組織文化

品質とコストの改善

チェックリストがミスを防ぐ! ~その効果と適切な使い方~

【コラムの概要】人為的なミスであるヒューマンエラーを防ぐために、チェックリストの活用が有効です。複雑な手順を記憶に頼らず確実にするため、航空業界では古くから重大事故の教訓からチェックリストが使われてきました。また、医療現場でも感染防止や手術...
組織と人材

企業不祥事と組織の問題 その4 ~三菱自動車の燃費不正~

排気ガス、燃費などの不正が2000年以降相次ぎました。その原因はコンプライアンスの問題だけではありません。そこで「企業不祥事と組織の問題 その3 ~日野自動車の排気ガス、燃費不正~」で取り上げました。今回は三菱自動車で起きた燃費不正について、第三者委員会の調査報告書から掘り下げて考えます。
組織と人材

企業不祥事と組織の問題 その3 ~日野自動車の排気ガス、燃費不正~

【コラムの概要】本コラムは、日野自動車における排気ガス・燃費データ改ざん問題の原因を分析しています。調査報告書が指摘する真因は、「みんなでくるまをつくっていない」(パワートレーン実験部の孤立、全体を俯瞰できない責任者、人材の固定化など)、「...
組織と人材

企業不祥事と組織の問題 その2~工学倫理と問題を起こす組織~

【コラムの概要】企業不祥事を防ぐには、技術者が高い倫理観を持ち、経営者もそれを尊重することが重要です。チャレンジャー号事故や原発手抜き工事は、技術者の倫理軽視や縦割り組織の弊害を示します。企業風土が不正の原因となるため、健全な組織体制と倫理...
組織と人材

企業の組織と日本の共同体文化の問題 その2~欧米型の組織論と共同体文化の衝突~

【コラムの概要】顧客交渉や人材育成には、返報性・一貫性・好意・権威・注目・コントラストといった心理要素が有効です。これらを活用し、無償提供で借りを作ったり、目標を明文化させたり、報酬を先に渡したり、協同作業を促したりすることで、関係強化や社...
組織と人材

企業の組織と日本の共同体文化の問題 その1~組織の種類と特徴、組織の問題とは?~

【コラムの概要】企業不祥事根絶へは、コンプライアンス強化だけでなく、日本特有の共同体文化と組織論の乖離を理解が不可欠です。本稿では組織の目的や分業、フラット型から分社化までの多様な組織形態と特徴を解説し、特に日本の「官僚制の逆機能」が組織の...
組織と人材

「組織に存在する『空気』とは何か?その2」~誤った意思決定と同調圧力の原因を考える~

【コラムの概要】企業不祥事やパワハラの原因となる「空気」は、日本特有の「日本教」や閉鎖的共同体文化から生まれます。これにより誤った意思決定や無責任が蔓延。これを打破するには、隠れた前提を見抜き、閉鎖的な空間を破壊し、自由に思考し、最も重要な...
組織と人材

「組織に存在する『空気』とは何か?その1」~空気による支配と誤った意思決定を考える~

【コラムの概要】「空気を読む」とは、指示されずとも場の雰囲気を察して行動すること。その正体は「前提」であり、「やるしかない」と他の選択肢を奪い、不祥事やパワハラの原因に。戦艦大和の出撃や特攻も空気による決定でした。空気を生む背景には日本特有...
組織と人材

なぜ指導したことができないのか? 〜「教えはず」と「分かったつもり」の原因を探る〜

【コラムの概要】新人に作業を教えても不良が出るのは、「分かったつもり」が原因。JCO事故やロスアラモス研究所の例のように、危険性や仕組みを理解せず、説明深度の錯覚からくるものだ。指導側は背景知識や全体像を伝え、段階的に教えるTWI教え方を参...
社会の変革

組織の進化形『ティール組織』

企業は階層型の組織をつくり「上司と部下」の関係で仕事をマネジメントします。しかしこういった従来のマネジメントはうまく行っているとは言い難く、上司と部下のコミュニケーションは不十分、パワハラの問題、部下の意欲の低下と退職など多くの問題が起きています。この従来の組織に対し「管理をしない」ティール組織が話題になっています。はたしてティール組織は未来の組織なのか、一過性のものなのか。フレデリック・ラルーチ著「ティール組織」から組織と管理について考えます。