組織と人材

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企業不祥事と組織の問題 その6 ~組織文化とリーダーの問題~

企業不祥事と組織の問題 その3で日野自動車の排ガス・燃費不正問題、その4で三菱自動車の燃費不正問題を取り上げました。これらに共通するのは不正以外に方法がないところまで担当者を追い込んだ組織と管理者の問題でした。第三者委員会の報告書には従業員アンケートの結果があり、そこには無理な目標やできないと言えない企業風土がありました。内向きの組織や現場を顧みないリーダーがどんな結果を招くのか、過去には朝鮮戦争のマッカーサー元帥もそうでした
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企業不祥事と組織の問題 その5 ~スバル・日産の完成検査不正~

国が定める基準に適合していることを国に代わってメーカーが行う「完成検査」で、日産は完成検査員の資格のない者が完成検査を行っていました。同様のことがスバルでも行われていました。さらにスバルでは燃費・排気ガス抜き取り検査において測定データ書き換えも行われていました。なぜこのようことが起きたのか、その背景には余裕のない人員配置とそれを解決するため現場が創意工夫する文化がありました
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企業不祥事と組織の問題 その4 ~三菱自動車の燃費不正~

排気ガス、燃費などの不正が2000年以降相次ぎました。その原因はコンプライアンスの問題だけではありません。そこで「企業不祥事と組織の問題 その3 ~日野自動車の排気ガス、燃費不正~」で取り上げました。今回は三菱自動車で起きた燃費不正について、第三者委員会の調査報告書から掘り下げて考えます。
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企業不祥事と組織の問題 その3 ~日野自動車の排気ガス、燃費不正~

【コラムの概要】本コラムは、日野自動車における排気ガス・燃費データ改ざん問題の原因を分析しています。調査報告書が指摘する真因は、「みんなでくるまをつくっていない」(パワートレーン実験部の孤立、全体を俯瞰できない責任者、人材の固定化など)、「...
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企業不祥事と組織の問題 その2~工学倫理と問題を起こす組織~

【コラムの概要】企業不祥事を防ぐには、技術者が高い倫理観を持ち、経営者もそれを尊重することが重要です。チャレンジャー号事故や原発手抜き工事は、技術者の倫理軽視や縦割り組織の弊害を示します。企業風土が不正の原因となるため、健全な組織体制と倫理...
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企業不祥事と組織の問題 その1 ~コンプライアンスと内部統制~

【コラムの概要】多くの企業でデータ改ざんが問題視される中、コンプライアンス(法令遵守)やコーポレートガバナンス(企業統治)が重要視されています。しかし、単なる制度構築だけでは不十分で、「あってはならない」という意識が問題の隠蔽を招くこともあ...
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行動を支配する8つの要素その2 ~人を動かす方法の実践~

【コラムの概要】顧客交渉や社内での人材育成において、「返報性」「一貫性」「好意」「権威」「注目」「コントラスト」の6つの心理的要素が活用できます。これにより、顧客との関係強化や社員の自律的な行動を促し、組織全体のパフォーマンス向上に繋げられ...
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行動を支配する8つの要素その1 ~心理学・行動経済学から学ぶ人を動かす方法~

【コラムの概要】人はシステム1の無意識な判断に誘導されがちです。この承諾誘導には「返報性」「一貫性」「社会的証明」「好意」「権威」「希少性」「注目」「コントラスト」の8つの要素が影響します。これらのメカニズムを理解し活用することで、社員教育...
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企業の組織と日本の共同体文化の問題 その2~欧米型の組織論と共同体文化の衝突~

【コラムの概要】顧客交渉や人材育成には、返報性・一貫性・好意・権威・注目・コントラストといった心理要素が有効です。これらを活用し、無償提供で借りを作ったり、目標を明文化させたり、報酬を先に渡したり、協同作業を促したりすることで、関係強化や社...
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企業の組織と日本の共同体文化の問題 その1~組織の種類と特徴、組織の問題とは?~

【コラムの概要】企業不祥事根絶へは、コンプライアンス強化だけでなく、日本特有の共同体文化と組織論の乖離を理解が不可欠です。本稿では組織の目的や分業、フラット型から分社化までの多様な組織形態と特徴を解説し、特に日本の「官僚制の逆機能」が組織の...