ものづくりの未来と経営

社会の変革

なぜ経済は成長し続けたのか?これからどうなるのか?その1 ~イギリスとアメリカの経済成長の原動力~

概要イギリスが19世紀に世界最大の経済大国になったのは、科学技術の進歩に加えて、高賃金と豊富な石炭があったためでした。これにより紡績の自動化や蒸気機関が発展しました。19世紀後半にはアメリカも賃金が上昇し機械化が進展しました。第二次世界大戦...
組織と人材

企業不祥事と組織の問題 その5 ~スバル・日産の完成検査不正~

国が定める基準に適合していることを国に代わってメーカーが行う「完成検査」で、日産は完成検査員の資格のない者が完成検査を行っていました。同様のことがスバルでも行われていました。さらにスバルでは燃費・排気ガス抜き取り検査において測定データ書き換えも行われていました。なぜこのようことが起きたのか、その背景には余裕のない人員配置とそれを解決するため現場が創意工夫する文化がありました
品質とコストの改善

【品質とコストの改善】段取時間短縮

このコラムの概要多品種少量生産では段取替え時間の短縮が重要です。段取替え時間の短縮はビデオ分析、内段取の外段取化などがあります。段取替え時間の目標の設定や標準化も効果があります。マシニングセンタでは工具のパーマネントセットや工具本数の削減が...
品質とコストの改善

【品質とコストの改善】リードタイム短縮

工場では最初に生産計画が立案されます。一般的には生産計画通りに生産するためには日程に若干余裕を持たせます。具体的には「○×工程は次工程の何日前に着工し、何日前に完成させるか」を計画します。リードタイムが長くなる原因この時、何か問題があったと...
品質とコストの改善

【品質とコストの改善】中小企業の5S実践のポイント

5S活動とは、製造現場に関わる人の多くが知っている基本で、5Sとは、1) 整理、2) 整頓、3) 清掃、4) 清潔、5)躾 の5つの言葉の頭文字から取っています。5Sの意味この言葉は、日常生活で一般的に使用されているため、人によって様々に解...
組織と人材

企業不祥事と組織の問題 その4 ~三菱自動車の燃費不正~

排気ガス、燃費などの不正が2000年以降相次ぎました。その原因はコンプライアンスの問題だけではありません。そこで「企業不祥事と組織の問題 その3 ~日野自動車の排気ガス、燃費不正~」で取り上げました。今回は三菱自動車で起きた燃費不正について、第三者委員会の調査報告書から掘り下げて考えます。
組織と人材

企業不祥事と組織の問題 その3 ~日野自動車の排気ガス、燃費不正~

2022年3月4日、日野自動車株式会社(以降、日野自動車)は中型・大型トラック用エンジンの認証試験で不正があり、対処車種の出荷停止したことを発表しました。さらに2022年8月3日の国土交通省の立ち入り検査で、小型トラック用エンジンで不正が発...
組織と人材

企業不祥事と組織の問題 その2~工学倫理と問題を起こす組織~

企業不祥事は社会に大きな損失を与え企業の存続に関わります。これに対しコンプライアンスとコーポレートガバナンスについて、企業不祥事と組織の問題 その1で説明しました。一方技術者は自らが関わった技術が誤って使われれば社会に多大な損害をもたらしま...
組織と人材

企業不祥事と組織の問題 その1 ~コンプライアンスと内部統制~

多くの自動車メーカーでデータ改ざんなどの不祥事が起きています。これに対しコンプライアンス軽視など企業の問題が指摘されています。本当にコンプライアンスを強化すれば、不正は防ぐことができるのでしょうか?企業不祥事と組織の問題について考えました。...
経営と戦略

「労働生産性向上と人材教育 その2」 ~企業が業績を高めるために必要な人材の確保と教育とは?~

低成長が続く日本は、再び成長するためには労働生産性を高めなければならないと言われています。そのため、国も労働生産性を高めるべく様々な努力をしています。では労働生産性が高まればGDPを増加するのでしょうか?これについては、「労働生産性向上と人...