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売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その7 新規開拓の重要性と展示会の活用のまとめ

これまで弊社では展示会を活用した新規開拓について、7回にわたり経営コラムに書いてきました。
 
なぜ中小の製造業にとって展示会の活用が重要なのでしょうか?

それは普段会うことができない設計や開発の人と会うことができるからです。
 

私自身、企業で開発していた時は、展示会で新しいサプライヤーを見つけ、新たな取引を行ってきました。当時は、インターネットやホームページが普及していなかったため、新しい取引先が必要になっても情報を得る手段は限られていました。取引のあるメーカーや商社に聞くぐらいしか方法がありませんでした。

なぜ新しい取引先が必要かというと、新製品の開発などで今までのサプライヤーでは要求を満たせなくなったからです。そこで必要な技術のある会社を探すわけですが、そういった会社と出会う場は、展示会しかありませんでした。

当時は情報が少なかったせいかと思いましたが、今でも知人の大手メーカーの開発者は頻繁に展示会に行っています。

大メーカーといえども、部品加工や設計、評価など多くの業務をアウトソースしている今日、優れた技術を持ったサプライヤーを探すことは不可欠なようです。

では、どのように展示会を活用し、新規開拓を成功させるか、以下にこれまでのコラムをまとめました。
 

キーマンと会うことが重要

 

展示会に初めて出展する企業が誤解しがちなのは、展示会には取引先を求めて多くのお客様が来ていると思ってしまうことです。

そのつもりで出展して、反応が思わしくないと

「展示会はうまくいかない」

とあきらめてしまいます。

私が展示会で「これは!」と思う企業を見つけても、その後すぐに引合にはなりませんでした。「こういった技術を持っている企業がある」という情報を頭に入れておき、半年ぐらい経って、問題が起きた時その企業にコンタクトすることもありました。

つまり開発や設計に自社を知ってもらっても、そこから引き合いや受注につながるまでには時間がかかります。

一方、中には購買や資材の担当の方が新たな取引先を展示会で探していることもあります。この場合は、比較的短時間に引合や見積依頼になります。

しかし購買や資材からのアプローチは、その会社の従来のサプライヤーと同等、又はそれ以下の価格を求めるため、利益の厳しい受注になります。

この点が、開発や設計担当へのアプローチと、購買や資材担当へのアプローチの違いです。
 

この開発や設計へのアプローチと購買や資材へのアプローチの違いについて、

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その1 展示会のメリット

に詳しく書きました。
 

何をPRすべきか、人を惹きつけるものは?

 

では、メーカーの開発や設計の方にブースに来てもらうには、どうしたらよいでしょうか?

展示会場には、あなたの会社も含めて非常に多くの出展企業があります。来場される方は、すべてのブースを回ることはありません。
 

目的が終わって…

目的が終わって…


 

お目当てのブース、そして自分が気になったブースだけ見学して帰ります。

では「自分が気になったブース」は何でしょうか?

ここで大切なことは、メーカーの開発や設計の方は「自分のことしか関心がない」ことを理解することです。

人が、関心があるのは自分のことです。

そして開発や設計の方が気になっていることとは、開発や設計業務での課題や問題です。

従って、彼らの抱えている課題や問題を想像して、その答えのヒントがブースにあると思えば、あなたの会社のブースに気づいてもらえます。
 

では、どのようすれば彼らの課題や問題を想像して、彼らに気づいてもらえるか、考え方と言葉にする方法を

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その2 人をひきつけるもの

に書きました。
 

ブースに入ってもらうためには?

 

しかしPR内容に気がついても、ブースに入ってくれるとは限りません。

開発や設計には、接客や説明を好まない人も多く、ブースに入るのは抵抗があります。

それでもブースに入るには、

「今ここで見ておかないと、後では見られない」

というものが必要です。

それが展示物であり、展示パネルです。
 

では、どのような展示物や展示パネルが必要なのか、その具体的な内容を売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その3 ブースに来てもらうために用意すべきものに書きました。
 

説明ではない!接客の本当の目的

 

こうしてブースに来たお客様に、あなたの会社のスタッフは「説明員」として来ているので一生懸命説明します。

それを見ていた他のお客様はスタッフが説明に行く前にブースから去っていきます。

実は、接客の目的は説明ではありません。

本当の目的は、後で営業できるようにお客様の情報を手に入れることと、あなたの会社がお客様の課題や問題を解決できると感じてもらうことです。

そのためには、説明は短時間で終え、できる限りお客様から質問してもらいます。

展示内容に関心があれば、聞きたいことはあるはずです。

あるいは展示パネルの説明にあえて「?」と思うようなところをつくって、お客様から質問するようにします。

お客様の質問に答え、さらにこちらから質問することでお客様の情報が手に入ります。

こうして質問と回答をやり取りすれば、その後の名刺交換はスムーズにできます。
 

質問してもらうことでスムーズに

質問してもらうことでスムーズに


 

このブースでスタッフの行動について

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その4 ブースでの行動

に書きました。
 

展示会後、受注につなぐために

 

展示会ではお客様の感触は良い感じでした。

ところが展示会の後、訪問すると思ったより反応が良くないことがあります。
 

訪問しても…

訪問しても…


 

それは開発や設計の場合、あなたの会社の技術が良いと思っても、今は採用するタイミングではないためです。

「前のモデルを開発した時は大変苦労したが、この会社の技術を使えばうまくいくかもしれない」

「前のクレームでは解決までにとても苦労したが、この会社の技術があれば、対策は容易かもしれない」

そのようにお客様が思っても、次の開発やクレームが起きなければ、必要がありません。そして次の開発やクレームは、2年後かもしれません。
 

では、このようなお客様に対して、どのように対処すべきか

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その5 展示会終了から受注までの行動

に書きました。
 

魚のいない池で釣りをする

 

こうしてお客様との出会いを期待して展示会に出展しても、そもそも出展した展示会が目的とするお客様が来ないこともあります。

(お客様を魚に例えるのは失礼ですが、)魚のいない池で釣りをしている状態です。
 

誰も来ないブース

誰も来ないブース


 

実は展示会はテーマ、開催場所、主催者によってさまざまなものがあります。

出展料が安いからと地元の展示会に出展しても、来場者は一般のお客様や行政機関ばかりで、目当てのお客様がほとんど来ていないとことがあります。

また、開催日に他のイベントが重なっていたり、開発に追われるなどお客様の事情で、有望なお客様が非常に少ない年もあります。

まずお客様が来る展示会を選び、

そして1回出て成果がなくても継続して出展します。
 

では、どの展示会に出展すべきか、

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その6 どの展示会に出展すべきか?展示会の費用対効果とは?

に書きました。
 

新規開拓が収益性を決める

 

中小の製造業の多くが、その地域の大手企業、あるいは大手企業の下請けと取引し、大手企業の成長に伴い、自社も成長してきました。

取引先が成長している時は、1社だけの取引でも問題はありません。取引先の成長に伴い、自社の受注も増えていきます。取引先も生産能力の確保を優先するため、コストダウンのために転注するより生産の安定を求めます。

しかし今日、多くの企業が海外に工場を移転し、国内工場の成長は限られています。

その中で利益を増やすために、メーカーはサプライヤーへ発注価格を引き下げを求めてきます。そしてより安い価格でつくれるところがあれば転注も行います。さらに海外の部品メーカーに発注することもあります。

それでも複数の会社と取引していれば、無理に低い価格のものは断って、他の会社の受注を増やすことができます。

しかし1社としか取引していなければ、ひの価格を飲まざるを得ません。

下請けである以上、どんなに大きな会社でも取引先が1社しかなければ、このリスクは変わりません。
 

今後、中小の製造業は二分していくと予想されます。

1. 積極的に新規開拓を行い、取引先を増やしている企業

そういった企業は、条件の悪い受注は断り、利益を確保します。そして利益を設備や人に投資して、より難易度が高い、あるいは付加価値の高い受注を取っていきます。

2. 従来と同様限られた企業とだけ取引先している企業

取引先からの価格引き下げを断ることができず、利益が出なくなっていきます。設備は老朽化、社員は高齢化し、新しい取り組みや難しい受注ができなくなっていきます。
 

違いは、新規開拓を行い取引先の分散を行ってきたかどうかです。

この新規開拓の有力な手法として展示会があります。

ぜひ、展示会をうまく活用して、新たな取引先を増やし、発展することを祈っています。
 

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売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その6 どの展示会に出展すべきか?展示会の費用対効果とは?

 

展示会を活用した新規開拓について、

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その1 展示会のメリット

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その2 人をひきつけるもの

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その3 ブースに来てもらうために用意すべきもの

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その4 ブースでの行動

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その5 展示会終了から受注までの行動

で述べてきました。

今回は、展示会の種類と特徴、そして展示会出展の費用対効果についてです。
 

展示会の種類

 

展示会は地方都市での展示会から、東京で開催される大規模なものまであります。

この展示会を内容で分類すると以下の3つになります。
 

  1. 専門分野の展示会
  2. 異業種交流的な展示会
  3. 地方の展示会

以下にそれぞれの特徴を述べます。
 

1. 専門分野の展示会

 

機械、電気、食品など様々な業界で、1年に1回業界の主だった企業が集まる展示会が行われます。

こういった展示会は、情報収集のために多くの関係者が来場します。その一方、業界以外の方はほとんど来ません。(当たり前ですが、平日に仕事に関係ない展示会にわざわざ行く人はそんなにいないと思います。)

従って、お客様をその業界の企業に絞っている場合、出展すればとても効果の高い展示会です。ただしニッチな分野の展示会では来場者数はぐっと少なくなります。しかし来場者はその業界に限られているため、有望な見込み客に出会う確率は高いです。

例えば、特に業界を絞っていない異業種交流的な展示会に来場する3万人の来場者数と、特定の業界に絞った展示会に来場する5千人では、後者の方が自社の見込み客に出会う確率は高くなります。

ただしこういった専門分野の展示会は、出展料が高い傾向にあります。一番問題なのは、大抵は東京など首都圏で開催されることです。まあ全国から来てもらおうと思えば、東京になってしまうのは仕方がないのですが。

地方の企業にとっては、東京の展示会は出展の大変さと、その後のフォローの大変さという難点があります。
 

2. 異業種交流的な展示会

 

ビジネスマッチングや企業同士の出会いの場として行われる展示会で、多くは国や行政機関が主催します。メッセ名古屋は、古屋商工会議所が主催する日本最大の異業種交流展で来場者数が毎年6万人を超えます。

また東京で開催される新価値創造展は、中小企業庁 (国) が主催する中小企業のビジネスマッチングや販路開拓のための展示会です。国が主宰するため出展料は東京しては高くありません。

こういった展示会は、幅広く来場者を集めるため、自社にとって有望なお客様の数は、専門分野の展示会ほど多くありません。

それでも来場者数が多ければ、数でカバーすることができます。

またリードエキジビジョンなど民間の企業が主催する展示会「機械要素技術展」「インターネプコン」は、商談やビジネスマッチングを目的とした展示会ですが、異業種交流的な展示会よりは専門的な展示会です。そのため有望なお客様に出会う確率は高いといえます。

最近は、展示会での新規開拓に力を入れる企業が増えて、民間企業が展示会をビジネスとするようになってきました。

こういった展示会は専門的なセミナーや講演会を開催し、大手企業や専門分野の技術者の集客に力を入れています。顧客企業のキーマンと接するチャンスがあります。その反面、ブース出展料は高めです。
 

3. 地方の展示会

 

地方自治体や地方の商工会議所が主催する展示会です。

これらの展示会は、集客が数千人規模で来場者も大半が近隣の市町村の企業です。
中には企業の社員より、近隣の自治体や支援機関の関係者方が多い展示会もあります。私も仕事の関係で見学に行くことがありますが、来場者を見ると大抵どちらなのか分かります。

こういった展示会は、そもそもターゲットとなるお客様がほとんどいないため、出展しても「魚がいない釣り堀で釣りをする」状態になってしまいます。

経営者の中には、初めて出展した展示会がこういった地方の展示会だったので「展示会に出てみたけど、何の成果もなかった」と言う方もいます。

実は地方の展示会、お客様を獲得するというよりも、大きな展示会に出展する前の練習台と考えた方がよいです。中にはそのように公言している主催者もいます。つまり地方の展示会で展示の仕方や運営のやり方を学んで、東京の展示会に出展すれば失敗が少なくなります。地方の展示会は出展料も高くないので、そのための練習台には適切です。
 

展示会の出展費用

 

では展示会の出展費用はいくらぐらいなのでしょうか。

以下の表に過去の展示会の来場者数と出展費用の例を示します。

【代表的な展示会の来場者数と出展費用】

展示会名 来場者数 場所 出展費用
(1小間)
JIMTOF2016
日本国際工作機械見本市
18万人 東京 38.8万円
FOODEX JAPAN 2016
国際食品・飲料展
7.6万人 東京 41万円
東京インターナショナル
ギフト・ショー2017
20万人 東京 39.9円
人と車のテクノロジー展
2016横浜
8.7万人 横浜 43.2円
メッセ名古屋2014 6.4万人 名古屋 16.2円
新価値創造展2016 3万人 東京 10.8円

(出展料、来場者数は、主催発表の数字)

地方都市の展示会の場合、展示会によりますが、来場者数2,000~6,000名、出展料は3~5万円程度が多いようです。
 

展示会の費用対効果

 

出展費用など経費を考えれば、展示会は1回に数十万円から百万以上かかる活動です。
その成果は、集まった名刺と何人かのお客様からの引き合いのみです。これだけのお金をかける価値はあったのでしょうか?

実際は展示会で出会ったお客様からすぐに注文を頂けることは稀です。

実際は以下の図のような過程を経て受注に至ります。
 

展示会の費用対効果

展示会の費用対効果

 

有望なお客様の名刺が10枚

この10社に営業して、1社から受注

この1社からの粗利が80万円以上あれば、出展の費用対効果はプラスです。

さらに

すぐに受注できる可能性は低いが関心はあるお客様50社

フォロー営業に50万円かけて1社受注

つまり費用=出展費用+フォロー営業費用
     =80万円+50万円=130万円

つまり、展示会で引合のあったお客様と、フォロー営業のお客様からの合計の受注から、年間の粗利が130万円以上あれば、展示会の費用対効果はプラスです。

実際は費用対効果がマイナスでも、出展を続ける企業はあります。

なぜなら、他に有望なお客様と出会う機会はなかなかないからです。

そして積極的に新規開拓を行い、値段の合わない案件を断ることが利益を増やす最も効果的な方法だからです。

 

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売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その5 展示会終了から受注までの行動

 
展示会を活用した新規開拓について、

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その1 展示会のメリット

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その2 人をひきつけるもの

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その3 ブースに来てもらうために用意すべきもの

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その4 ブースでの行動

で述べてきました。

今回は、展示会終了から受注までの行動です。
 

展示会の誤解

 

今まで述べてきたノウハウを活用して展示会に出展し、多くのお客様が関心を持ってくれました。

反応は上々、では、問い合わせがたくさん来て、すぐに受注できるでしょうか?

受注が取りたくて展示会に出展したのだから、つい期待したくなりますよね。

お客様の反応が良かったら、なおさらです。

しかし製造業、しかも部品加工などの場合、例え展示会に出展してお客様の反応がよくても、電話が1回も鳴らないのは決して珍しくありません。それはお客様が「これは良い会社だ」と思っても取引を開始するまでに、いくつものハードルを乗り越えなければならないからです。

ではアポを取って、積極的に訪問すればどうでしょうか?

訪問したら、応対はしてくれたけど、会場での会話ほどよい反応はなかったということはなかったでしょうか?
 

訪問しても…

訪問しても…


 

こうしたことが続くと、

「製造業は展示会に出展しても成果がない」

「中小企業ではムリ」

ということになってしまいます。

どこに問題があるのでしょうか?
 

今すぐ客とそのうち客

 

まず、自分の場合で考えてみましょう。

あなたが展示会で面白いものに出会って、ブースで説明を聞いてとても関心を持ち、資料ももらいました。

それでは、あなたは後日その会社に電話をかけるでしょうか?

もしあなたがすぐにその製品を欲していれば、そうするかもしれません。

同様に展示会で出会ったお客様が、購買担当者で新しい発注先を急いで探しているのであれば、電話はかかってきます。

しかしお客様が設計や生産技術だったら、今はあなたの会社の技術やサービスを採用するタイミングではないかもしれません。では、いつ必要になるかというと、お客様自身もわかりません。

私は、前者を「今すぐ客」、後者を「そのうち客」と呼んでいます。

今すぐ客とは、すでにニーズが顕在化しているお客様です。

欲しいものははっきりしているので、お客様は複数の会社と比較します。当然ですが、価格は重要な要素です。

そのうち客とは、ニーズがまだはっきりしていないお客さまです。課題が漠然としている、あるいは課題ははっきりしているけどよい解決策がない、このようなお客様です。
解決策がないお客様の課題をあなたの会社の技術やサービスが解決できれば、お客様の優先順位は価格よりも、その技術やサービスの内容になります。
 

解決策を提案

解決策を提案


 

つまり価格は二の次にすることができます。

そして、採用に当たり価格を比較されたとしても、あなたの会社の立場は非常に有利になります。なぜなら自分たちが最も得意なやり方で解決策を提案するからです。比較される会社は、そのやり方に合わせなければなりません。これが解決策を最初に提案するメリットです。
 

今すぐ客への対応

 
とはいえど、有望なお客様がすべて「そのうち客」とは限りません。

現在ある課題で困っていて、あなたの会社の技術やサービスがうまく解決できる場合もあります。

そのようなお客様にブースで出会った場合、

つまり「いきなりヒット!」となった場合、

お客様の熱を冷まさないように、会場ですかさずアポを取っておきます。

すでにブースで強い関心を持っていただいた場合、お客様の頭の中に具体的な導入イメージがあるかもしれません。強い関心がある間に、次の訪問の約束を取付けて、スムーズに次の段階に商談を進めていきます。

ところが展示会が終わって時間が経ってしまうと、お客様の熱が冷めてしまいアポが取りづらくなります。

では、そのうち客は見込がないでしょうか?

見込があるとすれば、どのような対応が必要でしょうか?
 

そのうち客には、忘れられない工夫

 

そのうち客は、今すぐ課題を解決しなければならない状況にありません。

彼らは大抵、目先の業務に忙しく先送りできるようなことはすぐに手をつけません。

そして次の開発に取り組む時、慌てて放っておいた課題に取り組みます。

その時にあなたの会社の存在を思い出してほしいところです。

そのためにはしなければならないことは、忘れられない工夫です。

せっかく展示会であなたの会社の技術やサービスに関心を持っても、忘れてしまっては引き合いにつながりません。

展示会では、お客様は一度に非常に多くの情報に接します。あなたの会社の情報は、お客様にとっても、多数の情報の中の一つです。あなたの会社のことを他の会社の情報よりも、強く心に刻んでもらいたいところです。

そのために、前に述べたように

「ブースで展示物を触ったり、操作したり体験して印象付ける」

「詳しい資料を渡したり郵送する」

「加工サンプルなどを渡す」

などの方法があります。
 

サンプル

私がお勧めするのは加工サンプルです。

それも実用性のないただのサンプルが良いです。なぜならサンプルはお客様の引き出しに何年も入っていて、それを見るたびにお客様はあなたの会社の存在を思い出すからです。

礼状

展示会が終了したら、礼状を出すことをお勧めします。

受注を増やすことが礼状の目的であれば、その効果は限られています。

しかし、あなたの会社のことを再び思い出し、忘れられないようにするためであれば、効果はあります。なぜならブースを訪問しても、後日礼状を出す会社は少ないからです。

もしあなたが展示会に行ったとき、訪問したブースののうち何社から礼状が来るか調べると面白いです。礼状が来るのは、大抵5%、20社に1社程度です。つまり礼状を出すだけで、あなたの会社はお客様の心の中で、5%に入るのです。それだけ強く印象に残ります。

ちなみにこの礼状の方法ですが、郵送でも電子メールでもOKです。

ハガキは、まず読んでもらえるのと、ちょっとした情報を乗せておくと、捨てられにくい利点があります。
封書であれば、別の資料など追加情報も送ることができます。ただし、その分手間と費用が掛かります。

電子メールは、一斉配信できるので手間がかからずコストもかかりません。ただし、メールはジャンクメールも多いので、読まれずに削除されてしまうこともあります。
できれば、ただのお礼メールよりは、メールに追加情報を乗せて、見てもらえるようにします。
 

情報発信の目的は不安の解消

 

B to Bのビジネスでは、双方が長期的な関係を構築する必要があります。

そのためお客様もこの会社は「長期的に付き合うことができる会社なのか」見極めようとします。

それは皆さんの会社に対する不安の裏返しです。従って、情報発信の目的はこの不安を払拭です。

まずはホームページで自社の所在地、資本金、従業員数などの事業規模を発信します。

かつて開発していた時、展示会で面白い技術を持った会社があり、その後打合せを重ねて製品を発注しました。何度も打合せして担当者も良く知っていましたが、実はその会社を訪問したことはありませんでした。その後、その会社が品質上の大きな問題を起こし、その時初めて5人の会社だったことが分かりました。
それ以降、新規採用する場合は、必ず相手の会社を実際に訪問して品質管理体制や技術力を確認するようになりました。

ホームページのない時代は、会社の情報は、帝国データバンクのような調査会社から調べるか、実際に相手から確認するしか方法がありませんでした。今ではホームページがありますから、お客様はあなたの会社の姿を容易に調べることができます。

従って展示会で新規開拓するのであれば、会社のホームページは必須です。

もしホームページのデザインが古かったり、情報の少なかったりした場合は、直しした方がよいです。お客様は相手が安心して取引できる会社かどうか、ホームページの情報を参考にします。できれば無理に背伸びをせず会社の等身大の姿を表すと良いです。
 

スモールステップで不安を解消

 

このようにBtoBで新しい会社と取引するためには、相手が長期的な取引関係を築くことができる相手かどうかをお客様は判断します。その際に、お客様の不安を解消するような情報を提供することが重要です。

人間の心理として、
何かをして、「得をすること」よりも、
「損をすること」の方を強く嫌います。

つまり、お客様にあなたの会社の技術やサービスを導入してもらうには、お客様が損をしないこと、つまり問題ないことを理解してもらわなければなりません。

そのために以下のような情報を提供します。

  • 自社の技術やサービスが本当にお客様の課題を解決できることを示す資料(自社の技術の良さを示す根拠、論理的な説明やデータ)
  • 自社の技術やサービスの導入事例とお客様の声

 

導入事例はできれば大企業と中小企業を両方載せます。

大企業が導入していれば、お客様にとって安心につながります。

お客様が中小企業の場合、中小企業が導入していれば自社にも合っていると思います。

なぜなら、大企業が導入している技術やサービスには、ハイスペックすぎて中小企業が導入しても合わないからです。
 

情報発信で時間をかけて信頼を構築

情報発信で時間をかけて信頼を構築


 

また情報発信として、自社の社内報的なものを送ることもあります。

あるいはお客様用にニュースレターとして、自社の社員さんのパーソナルなことや社内行事を載せることもあります。

しかしこういった内容を面白がって読んでくれるお客様は良いのですが、「自分に関係ないこと」と思われれば、次からは読んでもらえなくなるリスクがあります。

忙しい設計や生産技術などの技術者にPRするには、私は専門的な情報を送った方がよいと思います。

 

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経営コラム ものづくりの未来と経営

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売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その4 ブースでの行動

展示会を活用した新規開拓について、

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その1 展示会のメリット

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その2 人をひきつけるもの

売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その3 ブースに来てもらうために用意すべきもの

で述べてきました。
 

今回は、当時のブースでの活動です。
 

お客様は説明を求めていない

 

展示物、展示パネル、パンフレットを用意して、ブースの装飾も完了、さあ本番です。

当日のスタッフは、あなたも含めて3名、あなたはブースで何をしますか?

「何って、製品の説明でしょ」

残念ながら、お客様が求めているのは説明ではありません。
 

では、ご自分のことを振り返ってみましょう。

あなたは展示会に見学に行ったとき、ブースのスタッフに説明を求めましたか?

あなたが話好きなら「イエス」です。

でも、はなしが苦手なら「ノー」ですよね。

そして、話好きでない来場者は意外といるのです。

では彼らの目的は何でしょうか?

目的は情報収集です。

新しい説品や技術に関する情報を求めているのです。

そして求める情報が得られれば黙ってブースを去っていきます。

ええっ、それじゃ困る。

そうですよね、名刺をもらわなければ後から連絡できません。明日には、あなたの会社のブースで見たことは忘れてしまうかもしれません。
 

名刺交換までの流れをつくる

 

そうならないために、名刺交換して連絡先を手に入れたいところです。

そのために良い方法が、お客様から質問してもらうことです。

以下の図は、質問から名刺交換までの流れです。

名刺交換までの流れ

名刺交換までの流れ

これが展示会の黄金のフローです。ブースではこのルーチンをひたすら繰り返せば、名刺は集まります。

あるいは、サンプルや体験でお客様の足を止める方法もあります。
 

入りやすいブース

 

そのためにはお客様にブースの中の方に入ってもらった方がやりやすいです。お客様がブースの中の方に入りやすくするためには、以下の3点に注意が必要です。

  • ブースは明るく
  • 入口は広く
  • ブースの奥には興味を引くものがある

 

ブースは明るく

ブースは明るく


 

これは逆を考えれば、わかります。

ブースの奥が暗く、入り口が狭ければ、入りにくいですよね。

ブースが明るく入口が広ければ、安心感があります。こうして、できる限りお客様がためらうような要素は取り除きます。

さらに黄金のフローが実現するように動線も考えてブースをレイアウトします。つまり

  • お客様の目に留まるパネルやキャッチコピー
  • お客様が興味を持つような展示物や展示パネル
  • 展示物や展示パネルに興味を持ってブースに入ったお客様が、展示パネルを読んだり、サンプルを触ったりして足を止めるところ

このお客様が足を止めるところに、あなたは待機して、お客様と言葉を交わし、名刺交換するわけです。

例え1コマ3メートル四方のブースでも、このように目的に応じて、ブース内部の動線を設計します。
 

ブースでのNG集

 

しかし実際のブースでは、スタッフが頑張ってしまって、逆効果になってしまうこともあります。では、ありがちなブースでのNG例をご紹介します。
 

ブース内部で座って待つ

主催者が用意してくれるブースの基本セットに机といすがあることが多いです。だからといって、ブースに座ってスマートフォンをいじりながらお客様を待っていてはいけません。

座っているだけでブース全体のエネルギー量が下がり、元気がなく、覇気がないように見えます。そのようなブースにはいいものがないように見えてしまいます。慣れないと1日立っているのはつらいのもわかりますが、展示会ではぜひ立って、お客様をお迎えしてください。
 

ブースの真ん前に立つ

では、立って待ちましょうということで、入り口中央に仁王立ちしている方もいます。それでは本当に仁王さんのように悪い人をブースに入れないようにしているみたいです。それでは悪くない人も敬遠してしまいます。

では、どこに立つかというと、ブース内部では入口隅の方です。

奥に入るお客様の妨げならない位置です。私はいつもブース入り口の通路に立っていてブースは誰もいないように見えて気軽に入れるようにしておきます。そして何か聞きたそうなしぐさが見えたら、すぐに駆け付けます。
 

ブースの前でパンフレットや資料を配る

このようなブースもありますが、よく見ると通る人は配っている人を避けるように歩いています。これではまるで自社のブースの前で「人を払いのけるワイパー」と化しています。

あなたの会社の商品が誰でも顧客となる汎用性の高い物であれば、だれかれ構わずチラシを渡しても効果はあるかもしれませんが、そうでなければせっかく経費をかけて作ったパンフレットは、ゴミ箱に直行するだけです。
 

チラシを撒くと…

チラシを撒くと…


 

ブースに入ってすぐに名刺交換を求める

確かに出展の目的は、優良な顧客の情報を集めることです。そのためには名刺を○○枚獲得しようと目標を立てているかもしれません。かといってブースに来たお客様に片っ端から名刺交換をしては、お客様は興ざめしてしまいます。
お客様の目的は情報収集であることを忘れずに、お客様が情報収集を終わったころ合いに名刺交換を求めます。

「そんなタイミングをどうやって分かるか?」

良い方法があります。
お客様の方から質問してもらうように、展示パネルや展示品には1か所「?」と思うところをつくっておくのです。
 

説明トークの準備

 

お客様の多くはスタッフから長々と説明を聞かされるのを好みません。
人によりあなたの会社の商品に対する知識はまちまちです。あるお客様にとっては、あなたが一生懸命説明していることはすでに知っていることかもしれません。
あるいはお客様は別に知りたくないことかもしれません。そして長々とした説明はお客様の時間を奪い、機嫌は悪くなっていきます。

そうならないために事前に1分間くらいの簡潔な説明を用意しておきます。

「説明を聞いていないといったのに、なぜ説明を用意するのか」、

それは会話をスタートさせるためのきっかけとして必要だからです。

ですから、1分間くらいの短時間に
「わが社は何の会社で、この製品はどんなもので、どんな特長があるのか」
説明します。

大切なのは、この後に質問することです。

「お客様はどのようなお困りごとがありますか?」

この質問でお客様は、自分の潜在意識にある課題を思い出します。ひして思い出した課題に対して、あなたの会社の製品が役立つのかどうか、頭の中でシミュレーションを始めます。

こうしてお客様の頭の中に、あなたの会社の製品が深く刻み込まれます。

この質問をきっかけに、お客様自身が自分の課題を話してくれれば、課題をより掘り下げることができます。そこからさらに具体的な解決策を提案できます。そこまで会話が進めば、名刺交換も容易になります。

さらに名刺交換をスムーズにするために、「詳しい資料を送りたいので、お名刺をいただないでしょうか?」とお願いします。
そういうために詳しい資料を事前に用意しておきます。
 

説明トークの事前練習

説明トークの事前練習


 

話好きなお客様

 

中には話好きなお客様もいて、あなたの会社のブースに30分もいて延々と話されることもあります。とても関心があるので有望なお客様かと期待すると、そうでなかったりします。

展示会の目的は、できるだけ多くの有望なお客様の情報を集めることです。展示会場で時間をかけても具体的な商談に至ることはめったにないので、ある程度のところで打ち切って、他のお客様に対応した方が効率が上がります。

といってもなかなか離れていただけない場合は、他のスタッフから携帯に電話してもらい、急ぎの電話に出るふりをして商談を打ち切ります。
 

人の流れ

 

最後にブースに立っていると、お客様が来るときは短時間に集中し、来なくなるとぱったり止まります。それは出展者セミナーが終わったタイミングなど外的な原因もありますし、そうでない場合もあります。

時間も、一般的には11時から12時、14時~15時にピークが来ることが多いのですが、違う時間帯にピークが来ることもあります。人の流れが途切れた時に、他社のブースを回って情報交換したり、PRするもの良いでしょう。

ただし、そんな時に大事なお客様がくることもあります。必ず他のスタッフに留守番してもらい、必要な時はすぐ戻るようにしてください。

 

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売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その3 ブースに来てもらうために用意すべきもの

 
初めて展示会に出展するので業者に必要なものを見積もってもらうと、その金額に驚いてしまいます。

「こんなにお金をかけて本当に成果があるのだろうか?」

と疑問に思います。

そこで予算を少なくすると、ブースの装飾は限定されます。

しかし、そもそも中小企業と大企業では展示会に出展する目的が違います。大企業は自社の認知度と企業イメージを高めることが目的です。しかし中小企業が展示会に出展する目的は、優良なお客様と出会うことです。

では。そのためには、何が必要でしょうか?
 

お客様がブースに来たくなるものは何でしょうか

 

ブログ「展示会の活用 その2 人をひきつけるもの」で、お客様に注意を向けてもらうには、お客様が関心を持っていることを訴えることと書きました。それはあなたの会社の名前や製品でなく、お客様自身の課題や悩みです。それを解決するようなものがあれば、お客様は思わず目を留めます。
 

それをお客様に訴えるのがキャッチコピーです。
例えば、

  • 体重が気になる人には、「10日間で3kg」
  • 酸値が高い人には「プリン体ゼロ」
  • ネジのゆるみに困っている人には、「緩まないネジ」

です。
 

それに対して自社の製品に全く関係のない派手な展示物やショーのような演出だと、確かに多くの人が来ますが、その大半は自社の製品に関心のないお客様です。これでは優良なお客様と出会うという目的が果たせません。
 

自社に関心のないお客様が多いと

自社に関心のないお客様が多いと


 

では、どうしたらキャッチコピーに目を向けたお客様にブースに入っていただくことができるでしょうか?
あなたが展示会に行ったときはどうだったでしょうか?
おそらくブースに入る前に一瞬躊躇することはなかったでしょうか?

例えば

「早く帰りたいし、もしブースでスタッフにつかまって長々話されるといやだなあ」

と思ったことは…。

それでもブースに入ったのはなぜでしょうか?
 

ブースに入りたくなる理由1 貴重な情報

そのひとつは情報です。キャッチコピーに気が付いて、それに関心を持ったお客様は、それについてもっと知りたいと思います。ブースに行けば、さらに有益な情報が手に入ると分かればブースに来ます。

そこで通路からブースを見た時に、キャッチコピーとそれに関連した情報が展示パネルにあると良いです。そして展示パネルの文字、特にキャッチコピーにあたる部分は大きな文字にします。近くに寄ってみないと読めないような文字では、通路にいるお客様には分かりません。展示パネルに写真や図があるのも良いです。
 

キャッチコピーは通路からもわかるように

キャッチコピーは通路からもわかるように


 

一方、今はインターネットにより様々な情報が容易に手に入ります。そのためお客様は無理に今ブースに入って調べなくても、帰ってからインターネットで調べればいいと思うかもしれません。私自身、大手メーカーの製品などは、ホームページで調べればわかるので、展示会でカタログやパンフレットをもらいません。ただし、中小企業の場合は、ホームページがない会社もあるので気になった製品の資料はもらうようにしていますが。

できれば「ここだけの情報、今しか手に入らない情報」があると良いです。そのひとつが展示物です。
 

ブースに入りたくなる理由2 展示物と体験

ホームページには、その製品やサービスのスペックや機能などの文字や画像情報の他、製品が動いている様子など動画もあります。しかし実際に製品を見て触ったり、サービスを体験するのは、展示会の会場でないとできません。製品やサービスを購入する場合は、そのようなリアルな情報も必要です。

そこで通路から良く見えるところに展示物や体験コーナーを設けます。キャッチコピーで関心を持ったお客様は、ブースに行って現物を見たり、触ったりできることが分かるとブースに入ってくれます。それは展示物に触ったり、サービスを体験したりするのは、そこでしか得られない限定したものだからです。

大型の機械や道具の場合は、その傾向がより強くなります。ものづくりに関わる人たちは、現地現物を重視する方が多いため、できるだけ自分の目で確かめようとします。しかし、大型の機械や道具は運ぶのが大変なので、展示会で見ておかないと現物を見るためにメーカーのショールームや工場にまで行かなければなりません。遠くの場合は大変なので、少しぐらい時間を割いても今見ておこうと思います。
 

忘れられない工夫

 

お客様がブースに来て、製品についていろいろ知ってもらって帰りました。しかしお客様は、その日多くのブースを訪れ、様々な情報を手に入れています。数日経ったら、あなたの会社のブースのことは、他の多くの情報に埋もれてしまい、忘れられてしまうかもしれません。

私の経験でも1日展示会にいると、非常に多くの情報が集まるため、頭の中は情報の洪水となり、インパクトの薄いブースのことは忘れてしまいます。せっかくお客様に製品やサービスを知ってもらったのに、忘れられてしまっては後につながりません。従ってブースに来たお客様に忘れられないような工夫が必要です。
 

資料やパンフレットを渡す

最も簡単なのは、パンフレットや資料を渡すことです。パンフレットは引き合いや購入につながるように、スペックや価格、販売ルートを入れておきます。新製品の場合は、発売時期なども書いておきます。
 

体験で印象付ける

他に忘れられない方法として「お客様に体験してもらう」、「触ってもらう」という方法があります。触ること、つまり触感は、人の五感の中で大きな要素を占めています。この五感が脳に占める割合を図式化したものが図のようなペンフィールドのホムンクルスです。
 

ペンフィールドのホムンクルス (ウィキペディアより)

ペンフィールドのホムンクルス (ウィキペディアより)


 
ペンフィールドのホムンクルス像 (ウィキペディアより)

ペンフィールドのホムンクルス像 (ウィキペディアより)


 

これを見ると触感が、五感の中で非常に大きな割合を占めていることが分かります。そこでブースではお客様に積極的に触っていただき、ブースでの体験を脳に深く刻み込んでもらいます。例えば、軽いという特徴がある製品は、実際に持ってもらい軽さを実感してもらいます。できれば、従来品と比較すると良いです。強さが特徴の製品は、お客様に力をかけてもらい強さを実感してもらいます。

展示会でブースを回っていると、展示しているサンプルに「手を触れないでください」と表示していることがあります。お客様が触ることで、けがをしたり、展示物が壊れてしまうようなことがあれば、そのような表示は必要です。しかし触っても問題ないようなものでも、表示していることがあります。

これはもったいないです。

せっかく展示しているのですから、お客様には存分に触ってもらって、その分、心に深く刻んでもらい、後で思い出してもらうようにしましょう。
 

サンプルを渡す

他にお客様に忘れられないものとして、サンプルがあります。これは自社の加工技術やノウハウをPRするために製作したテストピースのようなものです。一般的に日本人はものを大切にする人が多いので、金属や樹脂の加工サンプルは捨てない人が多いようです。私の先輩の設計者も机の中に何十年も前のサンプルがずっとありました。私の経験では、処分される順序は、カタログ→名刺→サンプルで、サンプルが一番最後までありました。
 

サンプルは机の中で訴える

サンプルは机の中で訴える


 

このサンプルは、お客様の机の中であなたの会社の存在をひっそりと訴えてくれます。そう考えると、サンプルは実用性がない方が良いです。せっかくのサンプルだから使ってもらおうと、キーホルダーなど実用的なものにする企業もありますが、実用性があるともらった人は使ってしまい、そのうちなくなってしまいます。実用性がなく、机の中に入れても邪魔にならない大きさで、なおかつ高度な技術やノウハウを表しているものが良いです。できればどこかに会社名を入れておくと、思い出した時に連絡しやすいです。
 

まとめ 展示会で用意するもの

 

以上のことをまとめると、展示会では、以下のものを用意します。

  • 展示パネル
  • 展示物
  • お客様に渡す資料
  • サンプル(できれば)

展示パネルは、キャッコピーが良く見えるように大きな文字で書きます。そして写真や図などで、そこに役に立つ情報があるようにします。

展示物は、そこでしか体験できない限定された情報です。キャッチコピーに関連するものをうまく見せて、お客様にブースに行ってみようという気持ちになってもらいます。

忘れられないために、資料などを渡します。あるいは、展示物を触ったり、体験したりして、心に刻んでもらいます。

実用性のない小さなサンプルは、お客様の机の中でずっと自社の存在をPRします。

それでは、このようにセットしたブースで、どのようにお客様にPRするのか、ブースでの活動について次回お知らせします。

 

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売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その2 人をひきつけるもの

新規開拓を期待して出展した展示会、ところがあなたの会社のブースは人影もまばらで閑散としています。
人が来ないと、時間がとても長く感じられます。
せっかくお金を使って展示会に出ても、あまり人が来ないまま終わってしまう。
 

誰も来ないブース

誰も来ないブース


 

なぜでしようか?
 

人は自分のことにしか関心がない

 
ブースに人が来ない理由は

  • 会社の知名度が低いから
  • ブースが小さいから
  • 装飾が地味
  • きれいなお姉さんがいないから

そうでしょうか?

例えば、あなたが一番関心のあることは何でしょうか?

それは自分のことですよね。

お客様の心理状態

では、あなたが展示会に行ったとき、どうでしたでしょうか?

展示会の目的は、大抵は情報収集ですよね。

あなたは展示会場で講演会を聴いて、主なメーカーのブースを回って情報を収集しました。
両手にはカタログや資料の入ったずっしりと重い紙袋を持っています。足もかなり疲れているのではないでしょうか。

頭の中では、「このまま帰ろうか、会社に戻って仕事をしようか」考えています。
 

目的が終わって…

目的が終わって…


 

その時、派手なブースがあったら入ってみたいと思いますか?

きれいなお姉さんがいたらどうでしょうか?

それでも自分にあまり関係のないテーマであれば、わざわざ入らないのではないでしょうか?

そんなときに人を引き付けるのは
「自分に関係あること」
です。

ダイエット特集が人気の理由

なぜテレビでダイエット法を紹介すると視聴率が高いのでしょうか?

たまたまテレビでダイエットをやっていると多くの人が見てしまうのはなぜでしょうか?

それは「自分に関係がある」と思うからです。

つまり、これは自分にとって得する情報かもしれないと思うからです。

これが同じダイエットでも、

「実業団ランナーのフルマラソン2時間10分で走るための体重管理方法」

「女子体操選手が個人総合優勝するため、スタミナを落とさず体重を減らす方法」

は、大半の人が自分に関係あることとは思わないでしょう。

では、皆さんのブースには、お客様のお得になる情報はありますでしょうか?
 

広告の過ち

 
実は世の中の広告の多くにも過ちがあります。

それは多くの広告は

お客様が、

「あなたは何者? 製品は何? 営業時間は? 場所は? いくら?」

ということを聞きたいと思っている

ことを前提に作られています。

しかし、あなたはその広告を見て思います。

「それはいったい私とどんな関係があるの?」

つまり内心

「君の話は聞きたくない。
それは私にとって何かいいことがあるのか?
儲かるのか?
異性にもてるのか?
妻の機嫌がよくなるのか?
かっこよくなるのか?
そうでないなら、私の時間を奪わないで欲しい!」

と思っているのではないでしょうか。
 

お客様の関心のあることとは?

 
お客様が何に関心を持っているのか?

そのためにはあなたのお客様が誰なのかわかる必要があります。

どんな業界のどのような職種の人なのか、

見当がつかなければ最初は仮説を立てて推測します。

人が関心を持つことは、得することか、損することか

お客様が関心を持つのは、

  • 自分にとって得をすること
  • 自分にとって損をすること

どちらでしょうか?

あなたは

  • これをすれば100万円儲かる話
  • これをすれば100万円失う話

のどちらが気になるでしょうか?

行動経済学によれば、人は、同じ100万円でも得をすることよりも、損をすることの方に大きな痛みを感じます。これを数式化したのが「プロスペクト理論」です。
 

損することをイメージさせる言葉

 
もし疲れて会場を歩いている時
「大変!○○をしないとあなたの会社は大変なことになる!」
というブースがあったら、無視できないと思います。

「え、そんなえげつないこと出したら、怪しい商売と思われてしまう」

確かにそうですよね。そこでお客様が過去にマイナスであったことや損失を思い出すような言葉を訴えます。

緩まないねじ

例えば、ねじのゆるみ止め加工をしている企業があります。この会社は展示会で今までとは違う業界を開拓したいと考えました。そこでお客様が「なぜねじのゆるみ止め加工をするのか?」と考え、ねじが緩んで困るという結論になりました。

そこで
「緩まないねじ」
という言葉を大きくPRしました。

「ねじのゆるみ止め加工」と「緩まないねじ」では、同じように感じるかもしれません。
しかしねじが緩むという問題に困っている人には「緩まないねじ」の方がインパクトが大きいです。

ねじが緩む問題に困っていて、しかもねじのゆるみ止め加工を知らないお客様に、緩まないねじを知ってもらえば、値段でなく解決策から商談に入りますので、良いお客様になっていただけます。
 

メッキ色ムラ

例えば、メッキ処理をしている会社が出展します。大抵は、やれるメッキの種類「硬質クロムメッキ、ニッケルメッキ、クロメート処理」や、処理できる大きさ「大きさは○○まで可能」と書いて「お気軽にご相談ください」とPRします。

でも、この中にお客様が困っていることはありません。

では、お客様は何に困っているでしょうか?

メッキの色ムラ、液だれや膜厚のばらつきでしょうか?

メッキの色ムラであれば、
「メッキの色ムラなし!完全同色を実現します!」
とPRします。

そうすると、今までメッキの色ムラに悩んでいた人は、思わず目を止めます。

膜厚のばらつきであれば
「膜厚1ミクロンまで制御!」
とPRすれば、膜厚のばらつきに悩んでいた人は、思わず目を向けます。
 

絞り込んでもお客様は減らない

 
そこまで絞って大丈夫?と心配なるかもしれません。

でも、大丈夫です。

お客様は、色ムラのないメッキができれば、その会社は技術レベルが高いと考え、他の課題で困っていても聞きに来ます。そしてこういった課題を持ったお客様とは、短時間でも内容の濃い話が最初からできます。

しかし一般的な内容でPRすると、お客様との会話の中で真の課題をたどり着くまでに、いろいろと質問しなければなりません。そして時間がかかってしまいます。
 

こうして自社のブースに目を向けてくださったお客様に、確実にブースに入ってもらう役割が「展示品と展示パネル」です。

これについては、次の機会にお伝えします。
 

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未来の組織や経営は何が求められるのでしょうか?

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中小企業でもできる簡単な原価計算のやり方

 
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書籍「中小製造業の『製造原価と見積価格への疑問』にすべて答えます!」日刊工業新聞社

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セミナー

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簡単、低価格の原価計算システム

 

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売上1/3からの大逆転!展示会の活用 その1

 
(株)金山印刷所(現在は(株)コムズ)は、岐阜県の内陸部、天然温泉で名高い小都市で印刷業を営んでいました。主なお客様は地方の自治体や行政機関でした。
 

下呂市

下呂市


 

しかし平成の大合併で行政機関からの売上は激減、売上は毎年二桁以上のマイナスとなり、数年間で1/3になりました。
絶体絶命のピンチの中、活路を見出したのが展示会でした。
かといって最初からうまくいったわけでは決してありませんでした。何度も失敗して学習し、今では出展すれば必ず新規開拓できるようになりました。
 

中小・小規模企業にとって、展示会は良い関係を構築できる優良なお客様と出会う貴重なチャンスです。では、どうやって展示会を活用すればよいのか、ポイントをいくつかお伝えします。
 

その1 展示会のメリット めったに会えない人に会える

 
私が今まで関わってきた製造業を例に展示会のメリットについてお話しします。
 

なんでもやります!仕事をください!というPR

中小企業、中でも部品加工などを行っている企業が、展示会に出展する際にありがちなのが「できる限り多くの人に関心を持ってもらおう」、「多くの引き合いをもらおう」と考え、「なんでもやります!仕事をください!」とPRすることです。
 

何でもやります

何でもやります


 

実際、今まで下請けとして、「お客様から言われた仕事」を一生懸命やってきた会社もあります。
そういった会社は「なんでもできます。ぜひ見積させてください!」となっても不思議ではありません。
 

「安かったら買う」を避けるには

しかし、「なんでもやります!仕事をください!」というメッセージに関心を示すのは、「○○をつくれる企業はないか」と新たな取引先を探している人たちです。
具体的には、購買、資材調達部門の人です。
 

となると彼らが重視するのはまず価格です。
なぜなら彼らの最も重要な仕事は調達価格の引き下げだからです。そのために少しでも安く調達できるところを探しています。
 

もちろん、あなたの会社がどこよりも安くつくれる自信があれば、「はじめに価格ありき」の引き合いでも問題ありません。
しかし現実には「どこよりも安い価格」で受注してはとてもやっていけないのではないでしょうか。
 

そうなると価格以外に他社よりも「品質が良い」、「精度が高い」というメリットを訴えることになります。しかし購買・資材調達部門の方にとって品質や精度はコストよりも優先順位は低く、中にはそもそも技術の話がわからないという方もいます。
 

従って本当は、品質や性能など価格以外の点に関心のあるお客様にPRしたいのです。

それはメーカーでは設計や開発などの技術部門の人たちです。

メーカーの立場

メーカーは、ライバル企業よりも優れた製品を開発しなければ競争に負けてしまいます。そのためメーカーの技術者は、常に品質、機能などの問題を抱えています。そこで彼らに、その問題を解決する技術・ノウハウを提供すれば、どうでしょうか?
 
価格よりも「問題を解決できるかこと」が優先されますよね。
 

時には価格が問題にならない場合もあります。例えばクレーム対応です。
例えば、リコールになるような大きなクレーム対応では、急いで対策品を作らなければなりません。時には、まず対策品を至急評価し、検証することもあります。
対策品の納入が1日遅れれば、評価も1日遅れます。その間メーカーの製造ラインは止まり多大な損害が発生します。
 

このような時、対策品の価格が2割高いとどうでしょうか。

お客様は高いからよそに発注するでしょうか?

それよりも間違いのないものを納期通りに入れることを重視するのではないでしょうか。
 

私もメーカーで設計をしていて大きな問題が発生したことは何度もありました。
工場からは、いつ対策品の評価結果が出るのかと頻繁に催促してきます。
そんな時に限って、最初に考えた対策案がうまくいかないこともありました。
どうしてそうなってしまうのでしょうか?

思い切った対策案は変更範囲が広く、使えない部品が多くなるからです。そうなると損失金額も大きくなります。それを抑えるために変更範囲を少なくしようとします。
そして小手先の対策案になってしまい失敗します。

その間に時間はどんどん経過し、損失金額は膨れ上がります。
上司から叱られ、胃がキリキリする日々でした。

そんな時、困るのは、納期に遅れたり、出来上がったものが図面通りでなかった時です。
そんな状況では、価格が少々高くて問題になりません。失った時間、それに伴う工場の損失の方がはるかに大きいのですから。
 

このような場合、あなたの会社が他社よりも「早く確実に」対策品を作ってくれるのであれば、価格の違いは問題らならなのではないでしょうか。
 

こちらから提案する利点

 
さらにこちらからお客様に「提案」することで状況はとても有利になります。
 

私自身、設計していて加工について分からないことはよくありました。
直径1ミリの穴は深さ何ミリくらいまで加工できるのか、
複雑な形状の奥まったところに刃物は入るのか、
わからないときは、気心の知れた取引先に聞きました。

そうすると相手から「こうした方が良い」とアドバイスをくれます。そうしてその取引先のノウハウやアイデアが入った図面が出来上がります。
この図面はどこに発注するでしょうか?

私は、当然アイデアを提供してくれた取引先に発注して欲しいと思います。他社に発注すると一からまた説明しなければならないですし、それでもこちらが意図したとおりになるかどうかわかりません。
そこでそうやって打合せした図面は、購買に頼んでその会社に発注してもらいました。相見積は形がい化し、価格競争の入る余地はありませんでした。
 

そんな話、そう多くないと思われるかもしれません。
 

メーカー技術者の悩み

しかし意外なことで大手企業の技術者は困っているようなのです。
中小企業の方から、以下のような話を聞きました。
 

  • 某大手メーカーの設計からホームページ経由で全然取引のない中小企業へ「こんな部品ができませんか?」という問合せがあった
  • 某大手メーカーの生産技術から、「○○で困っているのだけど、○○できないか?」と突然電話があった。聞くとホームページから電話番号を調べたという。

 

これから考えると、メーカーの技術者は、入社してから「ものづくりの基礎」を学ぶことなく、設計や生産技術の仕事に就き、苦労しているようです。

彼らと関係を構築し、こちらから「提案」することで、価格を叩かれることなく受注する道が開けます。
 

実際、ある中堅部品メーカーの社長は、新規のお客様に営業に行くと、
「こちらから提案したいからぜひ設計に会わせて欲しい」とお願いするそうです。
そうして設計に会わせてもらい、いろいろと提案すると、
その会社と取引するように設計の方から購買に働きかけてくれるそうです。
 

メーカー技術者との接点

 

問題はメーカーの技術者との接点がなかなかないことです。
新規開拓で新しいお客様と出会う場としては、以下の方法があります。
 

新しいお客様と出会う場

 

長所 短所
ホームページ お客様からアプローチがある。費用が少ない。 キーワードでの上位表示(SEO)が必要。見せ方の工夫が必要。
紹介 紹介者による信頼。確実に会える。 価格ありきになりがち。紹介者の手前断りにくい。
DM、テレアポ 多数のお客様にアプローチ。 キーマンの名簿の入手が困難。
ビジネスマッチング会 1日で多くのお客様に会える。技術者などキーマンと会える。 購買担当の場合価格重視。1日の商談回数が少ない。技術的なPRが弱い。
展示会 取引を前提とした商談。取引がすぐスタートする可能性がある。 自社のブースに来てもらう努力が必要。費用がかかる。

 

ホームページ

お客様から連絡するため、こちらは待っているだけで良く楽ちんです。サイト制作費も展示会出展等に比べれば高くありません。
しかしお客様は「検索」して探すため、特定のキーワードで検索した際に上位に表示されなければなりません。そのための努力が必要です。
 

紹介

同業者や経営者の人脈などが、発注先を探している会社を紹介してもらう方法です。かつて市場が拡大し、メーカーが新たな取引先を求めている時は、とても効果的でした。
しかし今はメーカーも取引先の選択肢が多くあるので、どうしても「安いところに発注する」ことになってしまいます。
 

DM、テレアポ

新規開拓では、顧客リストに基づいてダイレクトメール(DM)を送ったり、電話でアポを取ったりする方法もあります。今ではこれを外注することもできます。
しかし、メーカーの技術者のリストはなかなか入手できないので、技術者へのアプローチが難しいという問題があります。
 

ビジネスマッチング会

発注側と受注を希望する側が1対1で商談するものです。行政機関、商工会議所、金融機関などが中小企業支援の一環として開催しています。
取引を前提とした場なので非常に濃い商談ができます。ただし、発注側は購買・資材調達部門が大半です。そのため、やはり価格ありきの商談になりがちです。
 

展示会

展示会では、お客様の目的は商談よりも競合や業界情報の収集、講演会出席などです。そのため、普段会えないメーカーの技術者も大勢来ます。
しかしお客様の目的は大手メーカーのブースや講演会です。彼らと接点を持つためには、自社のブースに来てもらうような仕掛けが必要です。
 

このように考えると、お客様の技術者と会うためには、展示会は非常に有効な方法であることが分かります。

しかしただ出展しただけでは不十分で、ターゲットとなるお客様に自社のブースに来てもらう努力が必要です。それについては、次の機会にお伝えします。
 

《お知らせ》

弊社では、初めての出展から受注まで、中小企業が展示会を使った新規開拓のノウハウをわかりやすく書いた「中小企業の展示会マニュアル」を出版しました。
詳細はこちらをご参照ください。

中小企業の展示会マニュアル

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経営コラム ものづくりの未来と経営

人工知能、フィンテック、5G、技術の進歩は加速しています。また先進国の少子高齢化、格差の拡大と資源争奪など、私たちを取り巻く社会も変化しています。そのような中

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