組織文化

組織と人材

企業不祥事と組織の問題 その4 ~三菱自動車の燃費不正~

排気ガス、燃費などの不正が2000年以降相次ぎました。その原因はコンプライアンスの問題だけではありません。そこで「企業不祥事と組織の問題 その3 ~日野自動車の排気ガス、燃費不正~」で取り上げました。今回は三菱自動車で起きた燃費不正について、第三者委員会の調査報告書から掘り下げて考えます。
組織と人材

企業不祥事と組織の問題 その3 ~日野自動車の排気ガス、燃費不正~

2022年3月4日、日野自動車株式会社(以降、日野自動車)は中型・大型トラック用エンジンの認証試験で不正があり、対処車種の出荷停止したことを発表しました。さらに2022年8月3日の国土交通省の立ち入り検査で、小型トラック用エンジンで不正が発...
組織と人材

企業不祥事と組織の問題 その2~工学倫理と問題を起こす組織~

企業不祥事は社会に大きな損失を与え企業の存続に関わります。これに対しコンプライアンスとコーポレートガバナンスについて、企業不祥事と組織の問題 その1で説明しました。一方技術者は自らが関わった技術が誤って使われれば社会に多大な損害をもたらしま...
組織と人材

企業の組織と日本の共同体文化の問題 その2~欧米型の組織論と共同体文化の衝突~

「企業の組織と日本の共同体文化の問題 その1」~組織の種類と特徴、組織の問題とは?~ で、組織の種類と特徴について述べました。ところがこの組織と、古来からの日本の共同体文化は相反するものがあります。これが日本の組織の問題の根源です。それはど...
組織と人材

企業の組織と日本の共同体文化の問題 その1~組織の種類と特徴、組織の問題とは?~

頻発する企業不祥事や法令違反、時には社会問題になり、企業には多大な損害が生じます。そこで多くの企業がコンプライアンス遵守に取組んでいます。それでも不祥事は後を絶ちません。なぜでしょうか?コンプライアンスの遵守と強化とは、管理と統制の強化です...
組織と人材

「組織に存在する『空気』とは何か?その2」~誤った意思決定と同調圧力の原因を考える~

多くの人は、当たり前のように「空気を読み」、指示されなくても「空気」に従い行います。時には、これが企業不祥事やパワハラの一因になります。この空気の正体は何でしょうか。「組織に存在する『空気』とは何か?その1」~空気による支配と誤った意思決定...
組織と人材

「組織に存在する『空気』とは何か?その1」~空気による支配と誤った意思決定を考える~

「空気を読む」を辞書で引くと「『その場の雰囲気を察すること、暗黙のうちに要求されていることを把握して履行すること』などを意味する表現」とあります。(実用日本語表現辞典より) 私たちの多くは、この「空気を読む」ということを当たり前のように行い...
組織と人材

なぜ指導したことができないのか? 〜「教えはず」と「分かったつもり」の原因を探る〜

工場で新人に作業を教える場合、手順書やマニュアルを使って説明し、さらに「やって見せて」指導します。その後、作業の要点を説明し、実際に作業者にやってもらい観察します。その結果、不十分な点もしっかり指導しました。もう大丈夫と思ったら不良が出まし...
社会の変革

組織の進化形『ティール組織』

企業は階層型の組織をつくり「上司と部下」の関係で仕事をマネジメントします。しかしこういった従来のマネジメントはうまく行っているとは言い難く、上司と部下のコミュニケーションは不十分、パワハラの問題、部下の意欲の低下と退職など多くの問題が起きています。この従来の組織に対し「管理をしない」ティール組織が話題になっています。はたしてティール組織は未来の組織なのか、一過性のものなのか。フレデリック・ラルーチ著「ティール組織」から組織と管理について考えます。
組織と人材

これからの企業はどんな組織、どんな人材が必要だろうか?その3

これまで日本企業は、終身雇用、年功序列賃金に代表されるように、企業が共同体として目標に向かって邁進することで成果を上げてきました。しかし今日事業環境は大きく変化し、これまでとは異なったやり方が求められるようになってきました。そうなると社内で...