス量(材料歩留り)材料の購入価格の変動2、製造費用どのよ...
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【実務における原価の疑問】11 「個別原価の計算方法と見積金額の出し方」

1、製造原価の計算式個別原価は以下の式で計算します。個別原価 = 材料費+外注費+労務費+設備費+間接製造費用――式(2-1)以下に個々の費用について説明します。実際の値については、架空の事例「T製作所のA製品」で説明します。【材料費】材料...
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【実務における原価の疑問】 10 「間接費用は労働生産性に影響するのか?」

昨今は、働き方改革と合わせて、労働生産性の向上が求められています。働き方改革で労働時間が減少する分、労働生産性を向上して補おうというわけです。この労働生産性は、以下の式で示されます。 製造業では、工場が生み出す付加価値は工場が生産する製品で...
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【実務における原価の疑問】 9 「アワーレートはいくらだろうか?設備のレートについて」

製造業の個別原価計算7 「アワーレートはいくらだろうか?人件費について」で、人のアワーレートの考え方について説明しました。では、設備のレートのどのように計算するのでしょうか?以下に説明します。設備のアワーレートの計算方法設備のアワーレート、...
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【実務における原価の疑問】 8 「減価償却費とアワーレートの関係」

アワーレート、中でも設備のアワーレートを計算する際に必要な費用は、設備の減価償却費とランニングコストです。では、減価償却費とはどのような費用でしょうか設備購入のお金の動きと費用計上例えば、1,000万円の設備を今年購入した場合、1,000万...
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【実務における原価の疑問】 7 「アワーレートはいくらだろうか?人件費について」

原価計算の元となる「1時間いくらというアワーレート」、これについて「昔からずっと5,000円/時間でやってきたけど最近見積が高いといわれる。このレートは高いのだろうか?」「設備投資を行い人も増えた。アワーレートは変えていないが利益が減ってき...
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【実務における原価の疑問】 6 「その見積に販管費、営業利益は入っていますか?」

つくるほど安くなる経験曲線家電製品やパソコンなどの量産品では、最初の段階は赤字になっていることがあります。つまり製造原価が受注価格を上回っています。例えば、ソニーが初めてトランジスタラジオを発売した時、トランジスタの歩留まりは3%、大赤字で...
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【実務における原価の疑問】5 「負荷と工数バランスの難しさ」

利益を増やすためには利益とは、図のように売上高に対し、費用を差し引いたものです。従って、利益を増やすためには、売上高を増やすか、費用を減らすか、いずれかの方法しかありません。 売上高を増やすことは、現在の人員で生産量を上げることです。費用を...
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【実務における原価の疑問】 4 「設備投資と現場の誤った判断」

減価償却費の意味を誤解することで、現場が誤った判断をする例についてご紹介します。減価償却費の特徴減価償却費は、税法や会社法の影響を受け、実際の設備の価値の低下とずれています。また減価償却費は、設備や資産を購入した費用ですが、そのお金は購入し...